文字列 - URL

最終更新日: 2020年3月14日
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例と定義方法

文字列型項目の属性にURLを指定すると、登録・更新画面で「http://」という文字列が自動的に設定されます。

図1 URLを指定した項目の登録画面

詳細表示画面および一覧表示画面がリンク表示となります。 クリックすると、そのURLが示すサイトが開きます。

図2 リンクが有効になった詳細表示画面

定義方法

文字列型項目の型詳細設定で「URL」を選択します。

図3 URLを指定する
新規登録画面を開いたときの初期値 "http://" 文字列を変更することもできます。モデル項目詳細定義ダイアログから "初期値>登録画面表示時" の設定に任意の URL を記述してください。
新規登録画面を開いたときの初期値を空とすることもできます。モデル項目詳細定義ダイアログから "初期値>登録画面表示時" に "自動計算式" を選択し、値の部分を "" としてください。
図4 初期値を空にする

リンク先画像を表示する

項目が URL 型でリンク先が画像ファイルの場合、画像を表示することができます。

図5 詳細画面での画像表示
図6 一覧画面での画像表示

定義方法

出力制御タブの詳細画面、一覧画面を選択します。「URL型のリンク先画像を表示する」のチェックを有効にします。(標準ではこのチェックは無効になっています。)

図7 詳細画面での定義
図8 一覧画面での定義

リンク先画像の幅と高さを指定する

リンク先画像の表示幅と高さを指定することができます。図9,図10はそれぞれ画像幅を64ピクセルとした例です。

図9 詳細画面での画像サイズを幅64ピクセルとした
図10 一覧画面での画像サイズを幅64ピクセルとした

定義方法

出力制御タブの詳細画面、一覧画面を選択します。「URL型のリンク先画像を表示する」のチェックを有効とし、さらに「画像のサイズ」を指定します。単位はピクセルです。幅と高さの両方を指定できますが、一方を指定した場合、もう一方は比率を維持して自動調整されます。

図11 詳細画面の画像サイズ幅を指定する
図12 一覧画面で画像サイズ幅を指定する

画像表示時にURLを表示しない

URLを非表示にすることができます。(図13,図14)

図13 詳細画面でのURLを非表示とした
図14 一覧画面でのURLを非表示とした

定義方法

モデル項目詳細定義の出力制御タブを選択します。詳細画面と一覧画面のタブにある「ファイル名(URL)を表示する」のチェックをはずします。(標準ではチェックされています。)

図15 ファイル名(URL)を表示する、のチェックをはずす

リンクを無効にする

URLまたは画像をクリックすると、そのページを開くという機能を無効にすることができます。
図16では、アイコンをクリックしてもそのページへ遷移しません。

図16 リンクが無効になっている

定義方法

モデル項目詳細定義の出力制御タブを選択します。詳細画面と一覧画面のタブにある「ファイル名(URL)リンクを有効にする」のチェックをはずします。(標準ではチェックされています。)

図17 詳細画面の定義
図18 一覧画面の定義

応用 GoogleMapsとの連携

実行例

住所情報の横「地図で探す」という文字(実際にはGoogle Mapsへのリンク)を用意してみます。 はじめに郵便番号から住所を確定させます。(図19)

図19 郵便番号から住所を求める

住所入力欄の横に「地図で探す」という文字が表示されます。(図20)これは実際にはリンクになっています。

図20 住所文字列の入力

「地図で探す」の文字上にマウスカーソルをあてると、次のリンクになっていることがわかります。

http://maps.google.co.jp/maps?q=東京都中央区日本橋

マウスでクリックすると、Google Maps が開きます。

図21 GoogleMapsへのリンク

設定方法

住所とURLに関する3つの項目を用意します。(図22) 「地図をみる」項目は文字列型で、URLとします。(図23)

項目名(日本語) 項目名(英語) 項目の型 隠し(入力) 隠し(出力)
住所 address 文字列
地図をみる map 文字列 - URL
地図をみる表示文字列 mapdisp 文字列
図22 項目の定義
図23 「地図をみる」項目はURLとする

「地図をみる」項目の詳細

この項目は計算式で求めます。住所項目が空でなければGoogle Mapsへのリンクを用意します。パラメータ(q)への住所文字列を加えます。住所項目が未入力(空)であれば空白とします。

IF(
  NOT(ISBLANK(${address})),
  CONCATENATE("http://maps.google.co.jp/maps?q=",${address}),
  ""
)

データベースに保存する必要はありませんので「データベースの設定>値をデータベースに保存する」のチェックを解除します。

「URLの詳細」設定欄で、リンク表示に利用する項目名として "mapdisp" を指定します。この項目は隠し設定をしていることがポイントです。

なお、リンク表示に利用する項目名は文字列型のみ利用できます。

図24 「地図をみる」項目の詳細設定(1)
図25 「地図をみる」項目の詳細設定(2)

別画面で開くときのtarget属性

生成される HTML の anchor 要素の target 属性に反映される値を指定します。空白時は "_blank" という値がセットされるため、クリックするとブラウザに新しいタブが用意されます。上の例では、その新しいタブに Google Map が表示されます。

ワンポイント

[Tips] ここに "false" と記述すると、target 属性自体が出力されません。そのためクリックすると(その画面が)リンク先に書き換わります。

「住所」項目とで並べて表示するため、ラベルを表示しない設定にします。

図26 ラベルを表示しない

「地図をみる表示文字列」の詳細

この項目の値は、上記「地図をみる」のアンカー部として利用されます。(図24の「URLの詳細」設定)

IF(NOT(ISBLANK(${address})), "地図で探す", "")

データベースに保存する必要はありませんので「データベースの設定>値をデータベースに保存する」のチェックを解除します。

図27 「地図をみる表示文字列」の詳細設定

この項目は入力時ならびに出力時の双方で隠し項目とします。(図28,図29)

図28 隠し項目の設定(入力制御)
図29 隠し項目の設定(出力制御)

レイアウト

最後にレイアウトを定義します。会社関連の項目を隠しパネル *P1 に、さらに住所と地図へのリンク文字列は隠しパネル *P2 にまとめます。

図30 レイアウト名を定義する

*P1>*P2の部分はグループの表示方法を指定せず、横並びとします。「地図をみる」項目はラベル部分も非表示なので、連続して並ぶようになります。

図31 並び方向を指定する