開発者は各国用のリソースファイルを準備することで、国際化対応アプリケーションを開発できます。 R7.3

設計情報に含まれる「項目名」などの文字は、すべて「リソースファイル」に格納されています。 リソースファイルの詳細は"リソースファイルの編集"をお読みください。

ファイル名に "_ja" が付与されているものが日本語リソースです。"_en"が英語リソースです。このページでは、英語リソースについて説明します。
  1. wagbyapp/webapps/wagby/WEB-INF/classes/jfcapp_en.properties.UTF8 をテキストエディタで開きます。(Windowsに付属の「メモ帳」は使いません。TeraPad など別のテキストエディタをご用意ください。)
  2. リソースファイルのところどころが日本語表記になっています。これらを英語に翻訳します。
    ...
    qa_report.title=title
    ...
    
    リソースファイルのキー部分(上記では "qa_report.title" の部分)は変更してはいけません。
  3. 編集したファイルを customize/resources フォルダに保存します。これによって次回以降のビルド時に、今回編集したファイルが用いられるようになります。

この方法はファイルの置き換えになりますが、非推奨です。このあとの説明にある「差分ファイルの作成」までお読みください。

  1. wagbyapp/webapps/wagby/WEB-INF/classes/jfcapp_en.properties.UTF8 を各国語向けにコピーしたファイルを作成します。例えばフランス語用であれば jfcapp_fr.properties.UTF8 となります。"fr" の部分は ISO-639 に準拠した指定を用います。
  2. コピーしたファイルを customize/resources フォルダに保存します。次回以降のビルド時に、今回追加したファイルが加わるようになります。
  3. 追加したファイルを編集します。多国語に対応したテキストエディタを使ってください。
  4. ログオン画面で、今回追加した「国」を選択させる場合は「言語の選択 > 選択できる言語を追加する」を行なってください。

リソースファイルの置き換え方式とは別に、差分ファイルを作成する方法を提供しています。差分ファイルとして個別に管理した場合でも、ビルド時にマージ(結合)され、一つの .properties ファイルとしてまとめられます。

  1. jfcapp_en.properties.UTF8 ファイルに対して、接頭語 "my" をつけたファイルである myjfcapp_en.properties.UTF8 ファイルを新規に作成します。ファイルの中身は空です。このファイルを customize/resources フォルダに保存します。
  2. my ではじまるファイルを編集します。このとき、元々あったメッセージと同じ行を記述することで、置き換えることができます。例えば次の行を加えることで、もともと "Logoff" だったメッセージを書き換えます。
    __jfc_common.globallink.logoff=Log OFF !
    
  3. ビルド時にマージ(結合)されます。
図1 既存リソースの置き換え
この "my" をつけたファイルの拡張は、すべてのリソースファイルに対応しています。カスタマイズしたい部分のみを管理することができます。

差分ファイル方式を推奨します

jfcapp_XX.properties.UTF8 は「システムが標準で提供するリソース」と「開発者が追加したモデルに関するリソース」が一つになっています。このファイルを直接、編集すると、Wagbyのバージョンアップ時にシステムが提供するリソースが追加・変更された場合、開発者が手動で修正する必要が生じます。

この手間を省略するため、myjfcapp_XX.properties.UTF8 ファイルを作成することを推奨します。開発者が追加したモデルに関するリソースを、このmyファイルに分離して管理します。

標準で提供される文言を変更する場合も、このmyファイルに記述するとよいです。myファイルに記述したリソースが、標準のリソースを上書きします。(図1の例を参照)

日・英、以外の国向けのリソースファイルも、Wagbyが標準で提供する jfcapp_XX.properties.UTF8 の各国版と、開発者が追加したモデルに関する myjfcapp_XX.properties.UTF8 の各国版に分離して管理するようにします。

カレンダビューで表示される「休日」は iCalendar 形式のファイルで記述されています。標準ではmozilla が提供する日本の公休日情報 "JapanHolidays.ics" を同梱しています。

これを他国用に変更することができます。

  1. customize/webpage/WEB-INF フォルダに、その国向けの ics ファイルを保存します。
  2. ビルド後の wagbyapp に含まれる WEB-INF/web.xml に次のエントリを記述します。
    <context-param>
      <param-name>icsfilename</param-name>
      <param-value>(ファイル名)</param-value>
    </context-param>
    
  3. wagbyappを再起動します。指定した ics ファイルが読み込まれます。

修正した web.xml を customize/webpage/WEB-INF に保存すると、次回以降の wagbyapp の起動で、カスタマイズした web.xml が利用されます。

[注意] このカスタマイズを行なったあと、リポジトリを変更して生成される web.xml が変わるような場合は、手動でマージをを行うようにしてください。

JavaScript のダイアログに表示される文言など、一部の日本語表記は Wagby が同梱している Dojotoolkit ライブラリが管理しています。この部分の対応は次のようになります。

リソースファイルの場所

リソースファイルはこちらになります。日本語と英語が用意されています。

wagbyapp/webapps/<プロジェクトID>/nls/common.js
wagbyapp/webapps/<プロジェクトID>/nls/en/common.js

テキストエディタで内容を確認できます。例えば次のようになっています。

  CONFIRM_DELETE: "このデータを削除します。よろしいですか?”

例 中国語対応リソースを作成する

中国語対応として、ロケール文字が「zh」の場合の JavaScript のリソースファイルの作成方法を説明します。

  1. 以下のフォルダに zh フォルダを作成します。
    wagbyapp/webapps/<プロジェクトID>/nls
    
  2. wagbyapp/webapps/<プロジェクトID>/nls/en/common.js ファイルをコピーして上で作成したフォルダへ配置します。
    wagbyapp/webapps/<プロジェクトID>/nls/zh/common.js
    
  3. このリソースファイルが読み込まれるようにします。 wagbyapp/webapps/<プロジェクトID>/nls/common.js の118行目に 'zh': true, を追加します。
    …
    'ja-jp': true,
    'zh': true,
    });
    
  4. wagbyapp/webapps/<プロジェクトID>/nls/zh/common.js 内のメッセージを翻訳します。
  5. 動作確認後にカスタマイズフォルダに配置します。以下のフォルダを作成します。
    customize/webpage/nls/zh
    
    wagbyapp/webapps/<プロジェクトID>/nls/en/common.js ファイルを上記フォルダへ配置します。
    wagbyapp/webapps/<プロジェクトID>/nls/common.js ファイルを下記のフォルダへ配置します。
    customize/webpage/nls
    
JavaScript で利用しているロケール文字は、各画面の _javascript.jsp ファイル内の setLocale("<c:out value='${sessionScope.__jfc_locale}'/>"); 関数で設定されています。${sessionScope.__jfc_locale} の文字列が利用するリソースファイルのフォルダ名と一致している必要があります。(上記例の場合 "zh")。念のため利用しているブラウザで、目的とする「言語」のロケール情報を確認するようにしてください。この調査には、WagbyのLOCALE関数を利用できます。

上で説明したリソース文言の変更では対応できない、固有の日本語文字が残っています。(例:フォントサイズの「大」「中」「小」の選択肢)

これを英語とするための、R7.12.x 向けの「言語パック(英語)ランタイム版」をダウンロードできます。

新規に Wagby R7.12 の最新版をインストールした直後に、上の言語パックファイルを「上書き」してください。wagbydesinger フォルダ以下のいくつかのファイルが上書きされます。

上書き後、正規ライセンスキーを適用し、WagbyDesignerを起動します。WagbyDesigner自体は日本語のままです。ビルドしたアプリケーションは、いくつかの固定文字が日本語から英語に変わっています。