運用時に再設定する可能性があるパラメータ一覧
最終更新日: 2023年5月24日
Webフォームに多くの項目が含まれるような画面では、Tomcatが一度に送信する各種パラメータを調整する必要があります。
R8およびR9.0.0〜R9.1.xでは、これらのパラメータを変更した場合、customize/tomcat/conf フォルダに修正した server.xml を保存する。ビルド時はこのファイルが使われるようになる。
R9.2.0以降は、Designerで設定できるようになった。
wagbyapp起動時に、Tomcatが次のような警告を出すことがあります。
Tomcatの標準のキャッシュサイズは10M(bytes)です。このサイズを超える html, css, javascript, 画像ファイルを検出したとき、警告が表示されます。
wagbyapp/webapps/${プロジェクト識別子}/META-INF/context.xml ファイルを修正します。Resources 要素でキャッシュサイズを明示的に指定してください。例を示します。
cacheMaxSize の単位はキロバイトです。ここではデフォルト値の倍を指定していますが、運用環境で警告が生じない数値とするようにしてください。(計算式はないため、何回か数値を指定し、妥当な値を見つけるようにしてください。)
Webフォームから送信する値が多い場合
パラメータ名 設定ファイル 説明
maxHttpHeaderSize
conf/server.xml
ブラウザからTomcatへ送られるHTTPヘッダの最大値。デフォルトは8192バイト。"1048576" とすると1MBになる。ログに "java.lang.IllegalArgumentException: リクエストヘッダが長すぎます" と出力されている場合に変更するとよい。R9.2.0よりDesignerで設定できる。
maxParameterCount
conf/server.xml
ブラウザからTomcatへ送られるリクエストパラメータの上限数。デフォルトは20000。ログに "単独のリクエス ト ([20,000]) のリクエストパラメーター (GET および POST) の数が上限値を 超えています。" と出力されている場合に変更するとよい。R9.2.0よりDesignerで設定できる。
maxPostSize
conf/server.xml
ブラウザからTomcatへ送られるPOST時の上限値。デフォルトは2MB。上の maxParameterCount 変更時、あわせて Connector 要素に指定するとよい。0 よりも大きな値を指定すること。R9.2.0よりDesignerで設定できる。
キャッシュサイズ
警告 [main] org.apache.catalina.webresources.Cache.getResource 有効期限切れの項目を破棄しても利用可能な領域が不足するため、Web アプリケーション [/wagby] のキャッシュにリソース XXX を追加できません。最大キャッシュサイズの増加を検討してください。
対応
<Context path="/wagby"
privileged="true" useHttpOnly="true">
<Manager className="org.apache.catalina.session.StandardManager" pathname=""/>
<Resource name="jdbc/jfc" auth="Container"
type="javax.sql.DataSource"
driverClassName="${WAGBY_DATASOURCE_DRIVERCLASSNAME}"
url="${WAGBY_DATASOURCE_URL}"
username="${WAGBY_DATASOURCE_USERNAME}"
password="${WAGBY_DATASOURCE_PASSWORD}"
maxTotal="${WAGBY_DATASOURCE_MAXTOTAL}"
maxIdle="${WAGBY_DATASOURCE_MAXIDLE}"
maxWaitMillis="${WAGBY_DATASOURCE_MAXWAITMILLIS}"
defaultAutoCommit="false"
/>
<Resources cacheMaxSize="20480" />
<ResourceLink name="jdbc/jfc"
global="jdbc/jfc"
type="javax.sql.DataSource"/>
...