開発機へのライセンスキーの登録方法

最終更新日: 2019年9月5日

手順

ダウンロードしたWagby開発キットは「トライアルキット」となっています。これを正式版に変更する手順を図1に示します。

図1 ライセンスキー入手までの流れ

1. 開発機を決定する

Wagby開発キットは、インストール先のPC毎にライセンスキーが必要です。

はじめに、どのPCにインストールするかを決定します。事前にトライアルキットをインストールし、動作することを確認してください。

ワンポイント

PCを変更することもできます。その場合は再度、ここに記した手順を行ってください。(ライセンスキーの再取得となります。)

2. 開発機の申請IDを取得する

インストールしたWagbyのmiscフォルダにある createApplicationID.bat を実行します。

図3 createApplicationID.batを実行する

実行すると、メモ帳が開きます。これを「申請ID」といいます。このファイル appid.txt を保存します。

図4 申請IDの入手

重要

申請IDの内容が「空」の場合、この開発機ではWagbyを動作させることができません。Java のインストールが正しく行われていることを再度、確認ください。Java 8より古いバージョンでは動作しません。

ワンポイント

申請IDは、開発機毎に異なる値になります。例えば3本の開発キットライセンスを購入した場合、3台のPCでそれぞれ申請IDを取得してください。

Linux, Mac OS X の場合

misc ディレクトリに移動し、createApplicationID.sh を実行します。インストールディレクトリが Wagby-8.0.0 の場合は、次のようになります。

cd /home/Wagby-8.0.0/misc; ./createApplicationID.sh
miscディレクトリに移動せずに実行した場合、空の (0バイトの) appid.txt が生成されます。これは無効なので破棄してください。

3. 申請IDを販売パートナーへ送る

取得した申請IDをWagby販売パートナーへ送ります。

4. ライセンスキーが届く

Wagby販売パートナーから「wagby-licensekey.xml」というライセンスキーファイルが届きます。

(1つの申請IDにつき、1つのライセンスキーファイルが届きます。)

5. ライセンスキーを登録する

入手したライセンスキー(wagby-licensekey.xml)を、Wagbyをインストールしたフォルダの直下に上書き保存します。

図5 ライセンスキーを保存する

複数の開発機で利用する場合、それぞれの開発機(申請ID)に対応したライセンスキーを正しく保存してください。誤ったライセンスキーを登録すると認証に失敗します。この場合はトライアルキットとして動作します。

注意

ここで登録するライセンスキーは「開発キット」用になります。「本番運用」のライセンスキーではありません。

6. 動作確認

ライセンスキーが正しく認識され、(トライアルキットではなく)開発キットとして動作しているかを確認します。

WagbyDesignerを起動し、ビルドを実行します。コンソールに赤文字のメッセージが含まれていなければ開発キットとして動作しています。

X 個のファイルを生成しました。
生成されたファイルに含まれる行数は X,XXX 行です。
生成されたファイルに含まれる文字数は XXX,XXX 文字です。
生成したストアモデルの総アイテム数は X 個です。
(うち、生成したマスタモデルの総数は X 個、集計ビューのディメンジョン、メジャーの総数は X 個です。)
ライセンスされているストアモデルの総アイテム数は 50 個です。

上記の「ライセンスされているストアモデルの総アイテム数は 50 個です。」という制約は、トライアルキットにのみ表示されます。

開発キットの有効期限

開発キットの有効期限は、ご購入時から1年です。

(Wagby保守契約締結者は、保守期間満了日までです。)

開発キットは1年毎の更新になります。開発機が変わらなければ、申請IDの再作成は不要です。 Wagby販売パートナーと、延長の手続きを行ってください。

無制限開発ライセンスをご利用の場合

Unlimited Standard/Team ライセンスご利用の場合、このライセンス専用のリポジトリファイルが必要です。製品に同梱されている「初期リポジトリファイル」も入れ替える必要があります。

Unlimited Standard/Team 用のリポジトリファイルには、利用する開発機の情報が埋め込まれます。

すでにプロジェクトライセンスを利用して開発したあとで Unlimited ライセンスに変更された場合は、Wagby販売パートナーに開発されたリポジトリファイルを送り、(Unlimited用への)変換を依頼してください。

本番運用ライセンスとの違い

ここに記した手順は「開発機」向けとなっています。

ビルドしたWagbyアプリケーションを本番運用する場合、別途「本番運用」向けのライセンスキーをご入手ください。これは本番機上で申請IDを取得します。この申請IDをWagby販売パートナーへお送りください。

本番機での申請IDの取得手順は異なります。

トラブルシューティング

wagby-licensekey.xmlを入れ替えても、トライアルキットとして動作している

ビルド処理のログに「ライセンスされているストアモデルの総アイテム数は 50 個です。」という文言が含まれている場合、トライアルキットとして動作してます。

コピーした申請IDの内容が誤っている可能性があります。再度、申請IDを作成してWagby販売パートナーへお送りください。新しいライセンスキーを提供します。

ビルドしたアプリケーションでは「現在、無償版として動作しています」と表示される

システム管理者でログオン後、「管理処理 > このアプリケーションについて」を開くと、"現在、無償版として動作しています。" というメッセージが確認できます。

図2 このアプリケーションについて

これは問題ありません。開発キットでビルドしたアプリケーションは本番運用ライセンスキーが未登録です。この状態でアプリケーションの動作テストは行っていただけます。

運用開始時には、ビルドしたアプリケーションに本番運用ライセンスキーを登録してください。

空の (0バイトの) appid.txt が生成される

Linux OS などで実行した際、カレントディレクトリが misc でない場合に生じます。詳細はLinux, Mac OS X の場合をお読み下さい。

認証に失敗する

ライセンスキーの認証処理は、申請IDを作成したときのネットワーク環境と「同じ」環境でのみ実行されます。例えば申請ID作成時に無線LANを使っていたが、開発キットを起動したときには無線LANをオフにし、テザリングで接続させるといったことはできません。

まとめますと、仮想OS利用時も含め、ネットワーク環境が変わる場合は認証に失敗します。固定ネットワーク環境でご利用ください。