InitLoader
最終更新日: 2022年6月23日
前ページで説明した各コマンドは、InitLoader というプログラムを内部で呼び出しています。InitLoader は XML ファイルとデータベース間の入出力を司る専用のプログラムになっています。
java 実行時に -D オプションで catalina.home を指定します。
InitLoader コマンドのオプション一覧を示します。
次のコマンドを実行するカレントディレクトリを wagbyapp\bin とします。
R8.5.7/R9.0.3以降の版から、InitLoader.jar を呼び出す時に
InitLoader コマンドの -t オプションを用いることで、特定のモデル(テーブル)を対象とすることができます。
モデル(に対応したテーブル)を作成する場合は、"create" コマンドを用います。
すべてのテーブルを一括して作成する場合は -t に代わって -all を指定します。
モデル(に対応したテーブル)を削除する場合は、"drop" コマンドを用います。
すべてのテーブルを一括して作成する場合は -t に代わって -all を指定します。
モデル(に対応したテーブル)を初期化せず、インポート処理だけを行う場合は "import" コマンドを用います。
すべてのテーブルを一括して処理する場合は -t に代わって -all を指定します。
Java 9/10 で InitLoader.jar を実行する場合、java コマンドのオプションに下記の --add-modules ...を指定してください。
InitLoaderとは
java -jar InitLoader.jar [処理方法] [処理対象] [オプション]
内蔵データベース (HSQLDB) 利用時
java -Dcatalina.home=".." -jar InitLoader.jar [処理方法] [処理対象] [オプション]
コマンドとオプション
処理方法
auto
create, import 処理を順に実行します。
create
モデルのデータを格納するためのテーブルをデータベースに作成します。
driver
JDBC ドライバーの情報を表示します。
driver_all
JDBC ドライバーの情報を表示します。
drop
モデルのデータを格納するためのテーブルをデータベースから削除します。
この時、格納されていたデータも同時に削除されます。
export
データベースに格納されているモデルのデータを XML 形式のデータとしてファイルに出力します。
import
XML 形式で保存されているデータをデータベースに登録します。
sequence
設定ファイルに書かれている CREATE SEQUENCE 文を実行します。
sql
設定ファイルに書かれている SQL 文を実行します。
update
XML 形式で保存されているデータを用いてデータベースに格納されているモデルのデータを更新します。
処理対象
-all
処理の対象を全てのモデルとします。
-t [テーブル名...]
指定したモデル(テーブル)のみを処理の対象として扱います。
スペース区切りで、複数のテーブル名を同時に指定することもできます。
-g [グループ名]
指定したグループを処理の対象として扱います。(※)
オプション
-c
InitLoader の設定ファイルを指定します。指定しなかった場合は、./conf/initdb.xml を設定ファイルとします。
-d
エクスポート処理を実行する際に XML 形式のデータを出力するフォルダを指定します。指定しなかった場合は、InitLoader を実行したフォルダへ出力を行います。
-e
エクスポート処理を実行する際に出力される XML ファイルのエンコーディングを指定します。指定しなかった場合には Shift_JIS になります。
-l
InitLoader の利用する log4j プロパティファイルを指定します。指定しなかった場合は、WEB-INF/classes/initdb.properties を設定ファイルとします。
-check_exists_table
引数として true または false を指定します。テーブルの存在チェックを行い、存在した場合は CREATE TABLE 文を抑制します。(なお、このオプションの対象は現在、マスタモデルのみとなっています。)
-convert_from_old
引数として true または false を指定します。このオプションを指定した場合、インポート時のフィルタ用 XSLT ファイルとして directory/@convertimportxslfilename 属性に指定されたものを使います。
-ddlfile_charenc
引数として文字エンコーディングを指定します。出力する DDL ファイルの文字エンコーディングになります。
操作例
注意
-systempropfile ..\conf\catalina.properties
を付与する必要があります。(ENH11667の影響) 以下のコマンド例にこのオプションを付与していますが、それより前の Wagby を利用する場合、本オプションは不要です。
特定のモデル(テーブル)を操作する
java -jar InitLoader.jar [コマンド] -t [テーブル名] -c ..\webapps\wagby\WEB-INF\export\conf\initdb.xml -systempropfile ..\conf\catalina.properties
モデル(テーブル)を作成する
java -jar InitLoader.jar create -t [テーブル名] -c ..\webapps\wagby\WEB-INF\export\conf\initdb.xml -systempropfile ..\conf\catalina.properties
java -jar InitLoader.jar create -all -c ..\webapps\wagby\WEB-INF\export\conf\initdb.xml -systempropfile ..\conf\catalina.properties
モデル(テーブル)を削除する
java -jar InitLoader.jar drop -t [テーブル名] -c ..\webapps\wagby\WEB-INF\export\conf\initdb.xml -systempropfile ..\conf\catalina.properties
java -jar InitLoader.jar drop -all -c ..\webapps\wagby\WEB-INF\export\conf\initdb.xml -systempropfile ..\conf\catalina.properties
モデル(テーブル)を初期化せずインポート処理のみを行う
java -jar InitLoader.jar import -t [テーブル名] -c ..\webapps\wagby\WEB-INF\export\conf\initdb.xml -systempropfile ..\conf\catalina.properties -d [エクスポートフォルダ]
java -jar InitLoader.jar import -all -c ..\webapps\wagby\WEB-INF\export\conf\initdb.xml -systempropfile ..\conf\catalina.properties -d [エクスポートフォルダ]
Java 9/10 で実行する
java --add-modules java.xml.bind,java.activation,java.xml.ws.annotation -jar InitLoader.jar create -all -c ..\webapps\wagby\WEB-INF\export\conf\initdb.xml -systempropfile ..\conf\catalina.properties