項目単位の更新権限(更新可または閲覧のみ)

最終更新日: 2022年5月16日

閲覧権限の設定

サンプルモデル「顧客」

顧客モデルの「電子メール」「郵便番号」「住所」の3つの項目に閲覧権限を設定する例を示します。

顧客モデル
項目 更新権限
顧客ID -
氏名 -
氏名かな -
電子メール p_mail
会社名 -
郵便番号 p_adr
住所 p_adr

プリンシパルの作成

"環境 > 権限" タブ内の "プリンシパル" を開きます。

プリンシパル設定画面

ギアアイコンから "新規" を選択し、プリンシパルを追加してください。

新しいプリンシパルを追加する (1)
新しいプリンシパルを追加する (2)

設定方法は次の通りです。

設定欄 説明 設定例
プリンシパル名 日本語と英語の両方を併記する特殊表記を使います。
{"en":"英語名", "ja":"日本語名"}
{"en":"Customer Privacy","ja":"顧客個人情報"}
プリンシパルID 英文字(大文字または小文字)で作成します。アンダースコアを含めることもできます。スペースを含めることはできません。 customerprivacy
カテゴリ "アプリケーション"としてください。 アプリケーション
選択肢表示 チェックをつけ、有効にしてください。未チェックの場合、このプリンシパルは後述する権限設定の選択肢に表示されません。 (チェック)
英語名 Customer Privacy, 日本語名 顧客個人情報

モデルへの権限設定

プリンシパル

モデルの権限設定を行います。権限タブを開きます。

権限タブ

新しいプリンシパルを追加します。(この追加処理はモデルごとに行います。)ギアアイコンから「プリンシパル追加」を選びます。

プリンシパルの追加 (1)

先に作成した "顧客個人情報" を指定します。

プリンシパルの追加 (2)

パーミッション

このプリンシパルが管理できるパーミッションを追加します。ギアアイコンから「パーミッション追加」を選びます。

パーミッションの追加 (1)
パーミッションの追加 (2)

新しいパーミッション「メール (p_mail)」を用意します。日本語表記を上段に、英語表記を下段に記述します。名前は任意に指定することができます。

メールパーミッション

同様に「住所 (p_adr)」を用意します。

住所パーミッション

追加した「顧客個人情報」プリンシパルは、メールパーミッションと住所パーミッションを備えるものとします。

プリンシパルとパーミッションの紐付け

項目ごとにパーミッションを設定する

今回は「更新権限」を使います。はじめに「電子メール」項目に「メール(p_mail)」を設定します。これによって、この項目を更新するためにはp_mailパーミッションを含むプリンシパルが必要になります。

電子メール項目の更新権限を設定する

同様に「郵便番号」と「住所」項目に「住所(p_adr)」を設定します。

郵便番号項目の更新権限を設定する
住所項目の更新権限を設定する

動作の確認

テスト用アカウントの作成

はじめにシステム管理者でログオンします。管理処理メニューから「アカウント一覧表示」を選択し、アカウントuser1とmanagerを用意してみます。

ユーザ 与えるプリンシパル
user1 共通処理、パスワード変更、一般ユーザ
manager 共通処理、パスワード変更、一般ユーザ、顧客個人情報
アカウントuser1の新規作成
アカウントuser1の詳細表示

アカウントmanagerには「顧客個人情報」プリンシパルを持たせます。

アカウントmanagerの新規作成
アカウントmanagerの詳細表示 (1)
アカウントmanagerの詳細表示 (2)

動作の確認

アカウント manager (顧客情報管理者)はすべての項目を扱うことができます。

顧客情報管理者による顧客の更新
顧客情報管理者による顧客の詳細画面

アカウント user (テストユーザ)は自身に割り当てられたプリンシパルに含まれるパーミッションの範囲内で項目を操作することができます。

テストユーザによる顧客の更新
テストユーザによる顧客の詳細画面

ワンポイント

複数のプリンシパルを選択することができます。このとき「一般ユーザ」かつ「個人情報」のロールを持ちます。

重要

システム管理者はすべての権限を持つため、更新権限設定の影響を受けません。

権限消失時の動作の指定

更新権限では、権限が消失した場合の動作に "空白で上書き", "値の保持" のいずれかを選択できます。現在、この設定は使われていません。

権限消失時の動作の指定(現在、使われていない)

影響を受ける範囲

画面(機能) 説明
登録画面 適用されます。権限のない利用者でログオンすると、当該項目は表示されますが更新できません。ラベルの色を標準よりやや薄くしています。
更新画面
詳細画面 権限のない利用者でログオンすると、ラベルの色が標準よりやや薄く表示されます。
一覧画面
検索画面 影響ありません。
カレンダビュー 適用されません。
集計ビュー 影響ありません。
CSVダウンロード 適用されます。権限がない場合、値の更新が行えません。
メール送信 影響ありません。

初期値の設定の扱い

権限がない利用者の操作でも初期値のスクリプトは動作します。値はセットされます。

仕様・制約

予約されているパーミッション名

次に示すパーミッション名は Wagby が内部で利用しています。これらの名前を使うことはできません。

select insert update delete showlist updatelist download uploadupdate reportlist menu default
予約されているパーミッション名を使った場合、ビルドはできますが、実行時は制御されません。