Amazon SES を使った一斉同報メール送信
最終更新日: 2022年10月3日
準備
Amazon SES (Simple Email Service) は Amazon が提供するクラウドメールサービスです。Wagby で管理しているデータと連携することで、顧客向け大量メール配信といった要件を実現できます。
Amazon SES の契約が必要です
Amazon SES は有料サービスです。このページをお試しいただく前に、AWS (Amazon Web Service) のアカウントを取得してください。
Wagby で必要とする Amazon SES の情報は次のとおりです。
設定項目 | 説明 | 例 |
---|---|---|
AWS SES コンフィグレーションセット名 | SesMailSendConfigurationSet | |
AWS SES コンタクトリスト名 | WagbyContactList | |
AWS SES コンタクトリストトピック名 | WagbyAnnounse | |
AWS SES IAMアクセスキー | (AWSから提供されるキー) | |
AWS SES IAMシークレットキー | (AWSから提供されるキー) | |
AWS SES リージョン | (リージョンが一つの契約の場合は空白で可) |
これらの値を「環境 > メール > メール設定(送信)」に記載してください。

注意
後述する「メールテンプレート」には SES の設定を記述することができません。SES の設定は Designer で行ってください。
設定方法
サンプルモデル「Wagbyアカウント」を例に説明します。このモデルに登録されたデータに対して一斉同報メール配信を行います。

「Wagbyアカウント」モデルは「名前」と「メールアドレス」をもちます。また、次の管理項目を用意しています。

項目 | 説明 |
---|---|
メール送信可・不可 | 1の場合は送信対象とします。そうでない場合はデータとしては残しますが送信対象としません。 |
メールアカウント種別 | テスト送信用アカウントの場合は1とします。実際のお客様(送信先)は2とします。 |
メール送信結果 | 送信結果を記録します。1を成功とし、2を失敗とします。 |
最終メール送信日時 | 最後に送信した日時を記録します。 |



メールテンプレート
ビルドしたアプリケーションで、上で設定したメールテンプレートID(この例では "magazine")に対応した「メールテンプレート」を用意します。これはビルド後に行うため、運用中にメール本文の値を変えることができます。
作成方法や書き方の詳細は「システムの管理>メールテンプレート」をお読みください。

Amazon SES の設定は Designer で行うため、メールテンプレートでのメールサーバ設定は記載しません。

メール送信ブロック(起動条件の指定)
指定したモデルの全データを対象とし、条件に合致したデータに対してメール送信を行うことができます。
ここではテストと本番の二つのジョブを用意しています。内容はほぼ同じですが、テスト用はメールアカウント種別が "1" を対象にします。本番用は "2" を対象にします。

ここでは本番用のスクリプトを説明します。成功時や失敗時のアクションで、値をセットすることができます。

仕様
送信できるメールの上限
- Amazon SES の初期設定値は24 時間あたり 200 メッセージのみです。この設定を引き上げることができます。詳細は「Amazon SES 送信制限の管理」をお読みください。