サポート > インストールガイド(R8) > R7リポジトリからR8リポジトリへの移行

Wagby R7 のリポジトリを R8 へバージョンアップする方法を説明します。R7でアーカイブした zip 形式のリポジトリは「リストア」で読み込むときに自動的に移行ツールを適用します。そのため、ここで説明するツールを手動で使うことは通常、ありません。

移行元(旧版のR7)

Designerを起動したときに表示されるモデル定義情報が移行対象になります。ビルド処理を行う必要はありません。

移行先(新版のR8)

初期リポジトリの状態に戻しておきます。

インストールした Wagby R8 の misc フォルダ内に含まれている移行ツール「RepositoryMigration-X.X.X.jar」をダブルクリックして実行します。(X.X.Xの部分にはバージョン番号が入ります。Wagbyのバージョンによって同梱されるツールのバージョンも異なります。)

図1 移行ツールを実行する
移行ツールは Java アプリケーションです。拡張子が ".jar" のファイルは Java がインストールされているコンピュータであれば、ダブルクリックで実行することができます。

変換方法に「R7からR8」を選択します。変換元Wagbyは、旧版のR7をインストールしたフォルダを指定します。変換先Wagbyは変更する必要はありません。

設定後、「移行開始」ボタンを押下します。

図2 変換方法と変換元の指定

移行が終了すると、図3のようなダイアログが表示されます。 「OK」ボタンを押下してダイアログを閉じたあと、ファイルメニューから「終了」を選択するか、またはウィンドウの閉じるボタンで本ツールを終了します。

図3 移行完了メッセージ

トラブルシューティング : 実行できない

RepositoryMigration-X.X.X.jar をダブルクリックしても実行できない場合、次の方法をお試しください。

  1. Windows OS のコマンドプロンプトを開きます。
  2. Wagbyをインストールしたフォルダのmiscに移動します。"cd misc"
  3. 次のように手動で起動します。"%JAVA_HOME%\bin\java -jar RepositoryMigration-X.X.X.jar"

これでも実行できない場合、Java の再インストールをお試しください。(Java 8 以上)

コンソールから移行ツールを稼働させる方法を説明します。Windows OS のコマンドプロンプトや、Linux OS で利用できます。

  1. Wagbyをインストールしたフォルダのmiscに移動します。
    図4 miscフォルダへ移動
  2. 次のコマンドを実行します。
    java -jar RepositoryMigrationCUI.jar 7to8 ..\..\Wagby-7.12.3
    図5 RepositoryMigrationCUI.jar の実行
    コマンドの第一引数は "7to8" とします。第二引数は、移行元となる Wagby のフォルダを指定します。上の例では R7.12.3 を指定していますが、適切に読み替えてください。

移行ツールは次のルールに従って変換します。

  • R7.0.xのアカウントモデル(juser)の主キー項目idは廃止されます。代わってuserid項目が主キーとなります。
  • リポジトリの「値」部分は日本語表記から英語表記に変更になりました。そのため、移行後のリポジトリはキーは同じでも値部分が変わっています。
  • Excel帳票で、利用ライブラリ "JExcelAPI" は廃止されました。R6/R7からの移行後はすべて "POI" を利用するようになります。
  • スマートフォン対応で、携帯電話対応は廃止されました。"スマートフォン" に統一されます。
  • スマートフォン対応で、軽量フレームワーク iUI は廃止されました。"スマートフォン" に統一されます。
  • システムタブ内のモデルは移行対象ではなく、この版に同梱されているものを使うようになりました。ただし juser, jgroup, jnews, jfcstartworkstate, jfcsuspendworkstate を除きます。この5つのモデルは開発者が変更した定義が移行されます。

外部データベースの移行

R8 では外部データベースの指定がデータベースのバージョン毎に細かく指定できるようになりました。R7から移行したとき、次のようになります。移行後は必要に応じてデータベースの設定を変更してください。

  • PostgreSQL は "PostgreSQL 8.2" という設定になります。
  • Oracle は "Oracle 9i" という設定になります。
  • SQLServer は "SQLServer 2005" という設定になります。

移行がスキップされるモデル

「システム」タブに含まれているモデルは、旧版からの移行ではなく、新版に含まれているものを使います。すなわち、移行ツールの対象外になります。

ただし以下のモデルは除きます。すなわち開発者が変更した定義が(移行後も)引き継がれます。

  • juser
  • jgroup
  • jnews
  • jfcstartworkstate
  • jfcsuspendworkstate

上記以外のシステム系モデルを修正していた場合(例:メニュー体系を変更した)、手動で同じ修正を適用してください。

LDAP/ActiveDirectoryの設定

R7で利用していたLDAP/ActiveDirectoryの設定は廃止されました。R8方式の記載にあわせて再設定を行なってください。

カスタマイズコード

移行ツールでは、カスタマイズしたコード(Java,JSP,JavaScriptなど)は扱いません。 これらのファイルは開発者が手動で最新のR8向けコードに修正してください。

コードの修正方法の詳細は、Wagby販売パートナーへお問い合わせください。

データ移行

Wagbyが同梱しているシステムモデルの定義が変わっています。そのため既存のデータのバックアップを取得後、テーブルをいったん削除し、再作成を行なったあと、データのインポートを行なってください。

以下のモデルについては物理カラム名が変わったため、SQL文を使って手動対応を行なってください。

  • システムモデル jfcpreferenceitem, jfccspreferenceitem テーブル の key という項目。共通設定機能を利用していない場合は移行不要です。
  • システムモデル jfcworkflow_setting の繰り返しコンテナに対応したテーブル script_setting の condition という項目。ワークフローを使っていない、もしくはスクリプトによる制御を行なっていない場合は移行不要です。
コマンドラインツール InitLoader.jar でインポートを行うとよいでしょう。移行処理でエラーが発生した場合はサポートへお問い合わせください。

SQLServer 2012 以降の対応

SQLServer 2012 以降で順序を利用したとき、SQLServer が提供する SEQUENCE を利用できるようにしました。R7まではWagbyが独自に提供する順序テーブル (seq) を用いていました。

このとき、順序の開始値は手動で設定する必要があります。R7まで用意されていた seq モデル内に、モデル毎の最終順序値が記録されています。この値を使って、SQLServer データベースに直接、順序の開始値を設定してください。この対応は R7 からの移行時の最初だけ必要です。

過去の互換性から、SQL Server が提供する SEQUENCE を使わず、これまで R7 で使われてきた seq テーブルを使った順序の管理を行いたいという場合は、データベースの選択肢を "SQLServer 2008" としてご利用ください。