PDFの作成

例

PDF出力を設定した顧客モデルの登録画面です。顧客情報を1件、登録します。

データを登録すると、PDFファイルが作成されます。「PDF」項目にセットされます。

リンクをクリックしファイルを開くと、顧客名が出力されていることがわかります。

準備

サンプルの顧客モデル

サンプルとなる顧客モデルを用意します。

「PDF」はファイル型としてください。ここに出力されるPDFファイルが格納されます。

設定方法

1. 今回は顧客モデルの登録のタイミングで、PDFファイルを作成します。

   更新時にもスクリプトを配置する

   同じブロックを更新タイミングにも配置することで、更新時にPDFを再作成することができます。

   Wagby関数に用意されているPDF出力ブロックは次のとおりです。

   

2. 最初の登録時には、元となるファイルがありません。そこで、出力される時の「ファイル名」をセットします。ここでは "お客様情報.pdf" とします。
   拡張子 ".pdf" をファイル名の末尾に必ず含めてください。

   

   注意

   このブロックがない場合、ファイルは作成されません。必ず含めるようにしてください。
   また、このブロックは一番上に配置するようにしてください。

3. 「PDFで出力」ブロックを配置します。選択できる項目は「ファイル型項目」です。ここで選択した項目に、PDFファイルが格納されます。

   

4. 用紙設定とフォントの指定を行います。「用紙」ブロックをセットし、以下を指定します。
   • サイズ（A4/B4/A3/B3/A5/B5）
   • 向き（縦/横）
   • マージン（単位：px）

   

   フォント部には「フォント」ブロックをセットし、フォントとサイズを指定します。

   

   ワンポイント

   ChromeでPDFファイルを開いた場合、フォントの設定が無視されます。こちらはChromeの仕様です。
   ただし、ファイルをダウンロードしてPDFリーダ（例：Adobe Acrobat DC）で開くとフォントが適用されています。

   

5. PDFに出力する文章を作成します。PDFは一つ以上の「文章」ブロックで構成されます。
   はじめに、一つの文章ブロックを「出力する項目」に配置します。
   「フォント」「文字位置」「装飾」を設定することもできますが、ここでは未設定としておきます。
   この場合、上の「フォント」で指定したフォントが適用されます。

   

   文章ブロックの先頭には、出力する文字列をセットします。モデル項目を直接セットすることもできます。

   

ファイル名のルール

PDFを出力するファイル型項目には次のルールがあります。

• ファイル型項目に名前が指定されていない（図6のブロックがセットされていない）場合、PDFの出力は行われない。
• ファイル名は変更することができる。
• 更新時のスクリプトでPDFを再作成したとき、既存のファイルの内容が置き換わる。（更新ではなく、新しい内容に置き換わる）
• ファイル名をセットするブロック（図6）はスクリプトの一番上に配置する。（一番上にない場合、動作しません）

見出しの追加

例

出力するファイルに見出しをつけた例です。

設定方法

見出し用の「文章」ブロックを追加します。
今回の例では文字サイズを「15」とし、文字位置を中央に、装飾は太字としました。

ラベル表示

例

ラベルを設定した例です。「○○（任意の文字列）：（指定したモデル項目の値）」という形式で表示されます。

設定方法

「ラベル」ブロックを使用します。

ブロックの設定例です。ラベル部分に表示したい内容をセットし、その横に表示する項目をプルダウンで指定します。

画像の挿入

例

画像を挿入した例です。画像の下には任意のキャプションを入れることができます。

設定方法

挿入する画像を登録する項目を用意します。型は「文字列（ファイル名）」とします。

「画像」ブロックを使用します。

ブロックの設定例です。表示するファイル型項目を選択し、表示時の幅と高さを指定します。「キャプション」は任意です。

表の挿入

例

表を挿入した例です。列ごとに背景色を変更することができます。

設定方法

1. 「表」ブロックを使用します。
   表の横幅と表示位置を指定できます。

   

2. 表ブロックのヘッダ行部分に「列」ブロック（後述）を接続します。
   1行目の列に表示する内容を指定します。
   背景色は文字列ブロックを使って、6桁のカラーコード（"#"を除く）を指定します。ここでは"e4f1fe"としました。

   

3. 2行目以降は「行」ブロック内で設定します。行ブロック内に、以下の「行」「列」ブロックを追加して表を作っていきます。

   

   それぞれのブロックの役割は以下の通りです。

   番号	ブロック種類	説明
   1	行	行を挿入します。表ブロックの「行」部分に接続します。
   2	列:ラベル	ラベル部分に任意の内容（文字列など）を指定し、列を挿入します。行ブロックに接続します。
   3	列:項目	指定した項目のデータを表示する列を挿入します。行ブロックに接続します。
   4	列:画像	ファイル型項目を指定すると、その項目に登録された画像を表示します。行ブロックに接続します。

   下図では2行目の1列目を列:ラベルブロックで「氏名」という文字列にし、2列目を列:項目ブロックで顧客名称項目の登録データとしています。

   

   画像ブロックでは、ファイル型の「画像」項目を指定しています。表示するときの幅を数値で指定します。

   

4. 行と列を下図のように設定しました。