Java のインストール

最終更新日: 2023年12月27日

JDKの入手

Wagby を利用するためには Java プラットフォーム (JDK:Java Development Kit) が必要です。詳細は 環境 > Javaについて をお読みください。

ここではベンダーが提供する Java のダウンロードとインストール、設定方法を説明します。

提供ベンダーによって許諾条件(ライセンス)がそれぞれ異なりますので、ご確認の上、ご利用ください。

R9.2.0 の場合

Wagby R9.2.0を利用する場合、Java 11以降をインストールします。

(1) Oracle Java

ここでは、Oracle Java からJava 17 のJDKをインストールする例を示します。
(Java 17 ではなく Java 11 を使う場合は、以下に示すバージョン番号を適切に読み替えてご利用ください。)

  1. Web ブラウザでhttps://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/にアクセスします。
    Oracle Javaダウンロードページ(画面は2023年1月時点)
  2. 下にスクロールし「Java 17」タブを選択します。
    その下のタブでお使いのPCのOS(今回の例はWindows)を選択し、インストーラまたはZIPファイルをダウンロードします。
    今回はインストーラ(.exeファイル)を選択します。
    Java 17のインストーラをダウンロード
  3. 次のようなファイルがダウンロードされます。これをダブルクリックして実行します。
    OSの設定によっては「セキュリティの警告」ダイアログが表示されることがあります。そのまま「実行」ボタンを押して進んでください。
    ダウンロードされたファイル

    注意

    Windows OS に Java をインストールする場合、システム管理者権限をもったユーザーでログインを行ってください。 (システム管理者権限の詳細については、Windows OS のマニュアルを参考にしてください。)

  4. インストーラが起動します。「次へ」をクリックします。
    インストーラの起動
  5. インストールされるファイルは C:\Program Files\Java\jdk-17\ フォルダに格納されます。
    「次へ」をクリックします。
    インストール先フォルダの確認
  6. インストールが完了すると、次のようなページが表示されます。続いて、環境変数の設定に進みます。
    インストール完了

(2) Adoptium

ここでは、Adoptium からJava 17 のJDKをインストールする例を示します。
(Java 17 ではなく Java 11 を使う場合は、以下に示すバージョン番号を適切に読み替えてご利用ください。)

  1. Webブラウザでhttps://adoptium.net/にアクセスします。
    Adoptiumダウンロード画面(1)(画像は2023年1月時点のもの)
  2. 画面を下にスクロールすると、ダウンロードボタンがあります。
    「Other platforms and versions」をクリックします。

    Adoptiumダウンロード画面(2)
  3. お使いのPCのOSおよびbit数、そしてPackage Typeは"JDK"を、Versionは"17"を指定します。
    対応するバージョンのダウンロードリンクが表示されますので、ここからダウンロードします。
    今回はインストーラ(.msiファイル)を選択します。
    バージョンの指定
  4. 図のようなファイルがダウンロードされます。これをダブルクリックして実行します。
    OSの設定によっては「セキュリティの警告」ダイアログが表示されることがあります。そのまま「実行」ボタンを押して進んでください。
    ダウンロードされたファイル

    注意

    Windows OS に Java をインストールする場合、システム管理者権限をもったユーザーでログインを行ってください。
    (システム管理者権限の詳細については、Windows OS のマニュアルを参考にしてください。)

  5. "次へ" ボタンをクリックして画面を進めます。
    Adoptiumインストール(1)
  6. インストールされるファイルは C:\Program Files\Eclipse Adoptium\jdk-17.0.6.10-hotspot\ フォルダに格納されます。
    ”次へ” ボタンをクリックします。
    Adoptiumインストール(2)
  7. "インストール"ボタンをクリックします。
    Adoptiumインストール(3)
  8. インストールが完了すると次のような画面が表示されます。続いて、環境変数の設定に進みます。
    Adoptiumインストール(4)

R8~R9.1.x の場合

Wagby R8 または R9.0.0~R9.1.x を利用する場合、Java 8 または 11をインストールします。

(1) Adoptium(旧AdoptOpenJDK)

Adoptium をダウンロードして利用する例を示します。
(Java 8 ではなく Java 11 を使う場合は、以下に示すバージョン番号を適切に読み替えてご利用ください。)

  1. Webブラウザでhttps://adoptium.net/にアクセスします。
    Adoptiumダウンロード画面(1)(画像は2023年1月時点のもの)
  2. 画面を下にスクロールすると、ダウンロードボタンがあります。
    「Other platforms and versions」をクリックします。

    Adoptiumダウンロード画面(2)
  3. お使いのPCのOSおよびbit数、そしてPackage Typeは"JDK"を、Versionは"8"を指定します。
    対応するバージョンのダウンロードリンクが表示されますので、ここからダウンロードします。
    今回はインストーラ(.msiファイル)を選択します。
    バージョンの指定
  4. 図のようなファイルがダウンロードされます。これをダブルクリックして実行します。
    OSの設定によっては「セキュリティの警告」ダイアログが表示されることがあります。そのまま「実行」ボタンを押して進んでください。
    インストールファイルが保存された

    注意

    Windows OS に Java をインストールする場合、システム管理者権限をもったユーザーでログインを行ってください。
    (システム管理者権限の詳細については、Windows OS のマニュアルを参考にしてください。)

  5. "次へ" ボタンをクリックして画面を進めます。
    Adoptiumインストール(1)
  6. インストールされるファイルは C:\Program Files\Eclipse Foundation\jdk-8.0.302.8-hotspot\ フォルダに格納されます。
    ”次へ” ボタンをクリックします。
    Adoptiumインストール(2)
  7. "インストール"ボタンをクリックします。
    Adoptiumインストール(3)
  8. インストールが完了すると次の画面が表示されます。続いて、環境変数の設定に進みます。
    Adoptiumインストール(4)

(2) Oracle Java

ダウンロード

Oracle Java 8 をダウンロードして利用する例を示します。(Java 8 ではなく Java 11 を使う場合は、以下に示すバージョン番号を適切に読み替えてご利用ください。)

Web ブラウザでhttps://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.htmlにアクセスします。

「JDK DOWNLOAD」アイコンを押下します。

重要

Wagbyを利用するためには開発用のJavaである "JDK" (Java Development Kit) が必要です。"JRE" 版の Java では開発できませんので、ご注意ください。

JavaSEダウンロードサイト(画像は2019年4月時点のもの)

"Oracle Binary Code License Agreement for Java SE" というライセンス条項について同意をとるための選択肢が用意されています。"Accept License Agreement" の選択肢(ラジオボタン)をクリックすることでダウンロードできるようになります。

AcceptLicenseAgreement未選択の状態

ライセンス条項に同意すると、メッセージ "you may now download this software." が表示され、ダウンロードできるようになります。

Javaダウンロードのリンク

JDK (Java Development Kit; Java開発環境) をダウンロードできます。
Windows OS は 64 bit 版をご利用ください。そのため「Windows x64」をダウンロードしてください。

メモ

Java は 64 bit 版を利用してください。32 bit 版はご利用いただくことができません。

ワンポイント

ダウンロードするファイル名は、jdk-8uXX の "XX" が最新の数字になっています。以降は、数字部分を読み替えてください。

インストール

ダウンロードしたプログラムのアイコンをダブルクリックして実行します。 インストールウィザードが開始されます。

インストールプログラムを実行する

注意

Windows OS に Java をインストールする場合、システム管理者権限をもったユーザーでログインを行ってください。 (システム管理者権限の詳細については、Windows OS のマニュアルを参考にしてください。)

OSの設定によっては「セキュリティの警告」ダイアログが表示されることがあります。そのまま"実行"ボタンを押して進んでください。

インストール先のフォルダや、インストールするファイルの選択を行う画面が表示されます。ここでは、標準設定のままとします。"次へ" ボタンを押します。

標準設定のまま進める

インストールが行われます。続いて、JRE (Java Runtime Environment; Java実行環境) のインストールに移ります。"次へ" ボタンを押下します。

JREのインストールを開始する

インストールが完了しました。"閉じる" ボタンで終了します。

インストール完了

(3) Zulu

ダウンロード

  1. Web ブラウザでhttps://www.azul.com/downloads/?package=jdkにアクセスします。
    Zuluダウンロード画面(1)(画像は2022年9月時点のもの)
  2. 「BUILDS OF OPENJDK Zulu」をダウンロードします。下の方にある「Download Now」ボタンをクリックします。
    Zuluダウンロード画面(2)(画像は2022年9月時点のもの)
  3. 図の赤枠内のリストボックスでお使いのJavaバージョン、OS、PCのビット数を指定します。
    ここではJava 8、OSはWindowsで64bitのPCとしています。
    指定すると、その下にお使いの環境に適したファイルのダウンロードリンクが表示されます。Zipまたはmsiのいずれかをダウンロードしてください。
    Zuluダウンロード画面(3)(画像は2022年9月時点のもの)

インストール

Zipファイルをダウンロードした例です。
ダウンロードした zip ファイルを C ドライブの Program Files に展開します。

ZuluのzipアーカイブをProgramFilesに展開する

注意

Windows OS に Java をインストールする場合、システム管理者権限をもったユーザーでログインを行ってください。 (システム管理者権限の詳細については、Windows OS のマニュアルを参考にしてください。)

(4) Amazon Corretto

ダウンロード

Java 8 をダウンロードして利用する例を示します。(Java 8 ではなく Java 11 を使う場合は、以下に示す URL を適切に変更してご利用ください。)

Web ブラウザでhttps://docs.aws.amazon.com/ja_jp/corretto/latest/corretto-8-ug/downloads-list.htmlにアクセスします。

AmazonCorrettoダウンロード(1)(画像は2019年5月時点のもの)

Windows x64 の、"JDK" を選択します。

重要

重要 : Wagbyを利用するためには開発用のJavaである "JDK" (Java Development Kit) が必要です。"JRE" 版の Java では開発できませんので、ご注意ください。

AmazonCorrettoダウンロード(2)

インストール

ダウンロードしたインストーラ形式ファイルを実行します。"Next" ボタンで進みます。

注意

Windows OS に Java をインストールする場合、システム管理者権限をもったユーザーでログインを行ってください。 (システム管理者権限の詳細については、Windows OS のマニュアルを参考にしてください。)

OSの設定によっては「セキュリティの警告」ダイアログが表示されることがあります。そのまま「実行」ボタンを押して進んでください。
AmazonCorrettoインストール(1)

インストールされるファイルは C ドライブの Program Files/Amazon Corretto フォルダに格納されます。このまま "Next" ボタンで進みます。

AmazonCorrettoインストール(2)

準備完了ですので "Install" ボタンを押下します。

AmazonCorrettoインストール(3)

インストールが完了すると次の画面となります。環境変数の設定に進みます。

AmazonCorrettoインストール(4)

環境変数の設定

インストール完了後、JDKを使用するために2つの環境変数を設定します。

  • JAVA_HOME変数
  • Path変数

重要

これからの作業は、誤って別の変数を変更したり、値を消去した場合などは他のアプリケーションの動作に影響が及ぶ場合があります。慎重に行ってください。

  1. 「スタート」メニューから「コントロールパネル > システムとセキュリティ > システム」を選択します。
    「システムのプロパティ」ウインドウ内の「詳細設定」タブを選択し、「詳細設定」タブ内の「環境変数」ボタンをクリックします。
    システムの詳細設定
  2. 「環境変数」の画面で「ユーザー環境変数」に「JAVA_HOME」という項目を作成します。
    「新規」ボタンをクリックします。
    すでに環境変数 JAVA_HOME が用意されていた場合、JAVA_HOMEを選択して「編集」ボタンをクリックしてください。
    ユーザー環境変数の新規追加
  3. 変数名を「JAVA_HOME」とします。
    JAVA と HOME の間にはアンダースコア "_" が必要です。また、必ず半角アルファベットの大文字としてください。
    ※変数値には、JDK がインストールされた先のフォルダ名が入ります。バージョン番号は適切に読み替えてください。
    システム環境変数にも JAVA_HOME が設定されていた場合、同様に修正します。
    ユーザー環境変数JAVA_HOMEの設定

    Adoptium(旧AdoptOpenJDK)

    C:\Program Files\Eclipse Adoptium\jdk-17.0.5.8-hotspot

    Zulu

    C:\Program Files\Amazon Corretto\zulu-jdk8

    Amazon Corretto

    C:\Program Files\Amazon Corretto\jdk1.8.0_212

    Oracle Java

    C:\Program Files\Java\jdk-17
  4. 続いて「システム環境変数」から「Path」を選択し、「編集」ボタンをクリックします。
    システム環境変数「Path」の編集(1)
  5. 「新規」をクリックして次のパスを追加します。(下図はAdoptiumの場合です)
    ※バージョン番号は適切に読み替えてください。
    システム環境変数「Path」の編集(2)

    Adoptium(旧AdoptOpenJDK)

    C:\Program Files\Eclipse Adoptium\jdk-17.0.6.10-hotspot\bin

    Zulu

    C:\Program Files\Amazon Corretto\zulu-jdk8\bin

    Amazon Corretto

    C:\Program Files\Amazon Corretto\jdk1.8.0_212\bin

    Oracle Java

    C:\Program Files\Java\jdk-17\bin
  6. 以上の設定が完了したら「OK」ボタンを押下して、環境変数の設定に関するウィンドウをすべて閉じます。

動作の確認

javaコマンドの動作確認

  1. Java の設定が正しく完了したかどうかのテストを行うために、コマンドプロンプトを起動します。
    スタートメニューの検索エリアに"cmd"と入力すると表示されます。
    コマンドプロンプトを開く
  2. 下図のようなコンソール画面が開きます。
    コンソール画面
  3. コマンドプロンプト上でjavaコマンドの動作を確認します。次のように入力し、エンターキーを押します。
    "%JAVA_HOME%"\bin\java -version

    結果がインストールした Java のバージョンと相違ないことを確認します。(バージョン番号は適切に読み替えてください。)

    Adoptium(旧AdoptOpenJDK)

    java-versionの実行(Adoptium)
    
          openjdk version "17.0.5" 2022-10-18
          OpenJDK Runtime Environment Temurin-17.0.5+8 (build 17.0.5+8)
          OpenJDK 64-Bit Server VM Temurin-17.0.5+8 (build 17.0.5+8, mixed mode, sharing)

    Zulu

    java-versionの実行(Zulu)
    openjdk version "1.8.0_202"
          OpenJDK Runtime Environment (Zulu 8.36.0.1-CA-win64) (build 1.8.0_202-b05)
          OpenJDK 64-Bit Server VM (Zulu 8.36.0.1-CA-win64) (build 25.202-b05, mixed mode)
          

    Amazon Corretto

    java-versionの実行(AmazonCorretto)
         openjdk version "1.8.0_212"
          OpenJDK Runtime Environment Corretto-8.212.04.2 (build 1.8.0_212-b04)
          OpenJDK 64-Bit Server VM Corretto-8.212.04.2 (build 25.212-b04, mixed mode)
          

    Oracle Java

    java-versionの実行(OracleJava8)
    java version "1.8.0_201"
          Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_201-b12)
          Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.11-b03, mixed mode)
          

javacコマンドの動作確認

  1. 続いて、javac コマンドの動作を確認します。コマンドプロンプトで次のように入力し、エンターキーを押します。
    "%JAVA_HOME%"\bin\javac -version
  2. こちらもバージョンが正しいことを確認します。(バージョン番号は適切に読み替えてください。)
    javac 1.8.0_302
    javac-versionの実行

    ワンポイント

    エラーメッセージが表示された場合、環境変数 Path および JAVA_HOME の指定に誤りがあります。ほとんどの場合、スペルミスが原因です。
    環境変数を変更した場合は、いったん同コンソール画面を閉じ、再び環境変数の設定 の手順に従ってテストを行ってください。

    テスト終了後は、同コンソール画面を閉じてください。

Wagby Designerの環境設定

JavaとWagby両方のインストール後、Wagby Designerで使うJavaバージョンの指定を行う必要があります。

設定方法

Wagby Designerを起動し、「環境 > サーバ」を開きます。
「ビルド > Javaのバージョン」にインストールしたJavaバージョンに応じた数値を指定します。
指定する値は次の通りです。

Javaのバージョン対応するWagby 記入する値
Java 8 R9.0~R9.1.xR8 1.8.0
Java 11R9.2.0~R9.0~R9.1.xR8 11
Java 17R9.2.0~ 17
Javaのバージョンを指定する

注意

インストールしたWagbyが対応していないバージョンは指定しないでください。
R8〜R9.1.xは8から11までで、17は不可です。R9.2以降は11~17となり、それ以前のものは不可です。 [詳細...]

トラブルシューティング

java -versionコマンドが動作しない

環境変数 JAVA_HOME, Path のスペルミスがないかどうかをご確認ください。