Designerにログオンできるアカウントの追加・変更・削除

最終更新日: 2024年4月26日
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アカウントの扱いについて

Unlimited Team の場合

Designerにログオンできるアカウントの追加・変更・削除が可能です。登録するアカウントの上限はありません。一つの Designer に複数名の開発者がログオンし、モデルを編集できるようになります。

Unlimited Team ではない場合

Designerにログオンできるアカウントは "user" 固定となります。アカウント名の変更や削除を行うことはできません。一度に Designer にログオンできる開発者は一名のみとなります。

このとき "運用 > アカウント" タブ自体が表示されません。

新しいアカウントの登録

  1. 「運用」の「アカウント」タブを開きます。
    図1 運用>アカウントタブ
  2. 新しいアカウントを追加します。「追加」ボタンを押下します。するとアカウント情報ダイアログが表示されます。
    図2 アカウントの追加(1)
  3. アカウント情報ダイアログで新しい「アカウント」「名前」「パスワード」を入力して「保存」ボタンを押下します。
    図3 アカウントの追加(2)
  4. 新しいアカウントが追加されました。
    図4 アカウントの追加(3)
  5. いったんログオフし、新しいアカウントで Designer にログオンします。ビルドタブ内の開発者に、現在のアカウントが表示されています。
    図5 開発者アカウントの確認

アカウントの変更

図1で対象アカウントを選択します。すると「変更」ボタンが押せるようになります。上述の説明と同じくアカウント情報ダイアログを操作して変更してください。

アカウントの削除

図1で対象アカウントを選択します。すると「削除」ボタンが押せるようになります。削除ボタンを押すとアカウント情報が削除されます。

仕様

  • コントロールキーを押下することで削除対象アカウントを複数選択できます。
  • 登録済みのアカウントが1名のみの場合は削除することはできません。2名以上登録されている場合に削除機能が有効になります。

バージョンアップ時の対応

R9.1.x以上をお使いの場合

旧バージョンに含まれている次のファイルを、新バージョンにコピーしてください。

wagbydesigner/webapps/wagbydesigner/WEB-INF/data/wddb.mv.db

R9.0.xからR9.1以降へのバージョンアップ

R9.1より、ユーザ管理のモジュールがバージョンアップされたため、wddb.h2.db のコピーを行うことができません。(R9.1以降は wddb.mv.db に変わりました。) 新バージョンのDesignerで、ユーザの再登録を行ってください。

R9.0.xからR9.0.yへのバージョンアップ

旧バージョンに含まれている次のファイルを、新バージョンにコピーしてください。

wagbydesigner/webapps/wagbydesigner/WEB-INF/data/wddb.h2.db

Unlimited Team ではない版でのアカウントとパスワードの変更方法

Unlimited Team ではない場合に、アカウントのパスワードを変更する方法を説明します。

application-customize.propertiesの編集

Designer に含まれる次のファイルをテキストエディタで開きます。

wagbydesigner/webapps/wagbydesigner/WEB-INF/classes/application-customize.properties

標準では次のようになっています。

#designer.username=new_user
#designer.password=$2a$12$ocl/e/uliBuf9Umugvup2ejonLAchuZMCYB6KfFDc3bZBHi8UvCWO

ここで先頭にある文字 "#" はコメントを意味します。1行目と3行目のコメントを取り除きます。

designer.username=suzuki
designer.password=(...Bcyptでハッシュ化されたパスワード...)

1行目はログオンアカウントのIDです。イコールの右側を書き換えることができます。(英数字のみ、漢字などは利用不可)

3行目はパスワードです。Bcrypt でハッシュ化された値を指定してください。Bcrypt パスワードは次のようなサイトで作成することができます。

ストレッチング回数(Rounds) は 4 以上の値を指定してください。数値が大きいほどセキュリティの強度が向上します。
BCrypt 形式でないパスワードを記述した場合はログオンに失敗します。system.log には次のようなログが出力されます。
[WARN org.springframework.security.crypto.bcrypt.BCryptPasswordEncoder matches] Encoded password does not look like BCrypt

起動時のオプション指定

Designer 起動時のオプションに-Dspring.profiles.active=customizeを追記します。具体的には setenv.bat (Unix系OSであれば setenv.sh) の環境変数 CATALINA_OPTS の設定に追記します。その後、Designer を起動してください。