外部キーと複合キー (1) 親子の関係

設定方法

想定するモデル関係を図に示します。子モデルBは、モデルAの主キー値がとりうる値の範囲（定義域）と、連番（順序値）の組み合わせとします。

用意するモデルは二つです。

モデルA

主キーを数値型項目としています。

モデルB

親モデルAの主キー項目をモデル参照（検索）型で紐付けます。これを MODELA_PKEY とします。さらに子モデルBの順序値をもった項目 MODELB_PKEY を用意します。

MODELA_PKEY 項目はモデル参照（検索）としています。モデル参照の実体は、モデルAの主キー値が格納されます。

さらに、この MODELA_PKEY 項目は外部キーの設定も同時に行います。これによってモデルBの新規作成時、モデルAの主キー値を引き継ぐ動作を実現します。

MODELB_PKEY 項目も主キーとします。これで MODELA_PKEY, MODELB_PKEY の組み合わせによる複合主キーとなります。

参照連動項目を用意する

モデルAの主キー項目をモデル参照項目とすることで、参照連動を使うことができます。

動作例

モデルAのデータを2件、用意した例です。

Wagbyでは外部キーの設定をすることで、親モデルの詳細画面に、子モデルの新規登録ボタンが自動的に用意されます。

モデルBの新規登録画面には、親であるモデルAの主キーが自動的にセットされます。参照連動も同時に機能します。

モデルBに関するデータを入力し、作成します。MODELB_PKEY 項目（順序値）が設定されていることがわかります。

モデルBの更新画面では、二つの主キー項目はいずれも読み込み専用となっています。Wagbyでは主キー項目は更新できないよう制御されます。

モデルBのコピー登録画面では、親モデルの主キー値が引き継がれます。

モデルAの詳細画面には、自身に紐づく子モデル（モデルB）の一覧が表示されます。ここでモデルBに含まれるモデルAの主キー項目（図の「モデルAの主キーを自身のキーとする」項目）は表示上はモデルAの「名前」となっていますが、実体はモデルAの主キー値です。

テーブル定義

このサンプルモデルから生成されたモデルAのテーブル定義は次のとおりです。

create table "MODELA" (
    "MODELA_PKEY" integer not null,
    "NAME" varchar(255),
    "MEMO" varchar(255),
    primary key ("MODELA_PKEY")
);

モデルBのテーブル定義は次のとおりです。モデル参照項目 MODELA_PKEY は、モデルAの主キー値が格納されます。

create table "MODELB" (
    "MODELA_PKEY" integer not null,
    "MODELB_PKEY" integer not null,
    "NAME" varchar(255),
    "MEMO" varchar(255),
    primary key ("MODELA_PKEY", "MODELB_PKEY")
);