カレンダビュー(モダン)

最終更新日: 2023年6月14日
R8 | R9

モダンカレンダビューを用いた「スケジュール」モデルの例を紹介します。標準は「月」表示ですが、「日」「4日間」「週」を切り替えることができます。

図1 モダンカレンダビュー月表示
図2 モダンカレンダビュー週表示
図3 モダンカレンダビュー4日間表示
図4 モダンカレンダビュー日表示

タイトル部をマウスで押下すると、詳細情報を示すダイアログが開きます。このダイアログから「詳細画面への遷移」「更新画面への遷移」「削除」を行うことができます。

図5 詳細ダイアログ

定義方法

モデルの定義

スケジュールモデルの定義を示します。「開始日付時刻」と「終了日付時刻」項目はそれぞれ「日付・時刻型」とします。

図9 スケジュールモデルの定義
図10 日付・時刻型の詳細で、日付時刻を選択する

カレンダビューの設定

「画面>ビュー>カレンダビュー」を開きます。「画面を作成する」をチェックし、ページタイトルを設定します。

「表示方式」を "モダン" にします。

図11 モダンカレンダビューの設定

項目設定欄に、モデルの項目を割り当てます。次のルールがあります。

設定値 対応する項目の型 説明 必須
開始日時 日付時刻 この日付情報を元にカレンダビューに表示を行います。
終了日時 日付時刻 この日付情報を元にカレンダビューに表示を行います。開始日時と終了日時は複数日にまたがることもできます。(5月1日から5月5日まで、など)
タイトル 文字列、整数、モデル参照 カレンダビューに表示する項目として定義します。
担当者 文字列、整数、モデル参照 カレンダビューに表示する項目として定義します。 -
場所 -
備考 -
URL -
終日 カレンダ終日フラグモデル参照 この値をセットすると、終日イベント扱いになります。[後述] -

重要

開始日付時刻と終了日付時刻は必ず設定してください。(開始と終了の両方の設定が必要です。)

メニューの設定

「スケジュールカレンダビュー」ボタンをメニューに用意します。ここでは背景色も変えています。

図12 メニューの設定

カレンダ表示時のモデルの色

モデルの色を指定することができます。「橙色」に変更した例を示します。

図13 カレンダ表示時のモデルの色を変更する
図14 色が変更された

複数のモデルを同時に表示する

定義方法

「問い合わせ (ask)」モデルを用意します。カレンダビューを使うようにします。

図15 問い合わせモデル

先に用意した「スケジュール」モデルのカレンダビューで「同時に表示するモデル」に、問い合わせモデルを指定します。(モデルID "ask" を記載します。)

図16 問合せモデルを同時に表示する設定

複数のモデルを指定することもできます。2つ以上指定する場合は、「,(カンマ)」区切りでモデルIDを記述します。 例:modelA,modelB

スケジュールカレンダビューでは、問い合わせモデルも同時に表示されています。ここではモデル毎に表示色を設定しています。

図17 複数モデルを同一カレンダビューに表示する

問い合わせモデルでは同時に表示するモデルを指定していません。この場合、イベントモデルのカレンダビューは自分自身(イベントモデル)のみが表示されます。

図18 単一モデルのみの表示に切り替わる

カレンダの時刻表示範囲

定義方法

カレンダの時刻表示範囲(開始時刻、終了時刻)を指定できます。

図19 時刻表示範囲の設定

「日」「4日間」「週」形式において、指定した開始時刻から終了時刻までの範囲で表示されるようになります。

図20 時刻表示範囲を指定したカレンダビュー

ドラッグ&ドロップによる変更

カレンダ上で、スケジュールをドラッグ&ドロップ操作することができます。日付・時刻を変更できます。

図21 ドラッグ&ドロップによる操作

終日イベントとする

そのイベントを「終日」とすることができます。月単位の場合、表示方法が変わります。

図22 終日イベントの表示(月単位)

週単位の場合、開始時間軸の上部に表示されます。

図23 終日イベントの表示(週単位)

定義方法

終日フラグを格納する項目を用意します。

図24 終日フラグを格納する項目を用意する

システムが提供する「カレンダ終日フラグ」を参照します。入力タイプは「リストボックス」「ラジオボタン」「チェックボックス」のいずれかとしてください。

図25 終日フラグのモデル参照設定

データの登録

対象イベントを登録する際、開始日付時刻は0時0分を起点とし、終了日付時刻は翌日の0時0分としてください。あわせて、終日フラグをセットしてください。

図26 終日イベントの開始と終了の設定

ポータル画面に表示する

"ポータル > カレンダポートレット(モダン)"をお読みください。

カレンダビューから新規登録画面へ遷移する

新規登録画面へ遷移する

カレンダの日付をダブルクリックすると、新規登録用のダイアログが開きます。

図27 日付をダブルクリックすると表示されるダイアログ
図28 モデルを選択し、タイトルと開始・終了日時を指定できる
図29 新規登録画面が開く

定義方法

「初期値 > 登録画面表示時」のタイミングで、ダイアログから渡されるパラメータを受け取るための式を指定します。対象は「開始日時」「終了日時」「タイトル」に相当する項目です。

図30 「初期値>登録画面表示時」に式を指定する

式は次のとおりです。

項目
開始日時 DATETIMEVALUE(REQUEST("jfcCalendarStartDateTime"))
終了日時 DATETIMEVALUE(REQUEST("jfcCalendarEndDateTime"))
タイトル REQUEST("jfcCalendarTitle")
終日フラグ
(チェックボックスとした場合)
IF(
NOT(ISBLANK(REQUEST("jfcCalendarAllDay"))),
ARRAY_INT(TOINT(REQUEST("jfcCalendarAllDay"))),
ARRAY_INT()
)
新規登録ダイアログで終日フラグにチェックを付けたとき、開始日時は0:00となります。終了日時は開始日時の翌日となります。

独自の検索初期値を設定する

モダンカレンダビューは内部で REST API を使っています。そのため、ISREST 関数を使って「通常の検索画面と、モダンカレンダビューで異なる検索条件の初期値をセットする」ような設定を行うことができます。

IF(ISREST(), モダンカレンダビューでの検索条件初期値, 通常の検索画面での検索条件初期値)
この指定は、カレンダポートレット(モダン)にも反映されます。
クラシックカレンダビューは REST API を使っていないので ISREST関数での判定は行えません。代わりにSCREENTYPE 関数を利用するとよいでしょう。

例 モダンカレンダビューでは検索条件を指定しない

数値型項目で、モダンカレンダビューでは検索条件を指定せず、通常の検索画面では初期値 1 を指定する場合は次のようになります。

IF(ISREST(),null,1)

休日の扱い

同梱している休日情報

Thunderbird が提供する日本の公休日情報 "JapanHolidays.ics" を同梱しています。 これは iCalendar 形式で記述されています。

別の ics ファイルを指定する (国際化対応など)

他国の休日情報を適用することもできます。 詳細は"メッセージの変更・国際化 > 休日ファイルの変更"をお読みください。

独自の休日を設定する

会社の創立記念日など、独自の休日情報を設定することもできます。 詳細は"カレンダビュー(クラシック)> 休日の扱い"をお読みください。

モダンカレンダビューの文字サイズを固定する

Wagbyの文字フォントサイズを「大きいフォントサイズ」にすると、モダンカレンダビューの日付とカレンダデータが重なって表示される場合があります。これを防ぐため、モダンカレンダビューに表示される文字(タイトル部をマウスで押下した時に表示されるダイアログを含む)のサイズを固定するために、CSS のカスタマイズを行うことができます。

詳細は "レイアウト > CSSのカスタマイズ > モダンカレンダビューの文字サイズを固定する" をお読みください。

仕様・制約

  • カレンダビューの「開始日付時刻」「終了日付時刻」に指定されている項目は、「値をデータベースに保存する」を指定する必要があります。
  • カレンダビューの「開始日付時刻」「終了日付時刻」に指定されている項目が自動計算によって導出される場合、ドラッグ&ドロップによる移動操作は無効になります。
  • 開始日時と終了日時は両方を設定する必要があります。片方だけ、または、どちらも設定しない場合は表示されません。
  • 開始日時と終了日時の時刻がいずれも0時0分0秒の場合、このデータはカレンダビューに表示されません。また、開始日時と終了日時が逆になっているような場合も表示されません。
  • 「月」表示以外は、開始日時、終了日時の時刻の範囲で表示されるため、開始日時、終了日時が同一のデータは表示されません。
  • カレンダビューを「月」形式で表示する場合、同じ時刻の場合の表示順は次の通りです。
    • R8.3.1までは表示順の規定がない。(並びは不定であった)
    • R8.3.2からは項目のソート順指定に準じる。

クラシックカレンダビューからモダンカレンダビューへの移行

クラシックカレンダビューで登録済みのデータを、モダンカレンダビューへ変換することができます。

具体的な方法は"サポート > クラシックカレンダビューのデータをモダンカレンダビューへ取り込む"をお読みください。