サポート > Wagby Developer Network > Antによる手動ビルド (1/2)

コマンドラインからAntを使ってビルド処理を行なう方法を紹介します。対象となる Wagby は R6 です。

準備

本サイトを読む前に、お使いの開発用 PC に JDK 5.0 と Ant をインストールしてください。 インストール方法の詳細はインストールガイドをお読みください。

Wagby をインストールすると最低限必要な Java のライブラリが $(DEVHOME) にコピーされます。 しかし、本サイトに紹介する Ant の手動利用には、改めてフルキットの JDK 5.0 をインストールする必要があります。

Ant とは

Ant は「ビルドツール」というソフトウェアです。 Ant は、予め定められた「タスク」という処理を逐一、実行します。 タスクには、次のような処理を記述することができます。

  • ファイルのコピー、削除、移動、名前の変更。
  • フォルダの新規作成や削除。
  • javac(コンパイラ)の呼び出しや、java プログラムの実行。

Wagby は、Ant を用いてビルド処理を行います。

開発者はコマンドプロンプトから直接、ant コマンドを用いることで、Wagby ビルダを使わずに Web アプリケーションのビルドを行うことができます。

フルビルド

それでは、Wagby ビルダが内部で行っている処理と同じ手順を、コマンドラインから実行してみます。

(1) カレントフォルダの変更

準備が終わったら、コマンドプロンプト(Linux OS の場合はシェル)を起動してください。 その後、$(DEVHOME)\env フォルダに移動します。

> cd c:\
> cd Wagby-6.0.0\env
$(DEVHOME) という表記は、Wagby をインストールしたフォルダに読み替えてください。 上の入力例では、$(DEVHOME) を C:\Wagby-6.0.0 と扱っています。

(2) Wagby 定義ファイルの解析

> ant -f build-dev.xml x2aj

このコマンドにより、Wagby 定義ファイルから appschema.xml という XML 形式の定義ファイルを作成します。

(3) ソースコードの自動生成

> ant -f build-dev.xml srcgen

Wagby は、(1) で用意された appschema.xml(および appschema フォルダ以下のすべてのファイル)を読み込み、 関連するすべてのソースコードおよび設定ファイルを生成します。

自動生成されるファイルは、すべて $(DEVHOME)\env\work\srcgen フォルダに格納されます。
このフォルダは srcgen タスクによって常に消去され、再作成されます。

(4) build.xml のコピー

自動生成された $(DEVHOME)\env\work\srcgen\build.xml ファイルを、カレントのフォルダにコピーします。

> copy work\srcgen\build.xml .

末尾の「.」は、カレントフォルダを意味します。「.」の前にはスペースが入ります。

(5) コンパイルとデプロイ

(4) で準備された build.xml を用いて、Java ソースコードの完全コンパイルおよび Tomcat へのデプロイ(ファイル配置)作業を実行します。

> ant full

(6) 完成

ここまでの手順によって、$(DEVHOME) フォルダの直下に「wagbyapp」というフォルダが用意されました。 この wagbyapp フォルダは、(Wagby に同梱されている)Tomcat が展開されたものです。

内蔵データベース (HSQLDB) を使っている場合、full タスク時にデータベースを初期化します。 外部データベースを使っている場合は、データベース初期化処理は行われません。 (この場合は、手動で行う必要があります。詳細は「データベース活用ガイド - データベース接続手順」をお読みください。)

うまく動かなかったとき

上の手順がうまく動作しなかった場合は、以下の点をご確認ください。

  • full タスクの途中で失敗したとき。すでに Web アプリケーションが起動中の可能性があります。この場合は起動されている wagbyapp\bin フォルダにある shutdown.bat を実行して、Web アプリケーションを停止させてから、やりなおしてください。

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