見積書は得意先台帳(顧客)と 1:1 の関連をもち、さらに商品と 1:N の関連をもちます。

次のモデルを用意します。

モデル説明備考
伝票適用定型文見積書モデルで利用します。定型文の入力パターンを管理します。
適用種別伝票適用定型文モデルで利用します。伝票適用コードの小分類になります。選択肢モデル
見積書得意先台帳と 1:1 の関係をもち、商品モデルと 1:N の関係をもちます。
図1 用意するモデル

適用種別

伝票適用定型文モデルの「適用種別」項目が参照するマスタです。選択肢モデルとして用意します。初期値も設定します。

図2 適用種別モデルの初期値

伝票適用定型文

見積書モデルの「コード」に対応する内容を管理します。(後述)

図3 伝票適用定型文モデル

一覧更新画面も用意し、まとめて入力できるようにしておきます。

図4 伝票適用定型文モデル 一覧更新の設定

見積書

「誰に」「何を」という情報を管理します。「誰に」とは具体的には得意先台帳モデルとの 1:1 の関連になります。「何を」とは商品モデルとの 1:N の関連になります。ここでは 1:N の関連を繰り返しコンテナで表現します。

図5 見積書モデル

得意先台帳モデルとの関連

「得意先」項目は、得意先台帳モデルと 1:1 の関係で紐づいています。得意先モデルの得意先コード項目を、検索画面方式で設定します。

図6 見積書モデルと得意先台帳モデルの関連を設定する

商品モデルとの関連

「内訳」からはじまる一連の明細群を繰り返しコンテナとして用意します。 繰り返しコンテナ方式は、外部キー子モデル方式と異なり、親モデル(ここでは見積書モデル)と強い関連になります。

見積書モデルが削除されたとき、繰り返しコンテナ部分も必ず削除されます。つまり親の存在しない子(明細)は認めないルールが適用されます。
図7 内訳を繰り返しコンテナとして用意する

明細である「内訳」に含まれる「金額」項目は、個々の商品の単価と個数を掛け合わせた金額となっています。さらに、この金額を加算した「合計」項目を用意しています。SUM関数で繰り返しコンテナ内の項目の和を求めることができます。

SUM(${precord/p_amount})
図8 SUM関数の適用

メニューへの登録

用意したモデルをメニューに登録します。

選択肢モデルは編集しないとして、メニューには追加していません。

図9 見積書モデルの検索画面をメニューに追加する
図10 伝票適用定型文の一覧更新画面をメニューに追加する

メニューから見積書を選びます。

図11 見積書を選択する

はじめに検索画面が開きます。画面上部に用意されている「登録画面へ」を押下します。

図12 見積書検索画面

新規登録画面が開きます。「見積番号」項目は必須入力としています。未入力のままカーソルを移動するとリアルタイムエラーチェックが働きます。

図13 新規登録画面 (1) 必須項目のチェック

得意先を指定します。得意先項目の横に用意されている「検索...」ボタンを押下します。サブウィンドウからお得意先を選択します。

図14 新規登録画面 (2) お得意先をサブウィンドウで選択する

または、サジェスト方式での入力も行えます。

図15 新規登録画面 (3) お得意先をコードで直接入力する

得意先を指定すると、関連する値が参照連動で表示されます。

図16 新規登録画面 (4) 参照連動の動作
この例からわかるように、参照連動は数珠つなぎができます。見積書 > 得意先台帳 > 顧客、という関係になります。

件名や納入期限といった項目を入力します。

図17 新規登録画面 (5) 件名、納入期限、納入場所、有効期限の入力

明細部分を入力します。「内訳」は繰り返しコンテナとなっています。「追加」ボタンを押下します。

図18 新規登録画面 (6) 内訳の作成

「内訳」の入力欄が一つ、用意されます。

図19 新規登録画面 (7) 内訳の入力欄が用意された

「商品コード」はサジェストで入力できるようになっています。

図20 新規登録画面 (8) 商品コードを入力する

商品コードを確定させると、関連する商品情報が参照連動で表示されます。

図21 新規登録画面 (9) 商品のその他の情報が参照連動で表示される

数量を入力します。カーソルが移動するタイミングで合計が計算され、表示されます。

図22 新規登録画面 (10) 数量と合計

内訳を二件、入力した例です。

図23 新規登録画面 (11) 内訳を2件入力した例

保存します。データベースに見積データが登録されます。

図24 新規登録画面 (12) データの保存

一覧表示画面で確認します。ここでは複数段一行明細レイアウトを適用しています。

図25 一覧表示

実行例

図17で、件名、納入期限、納入場所、有効期限を手動で入力していました。この動作を改善し、予め用意された定型文を利用して入力の手間を省く方法を説明します。

メニューから伝票適用定型文一覧更新を開きます。

図26 伝票適用定型文 一覧更新を開く

定型コードと、これに対応した文を設定します。今回は "見積件名" と "見積その他" という種別でそれぞれ用意するものとします。

図27 定型文を設定する

定型文を用意することで、見積書の入力時にコードを選択することで、コードに対応した定型文が自動設定されます。

参照連動だが自モデル保存とし、読み込み専用を解除しています。そのため設定された文をさらに修正することもできます。

図28 定型文の自動設定 (1)
図29 定型文の自動設定 (2)

件名以外の項目は "見積その他" として用意した選択肢が表示されます。

図30 定型文の自動設定 (3)
図31 定型文の自動設定 (4)

設定

コードの項目は伝票適用定型文モデルを参照する設定とします。

図32 伝票適用定型文モデルとの関連の設定

適用種別はあらかじめ次のようにしていました。

図33 事前に用意した適用種別

絞り込み機能を使って、件名の項目は "2" 番の値をもったデータで絞り込みます。それ以外の項目は "3" 番の値で絞り込むようにしています。

図34 伝票適用定型文の選択肢の絞り込み設定 (1)
図35 伝票適用定型文の選択肢の絞り込み設定 (2)

実行例

日本の商慣習の一つに、再見積時に一度割り当てた見積番号を変えずに枝番を割り当てるというものがあります。Wagbyではコピー登録時に枝番を割り当てる設定を行うことができます。ここではその動作を確認してみます。

「コピー登録へ」ボタンを押下します。

図36 コピー登録 (1)

現在のデータをコピーした、新規登録画面が開きます。

図37 コピー登録 (2)

数量を変更して、保存します。

図38 コピー登録 (3)

見積番号に枝番が設定されます。今回はハイフン付きのゼロ詰3桁というルールとしましたが、このルールは変更可能です。

図39 コピー登録 (4)

同じようにもう一度コピー登録を行うと、枝番が一つ増加していることがわかります。

図40 コピー登録 (5)

一覧表示画面では3件のデータが表示されます。

図41 一覧表示画面

設定

今回は単一キーで絞込機能を応用した枝番の設定を行っています。詳細はマニュアルをお読みください。

図42 枝番の設定に関わる項目