juserモデルの基本

最終更新日: 2025年6月10日
R8 | R9

用意されている項目

No.項目名項目ID説明サブモデル
1 アカウント userid 主キー項目です。juserモデルは他の多くのモデルから参照されます。
2 メールアドレス mailaddress メールアドレスを格納できます。ワークフローのメール送信で活用できます。
3 所属グループ jgroupid 所属グループ項目でチェックをつけたグループの主キーが格納されます。所属グループはデータ権限ワークフローで利用されます。チェックボックス方式のため、実際の値は物理テーブル juser$jgroupid に格納されます。
4 現在のパスワード passwdNow この値を閲覧、操作することはできません。 ×
5 新規パスワード passwd この値を閲覧、操作することはできません。 ×
6 新規パスワード(確認用) passwd2 この値を閲覧、操作することはできません。 ×
7 パスワード強制変更 compulsoryChange このフラグを有効にすると、次回の最初のログオンで新規パスワードの入力処理が強制されるようになります。[詳細...] ×
8 名前 name ログオンが成功すると、画面右上部に表示されます。
9 アカウントロック情報 valid 通常は空です。ログオン時パスワードの入力ミスでロックされている場合は、Wagby が自動でロック時の日時をセットしています。ここに値がセットされると、このアカウントはロックされ、ログオンできなくなります。
10 表示優先度 level juserを参照するモデルで指定することができます。
11 パスワード更新日時 passwdChangeDate 最後にパスワードを更新した日時が記録されます。[参考:パスワード有効日数] ×
12 パスワード更新フラグ passwdChangeFlag compulsoryChange項目と同じ目的で用いています。システム内部で管理している値のため、通常は変更しないようにしてください。 ×
13 パスワード入力エラー数 passwdErrrCount パスワード入力を間違えた回数が記録されます。ログオンが成功すると、この値はクリアされます。[参考:アカウントロック] ×
14 過去のパスワード oldPasswds 過去に利用したパスワードの履歴を管理するテーブル juser$old_passwds が用意されます。運用中にパスワードを変更するごとにレコードが追加されます。 ×
15 プリンシパル jprincipalId プリンシパル項目でチェックをつけたプリンシパルの主キー(数値)を格納するテーブル juser$jprincipal_id が用意されます。
16 最終ログオン日時 lastLogonDate 最後にログオンした日時が記録されます。
17 アバター画像 avatarImage アバター画像ファイルが格納されます。
18 電子印影 imprint 電子印影の画像ファイルが格納されます。
19 ログオンルール rule IPアドレスによるログオン制限を行う場合に利用します。juser$rule。
20 No rule/rid ログオンルールのIDが格納されます。(行を識別するための一意な値)
21 プレファレンス (項目IDは不可視) "メニュー > 共通処理 > プレファレンス" で設定したものが格納されます。内部では juser$preference_item テーブルが用意されています。 -
プレファレンスは juser に紐づいているテーブルですがシステム内部だけで管理されています。Wagby Designer で扱うことはできません。

これらの定義済み項目の変更・削除を行うことはできません。

項目を追加する

実行例

juserモデルに独自の項目を追加し、カスタマイズすることができます。以下の図は「社印番号」項目を追加した例です。

juserに社印番号を追加
Designer上の定義

注意

juserモデルを変更するとテーブル構造が変わります。ビルドの前にWagbyアプリケーションを起動していた場合は、停止させてからビルドを行ってください。

アバター画像

アカウントごとにアバター画像を設定することができます。
アカウントの新規登録(または更新)時に、アバター画像ファイルを登録します。ファイル形式は png としてください。

アバター画像の登録(1)

登録すると、自動的にサイズが 25x25 ピクセルに縮小されます。

アバター画像の登録(2)

ログオンすると、アバター画像が表示されます。

アバター画像の表示

仕様・制約

  • juserモデルは性質上、カスタマイズできる範囲は制限されています。特に認証・認可に関わる部分は修正することができません。それでも、いくつかの項目を拡張することはできるようになっています。
  • juserモデルは他の多くのモデルから参照されます。例えばワークフローやジョブ機能ではjuserのuserid項目を格納する項目があります。運用開始後にjuserモデルの変更を行う場合は、既存データの変換を行う必要が生じる可能性がありますので、ご注意ください。

外部システムから直接、juser テーブルに値を設定する場合

Windows Active Directory / LDAP アカウントと同期するなどの理由で、外部システムから直接、juser テーブルに(SQLなどを使って)値を設定する場合は次の点にご注意ください。

  • アカウント (userid) 項目は主キーであるため必須です。
  • 所属グループを指定する場合は、juser$jgroupid テーブルへ値を登録してください。グループの主キー(数値)を格納します。
  • プリンシパルを指定する場合は、juser$jprincipal_id テーブルへ値を登録してください。プリンシパルの主キー(数値)を格納します。