CSVダウンロードとアップロード更新

最終更新日: 2022年7月21日
R8 | R9

ダウンロード

juserモデルは標準で「ダウンロード」機能が有効になっています。

図1 標準で用意されるダウンロード機能

出力されるファイル仕様は次のとおりです。

項目名 内容
ID ユーザIDが出力されます。
所属グループ 登録されているグループ名が出力され、アカウントが所属しているグループには「1」、所属しない場合は「0」と出力されます。
アカウントロック情報 アカウントがロックされている場合、文字列が含まれます。ログオン時パスワードの入力ミスでロックされている場合は、Wagby が自動でロック時の日時をセットしています。
表示優先度 Wagbyが内部で用意するアカウント(juser)モデルの表示優先度です。
パスワード更新日 パスワードが更新された日付が出力されます。
プリンシパル(jprincipalId) 定義したアプリケーションが用意するプリンシパル名が出力されます。アカウントが持つプリンシパルには「1」、持たない場合には「0」が出力されます。

パスワードの扱い

パスワード情報は含まれません。

※ R9.0.0からR9.1.1まで、ダウンロードファイルにパスワード情報が含まれていますが、これは誤動作であったため、R9.1.2で修正されました。

アップロード更新

juserモデルのアップロード更新機能は標準では無効になっています。 本機能を有効にすることで、アップロード更新を行うことができます。

アップロード更新機能を有効にした場合は、メニューへ(アップロード更新の)アイコンを追加するようにしてください。

図2 アップロード更新機能を有効にする

パスワード項目の扱い

ダウンロード指定に「新規パスワード」列を加えることで、(CSV・Excelファイルを用いて)パスワードの一括更新を行うことができるようになります。

図3 新規パスワード列をダウンロードできるようにする

この場合の動作は次のようになります。

「新規パスワード」列をダウンロードに加えない(標準) 「新規パスワード」列をダウンロードに加える
「新規パスワード(確認用)」はダウンロードに加える必要はありません。
ダウンロード アップロード更新 ダウンロード アップロード更新
「新規パスワード」列は含まれません。 アップロードするファイルに「新規パスワード」列を手動で追加しても無視されます。
新規アカウントを追加できますが、管理者が手動で同アカウントのパスワードを設定しない限り、当該アカウントでログオンすることはできません。パスワードの初期値(登録時)を設定することで、初期パスワードを仮登録する運用を行うことができます。
ダウンロードファイルに「新規パスワード」列は存在しますが、内容は空欄で出力されます。(パスワードの内容を知ることはできません。) アップロードファイルの「新規パスワード」列に値を指定すると(その値で)更新されます。空欄のままだと既存の値を維持します。
パスワードに入力ルールを設定した場合、アップロード更新では入力ルールチェックはスキップされます。
つまり入力ルールの設定は画面操作でのみ有効になります。これはパスワード項目だけに適用される特別な仕様です。

ハッシュ化パスワードの扱い

パスワードハッシュ化の設定を行なっていた場合も、アップロードするパスワードはハッシュ化していない文字列を設定してください。

パスワードに関するその他の項目

以下の項目についても、アップロード更新で値を設定することができます。

  • パスワード更新フラグ(passwd_change_flag)
  • パスワード入力エラー数(passwd_err_count)
  • パスワード強制変更フラグ (compulsoryChange)

よくある質問と回答

「次回更新時にパスワード変更させる」という設定を加えたい

アカウントモデルの「パスワード強制変更(compulsoryChange)」項目は、CSV 出力項目となっていません。この項目はDesignerでは変更できないため、次の手順で CSV 出力項目とします。

  1. repository/trunk/common-juser/juser/compulsoryChange/compulsoryChange.txt をテキストエディタで開きます。(Windows OS 付属の「メモ帳」は使えません。 TeraPad などのテキストエディタをご利用ください。)
  2. 同ファイルにある、次の行を変更します。
    変更前:
    model/modelitem/@csvOutput=
    変更後:
    model/modelitem/@csvOutput=true
  3. 編集したファイルを保存します。

変更後、テスト用のアカウントを作成し、パスワード強制変更を有効にします。これをダウンロードして、本欄が有効のデータと、無効のデータを目視で比較します。有効のデータの記述を真似て、アップロード更新を行ってください。

ダウンロード機能の設定で「チェックボックスを区切り文字で区切って1つの列で出力する」を有効にすることでダウンロード形式が異なります。こちらもお試しの上、利用しやすい方法をお使いください。

注意

アップロード更新はダウンロードの形式に合わせた形でアップロードする必要があります。上記設定の有効・無効に合わせてアップロードデータの形式も異なるのでご注意ください。