販売管理 顧客モデル

最終更新日: 2021年2月16日

用意するモデル

次のモデルを用意します。

Noモデル説明備考
1予算策定時期会社モデルで利用する予算策定時期マスタです。選択肢モデル
2会社顧客が所属する会社です。
3顧客未購入者も含む、顧客マスタです。
4決算時期会社モデルで利用する決算時期マスタです。選択肢モデル
5決裁権の有無
6事業所会社モデルの子モデルです。1つの会社は複数の事業所を持つことができます。子モデル
7事業所規模事業所モデルが利用する規模マスタです。選択肢モデル
用意するモデル

1.予算作成時期

会社モデルの「予算策定開始時期」項目が参照するマスタです。
選択肢モデルとし、初期値も設定します。

予算策定時期モデルの初期値

2.会社

顧客が所属する会社の情報を一元管理します。

会社モデル

3.顧客

顧客の情報を一元管理します。

顧客モデル

「会社名」項目は次のように設定し、会社モデルを参照します。
会社のデータは大量に存在することが想定されるため、モデル参照の方式は「検索画面」とします。

モデル参照の設定

4.決算時期

会社モデルの「決算期」項目で参照するマスタです。初期値も設定します。

決算時期モデルの初期値

5.決裁権の有無

顧客モデルの「決裁権」項目が参照するマスタです。
チェックボックスとするため、チェック状態を "1" とするような初期値を設定します。

決裁権の有無モデルの初期値

6.事業所

会社モデルを親とし、これに紐づく子モデルとして用意します。
親モデルの主キーを保持する外部キー項目「会社ID」を用意します。

事業所モデル

「会社ID」項目に対して外部キーの設定を行います。
詳細定義の「外部キー」設定欄に親モデルとその主キーを指定します。

外部キーの設定

親モデル(会社)の登録・更新画面上で子モデル(事業所)の編集も行えるようにします。
具体的には、事業所モデルの「画面>一覧更新>一覧更新画面>画面を作成する」にチェックを入れます。

子モデル同時更新の設定を行う

7.事業所規模

事業所モデルの「事業所規模」項目が参照するマスタです。初期値も設定します。

事業所規模モデルの初期値

メニューへの登録

用意したモデルをそれぞれメニューに登録します。

今回は会社モデルと顧客モデルを、新しく用意した「顧客管理」のタブに登録しました。
事業所モデルはメニューに追加していません。会社モデルと親子関係のため、子モデル単独での操作は行えないようにしています。

また、選択肢モデルは運用後の編集を前提としない設計のため、メニューには追加していません。

メニューの設定

動作の確認

会社の登録

ビルドしたアプリケーションの動作を確認します。

  1. メニューから「顧客管理」タブを開き、「会社」メニューを押下します。
    顧客管理タブ
  2. 検索画面が開きます。
    「登録画面へ」ボタンを押下します。

    会社検索画面
  3. 新規登録画面が開きます。
    会社情報を入力し、画面下部に用意された事業所モデルのタブ内の「新規」ボタンを押下します。

    会社情報の入力
  4. 複数の事業所データを同時に登録、更新することができます。

    事業所情報の入力
  5. 画面上部の「保存」ボタンを押下すると登録が完了します。

    会社と事業所情報を同時に登録する

顧客の登録

  1. 顧客管理タブ内の「顧客」メニューを押下します。
    検索画面の「登録画面へ」ボタンを押下し、登録画面を開きます。
    顧客検索画面
  2. 新規登録画面が開きます。
    顧客情報を入力します。
    会社名は「検索…」ボタンを押すと先の「会社の登録」実施時に登録したデータが選択できます。
    事業所を選択すると、電話番号などの情報も表示されます。
    顧客情報の入力
  3. このモデルは登録の前に入力内容を確認する設定にしています。
    内容をチェックし、よければ「登録する」ボタンを押下します。
    顧客情報の登録を確認する
  4. 検索画面の「一覧表示へ」ボタンを押下すると、一覧が表示されます。
    顧客情報一覧表示

その他の機能

全文検索

顧客モデルには全文検索を設定しています。

全文検索では、この設定を適用した項目が検索対象となります。

全文検索の確認(1)

一括設定のダイアログを開くと、どの項目が全文検索の対象かをスムーズに確認できます。

全文検索の確認(2)

検索画面から全文検索タブを開き、任意の文字列を入力して検索することができます。

全文検索機能

ヘルプメッセージ

入力フィールドの下部、または入力欄にヘルプメッセージを設定することができます。

ヘルプメッセージを設定する
プレースホルダを設定する

子モデルの値を親モデルに設定する

会社-事業所という親子関係で、複数の事業所の先頭データに含まれた電話番号を、会社モデルの電話番号に自動設定できます。

会社モデルの「事業所先頭電話番号(隠し)」項目の自動計算欄で次の式を設定します。

FIRST(
      ${office_lp.tel},
      "LEN(${office_lp.officename})>0"
    )

FIRST 関数は、子モデルの先頭レコードの値を取得します。
第一引数は「[ 子モデルID ]_lp.[ 項目ID ]」となります。
接尾語「_lp」は、一覧表示用のモデルを意味します。

さらに、第二引数に条件を設定できます。
ここでは事業所名が設定されていること(文字列の長さが0より大きい)を条件としています。
つまり、事業所名が未設定のレコードは無視します。

計算式の設定

実行例を示します。会社モデル(親)の電話番号を空白とし、事業所モデル(子)を複数、登録します。

会社-事業所モデルの登録(1)

データを登録すると、事業所モデルの先頭の電話番号が自動的に設定されます。

会社-事業所モデルの登録(2)