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WagbyDesignerからビルドしたアプリケーション(Wagbyアプリケーション)を起動する方法を説明します。

「ビルド」とは、リポジトリ(設計情報)から稼動するアプリケーションを生成する処理をいいます。ビルドには、リポジトリに対応したJavaソースコードの生成とコンパイル、そしてデプロイ(コンパイルされたファイルを適切な場所へコピーすること)といった一連の作業がすべて含まれます。ここではビルド処理ならびに、ビルドされたアプリケーションの起動と停止方法を確認してみましょう。

WagbyDesignerを起動し、ログオンします。メニューから「ビルド」を選択します。図1の画面が表示されます。

図1 ビルド画面

ビルド画面内の各設定について説明します。

ビルド種別

「差分ビルド」と「フルビルド」のいずれかを選択します。

通常の開発では、差分ビルドを選択してください。直前のビルドから変更のあった分だけソースコードが生成されるため、ビルド時間を短縮できます。

フルビルドは次の場合に行なってください。

  • インストール直後の最初のビルド。
  • 本番運用するためのアプリケーションとして完成させる場合。(納品イメージの生成)
  • パッケージ名を変更した場合。
  • データベースを変更した場合。

ビルド情報 - 開発者

ログオンしている開発者アカウントが表示されます。

ビルド情報 - バックアップ

「ビルド時にバックアップを行う」がチェックされている場合、ビルドのたびに現時点のリポジトリをバックアップします。メモを残すこともできます。ただしディスク領域を消費しますので、不要であれば本チェックをはずすようにしてください。

ビルド情報 - バージョン

この Wagby のバージョン番号が記載されています。バージョン番号のあとに、メーカー(ジャスミンソフト)がこのバージョンを作成した日付時刻が続きます。

ビルド実行ボタン

ビルド処理を実行します。

アプリケーション起動ボタン

ビルド処理が終わったあとで押下できるようになります。ビルドされたアプリケーションを起動します。なお「ビルド実行」が正常終了したあと、エンターキー押下で「アプリケーション起動」を行うこともできます。

ログオン画面を開くボタン

ビルドされたアプリケーションが起動したあと押下すると、ブラウザの別タブが開きます。なお「アプリケーション起動」が正常終了したあと、再びエンターキー押下で「ログオン画面を開く」を行うことができます。

"ビルド終了後にアプリケーションを起動する"設定

この設定を有効にしてビルドを実行すると、ビルドが正常に終了したあと、アプリケーションの起動まで行います。(アプリケーション起動ボタンを押下する必要がなくなります。)

"アプリケーション起動後にログオン画面を表示する"設定

ログオン画面を開くボタンを押下したとき、自動的にログオンフォームを開くためのURLをアドレスバーに指定します。

ビルドログ

ビルド実行中、どのような処理を行なっているかというメッセージが表示されます。

はじめてのビルドを行う

はじめてのビルドを行なってみます。ビルド種別を「フルビルド」とします。

画面中央の「ビルド実行」ボタンを押下します。(まだアプリケーションは生成されていないため、「アプリケーション起動」ボタンを押すことはできません。) なお、この段階ではリポジトリ(設計情報)は "空" です。システムが提供する基本機能が備わったアプリケーションが生成されます。

図2 ビルド画面から「ビルド実行」ボタンを押下する

ビルドが正常に終了すると、Wagbyをインストールしたフォルダ内に "wagbyapp" というフォルダが生成されます。これが(ビルドによって生成された)Webアプリケーション本体です。

図3 ビルド終了
図4 wagbyappフォルダ

Javaバージョンに関するエラーダイアログが表示された場合

ご利用の環境が Java 9 以上の場合、ビルド実行中、図4のようなエラーメッセージが表示されます。これは、インストール直後の Wagby は利用するJava のバージョンを「8」として出荷しているためです。

図4 Java バージョンに関するエラーメッセージ

この場合は「環境 > サーバ」タブを開き、「ビルド > Javaのバージョン」を、ご利用の Java にあわせて指定してください。Java 9 の場合は「9」を、Java 10 の場合は「10」を指定します。その後、再びビルド処理を行なってください。

図5 Java のバージョンを指定する
  1. ビルド後、画面中央の「アプリケーション起動」ボタンが押下できるようになります。これを押下して、生成したアプリケーションを起動します。
    図6 アプリケーション起動ボタンを押下する
  2. もう一つのTomcatが(最小化された状態で)起動します。ウィンドウを確認すると図8のようになっています。このウィンドウ内のメッセージの最後に

    情報: Server startup in XXX ms

    という文字が出力されます。これでアプリケーションの起動は完了です。
    図8 アプリケーションが起動する
  3. 起動後は、ビルド画面内のボタンが「アプリケーション停止」に変わります。(このボタンは今は押さないでください)
    図9 起動ボタンが停止ボタンに変わる
  4. 「ログオン画面を開く」ボタンを押します。ブラウザで別のタブが開きます。
    図10 ログオン画面を開く
    アドレスバーは次のようにセットされています。
    http://localhost:8921/wagby/
    ホスト名をlocalhostと指定しています。(*3) ポート番号は標準で8921を使います。
    別マシン上のWebブラウザから操作する場合は、上記URLのlocalhostという部分を、WagbyDesignerを起動したPCのIPアドレスまたはホスト名に置き換えてください。(*4)
    図11 アプリケーションのログオン画面
    このとき、開発機の上では「WagbyDesigner」と「Wagbyアプリケーション」の2つの Java プロセスが起動しています。標準ではWagbyDesignerが4Gのメモリを、Wagbyアプリケーションが512MByteのメモリを使うため、あわせて4.5GByteのメモリが必要になります。
  5. 標準で用意されている管理者用アカウントadminで、アプリケーションにログオンしてみます。パスワードはwagbyです。(*5)
    図12 管理者用アカウントでログオンする
  6. ログオンに成功すると、図13に示すメニュー画面が開きます。
    アプリケーションの定義を行っていない状態でも、システム管理用の機能をはじめとする、いくつかの機能が利用できるようになっています。
    図13 アプリケーションのメニュー画面
  7. いったんログオフしてみます。画面右に用意されたアイコンを押下すると図14のようなメニューが表示されます。ここでログオフを選択します。
    図14 アプリケーションのログオフ
  8. Webブラウザのタブを切り替え、WagbyDesignerに戻ります。図15の画面で、「アプリケーション停止」ボタンを押下します。これでアプリケーションは終了します。
    図15 アプリケーションの停止
1. XXXの部分には、起動に要した時間(ミリ秒)が入ります。
2. 起動時にウィルスチェックプログラムが警告を発する場合があります。この場合はWagbyアプリケーションプログラムを「許可」してアプリケーションを起動させてください。
3. localhostと指定しても接続できない場合、localhost の部分を 127.0.0.1 に変えて試してみてください。
4. 別マシンから操作する場合に、ファイアウォールがLAN経由でのアクセスをブロックすることがあります。ファイアウォールの設定を変更し、操作を許可するようにしてください。
5. R8.0.5 までのバージョンでは、初期アカウント user のパスワードは、アカウント名と同じです。R8.1.0 より、パスワードは "wagby" に変更されました。

ビルドログ欄の右隅のボタンは、ビルドログの内容 (system.log) をダウンロードするために用意されています。Wagbyサポートチームへログの詳細をお送りいただく場合に、ご利用ください。

図16 ログをダウンロードする

上記の手順どおりに動作しなかった、という場合は「よくある質問と回答 > チュートリアル」をお読み下さい。