クラシックカレンダビューのデータをモダンカレンダビューへ取り込む

最終更新日: 2022年6月23日

手順

クラシックカレンダビューからモダンカレンダビューへの移行は、次の手順で行います。

  1. 現在のデータをエクスポートします。
  2. Desingerを開き、定義を変更します。
  3. ビルド処理を行います。
  4. 移行ツールを用いて、旧データを読み込めるようにします。
  5. アプリケーションを起動し、旧データを読み込みます。
  6. データを読み込んだあと、後処理を行います。

続いて、詳細を説明します。

定義の変更

クラシック方式のカレンダビューをモダン方式の定義へ変換します。次の対応を行ってください。

  1. クラシック方式の「日付」「開始時刻」「終了時刻」に対応する3つの項目を削除します。
  2. 表示形式を「モダン」にします。モダン方式向けに「開始日時」「終了日時」に対応する2つの項目を追加します。いずれも日付時間型です。「タイトル」「担当者」「場所」「備考」は再利用できます。「URL」「終日」に対応する項目は必要に応じて追加してください。

定義の変更後、ビルド処理を行います。

移行ツール

ビルド後に、移行ツールを用いて旧データを読み込める設定を行います。

起動

移行ツールは Wagby をインストールした misc フォルダにあります。ファイル名は CalendarConverterCUI.jar です。ここでは Windows OS での利用方法を説明します。Linux/Mac OS Xで操作される場合はコンソールをお使いください。

  1. 検索ボックス(Windowsキー+Sで開きます)の入力欄に"cmd" と入力して実行します。(図1,図2)
    スタートメニュー
  2. 下図のようなコマンドプロンプトが表示されます。
    コマンドプロンプト

    ワンポイント

    スタートメニューを経由せず、直接「コマンドプロンプト」を実行することもできます。

  3. コマンドプロンプトが起動したら、cd コマンドでカレントフォルダを移動します。移動先は Wagbyインストールフォルダ\misc です。(インストール先フォルダは適切に読み替えてください。)

    同フォルダに含まれる CalendarConvert.jar を java コマンドで実行します。パラメータなしで実行すると、図5のように使い方を示すヘルプメッセージが出力されます。

    java -jar CalendarConvert.jar

使い方

次の書式で入力します。(読みやすいように改行していますが、実際には一行で入力します。)

java -jar CalendarConvert.jar 対象モデルID 
  -date クラシック形式(旧)での日付項目
  -time1 クラシック形式(旧)での開始時刻項目
  -time2 クラシック形式(旧)での終了時刻項目
  -datetime1 モダン形式(新)での開始日時項目
  -datetime2 モダン形式(新)での終了日時項目

例を示します。

java -jar CalendarConverterCUI.jar schedule -date sdate -time1 stime -time2 etime -datetime1 begindate -datetime2 enddate

この例では、対象モデルを "schedule" とし、クラシック形式での項目 sdate, stime, etime を、モダン形式での項目 begindate, enddate に変換するものです。

利用項目 クラシック モダン
日付 sdate -
開始時刻 stime -
終了時刻 etime -
開始日時 - begindate (= sdate + stime)
終了日時 - enddate (= sdate + etime)

コマンドを実行すると、画面には次のように出力されます。

このコマンドは、インポート処理時に特別な変換用スクリプトを生成します。(この例では schedule.xsl というファイルになります。)このスクリプトは、クラシックカレンダビュー利用時の旧形式項目を、モダンカレンダビュー用の新項目に読み替えるものです。

変換用スクリプトの詳細は「モデル定義変更時の対応 > クラシックカレンダーからモダンカレンダーへの変換」をお読みください。

旧データの読み込み

モダンカレンダビューを使うようにしたアプリケーションを起動します。

「インポート・エクスポート画面」から旧データの対象モデルを選択し、インポートします。インポート時に変換用スクリプトが適用され、旧データの日付と時刻が、新データ用に読み替えられます。

後処理

ここまでの手順により、対象モデル(この例では schedule モデル)についてはインポート時に旧データ項目を読み替えるようになっています。しかしこのままですと、今度はモダンカレンダビュー用に定義した新データ項目のインポートが行えません。旧項目を読み込もうとしてしまいます。

次のいずれかの手順で、修正したスクリプト(XSLTファイル)を元に戻します。

手動対応

wagbyapp\webapps\wagby\WEB-INF\export\conf\importxsl\schedule.xsl.bakというファイルが元のスクリプトです。これをschedule.xslにリネームすることで、元に戻ります。

自動対応

フルビルドを行います。モダンカレンダビュー用のXSLTスクリプトが新規に作成されます。