アプリケーションの動作確認

最終更新日: 2021年2月1日

ビルド

「ビルド」とは、リポジトリ(設計情報)を元にWebアプリケーションを生成する処理のことです。
ビルドには、
・リポジトリに対応したJavaソースコードの生成とコンパイル
・デプロイ(コンパイルされたファイルを適切な場所へコピーすること)
といった一連の作業がすべて含まれます。
ここではビルドの手順ならびに、ビルドされたアプリケーションの起動・停止方法を説明します。

  1. WagbyDesignerを起動し、ログオンします。
    起動とログオンの手順はこちらをご覧ください。
  2. メニューから「ビルド」を選択します。図1の画面が表示されます。
    ビルド画面

ビルド画面について

ビルド画面内の各設定について説明します。

①ビルド種別

「差分ビルド」「フルビルド」のいずれかを選択します。

(1) 差分ビルド
直前のビルドから変更のあった分だけソースコードが生成されます。
基本的に、開発時にはこちらを選択してください。

(2) フルビルド
すべてのソースコードを再生成します。
以下のケースではこちらを選択してください。

  • Wagby EE インストール後、初のビルド
  • 本番稼働アプリケーション(納品版)のビルド
  • パッケージ名を変更した場合
  • その他、フルビルドが必要な環境設定の変更を行った場合

②ビルド情報

(1)開発者
ログオンしている開発者アカウントが表示されます。

(2)バックアップ
「ビルド時にバックアップを行なう」がチェックされている場合、ビルド時に現時点のリポジトリをバックアップします。
「メモ」欄ではコメントを残すことができます。
ただしディスク領域を消費しますので、バックアップ不要時はチェックを外すことをおすすめします。

(3)バージョン
Wagby EE のバージョン番号です。その後ろに記載された日付時刻は、バージョンのリリース日時です。

③「ビルド実行」ボタン

押下でビルド処理を実行します。

④「アプリケーション起動」ボタン

ビルド処理完了後、押下できるようになります。
押下でビルドされたアプリケーションを起動します。
なお「ビルド実行」が正常終了したあと、エンターキー押下で「アプリケーション起動」を行うこともできます。

⑤「ログオン画面を開く」ボタン

アプリケーション起動後に押下すると、Wagbyアプリケーションのログオン画面を別タブで表示します。
なお「アプリケーション起動」が正常終了したあと、再びエンターキー押下で「ログオン画面を開く」を行うことができます。

⑥ビルド時設定

(1)ビルド終了後にアプリケーションを起動する
この設定を有効にしてビルドを実行すると、ビルドが正常に終了したあと、アプリケーションの起動まで行います。
(④のアプリケーション起動ボタンを押下する必要がなくなります)

(2)アプリケーション起動後にログオン画面を表示する
ログオン画面を開くボタンを押下したとき、自動的にログオンフォームを開くためのURLをアドレスバーに指定します。

⑦ビルドログ

ビルド処理実行時、処理結果などのログメッセージが表示されます。

⑧ログ出力ボタン

押下で⑦のログ内容をテキストファイル(system.log)に出力します。
サポート問い合わせ時など、ログ内容を共有するのにご利用ください。

初めてのビルド

初回ビルドの場合は、ビルド種別は「フルビルド」を選択してください。

画面中央の「ビルド実行」ボタンを押下します。
なお、この段階ではリポジトリ(設計情報)は 未定義です。
システムが提供するデフォルト機能のみ備わったアプリケーションが生成されます。

ビルド画面から「ビルド実行」ボタンを押下する

ビルドが正常に終了すると、Wagby EE をインストールしたフォルダ内に "wagbyapp" というフォルダが生成されます。これが(ビルドによって生成された)Webアプリケーション本体です。

wagbyappフォルダ

Javaバージョンに関するエラーダイアログが表示された場合

ご利用の環境が Java 9 以上の場合、ビルド実行中に図のようなエラーメッセージが表示されます。
これは、Wagby EE の初期設定では利用するJavaのバージョンを「8」としているためです。

Javaバージョンに関するエラーメッセージ

この場合は「環境 > サーバ」タブを開き、「ビルド > Javaのバージョン」にご利用の Javaバージョンを指定してください。
Java 9 の場合は「9」を、Java 10 の場合は「10」を指定します。その後、再びビルドしてください。

Javaのバージョンを指定する

アプリケーションの起動と停止

  1. ビルド後、画面中央の「アプリケーション起動」ボタンが押下できるようになります。これを押下して、生成したアプリケーションを起動します。
    アプリケーション起動ボタンを押下する
  2. WagbyDesigner起動時に立ち上がった黒い画面と同じものが立ち上がります。
    アプリケーションが起動する
    ウィンドウ内のメッセージの最後に

    サーバーの起動 [XXXXX]ms

    という文字が出力されていればアプリケーションの起動は完了です。
  3. 起動後は、ビルド画面内のボタンが「アプリケーション停止」に変わります。
    (停止ボタンは今は押下しないでください)
    起動ボタンが停止ボタンに変わる
  4. アプリケーションが起動できたら「ログオン画面を開く」ボタンをクリックします。
    ブラウザで新しいタブが開きます。
    ログオン画面を開く

    重要

    「ログオン画面を開く」ボタンをクリックしても別タブが開かない場合、Pop up blockerなどの仕組みでブロックされていないかどうかをご確認ください。
    ブロックされている場合、localhost を許可すると開くようになります。

    アドレスバーを次のように入力します。
    http://localhost:8921/wagby/
    ホスト名はlocalhost、ポート番号は標準で8921となっています。
    アプリケーションのログオン画面

    ワンポイント

    Wagbyでビルドしたアプリケーションをブラウザのブックマークに登録するときは http://localhost:8921/wagby/ までとしてください。"logonPage.do" の部分は Wagby のバージョンアップによって変更される可能性があります。

  5. デフォルトで用意されている管理者用アカウントでログオンしてみます。
    ユーザID:admin
    パスワード:wagby
    管理者用アカウントでログオンする
  6. ログオンに成功するとメニュー画面が開きます。
    アプリケーションの定義を行なっていない状態でも、システムが提供するデフォルト機能が利用できるようになっています。
    アプリケーションのメニュー画面
  7. ログオフは画面右上のボタンで行えます。アイコンをクリックし、ドロップダウンから「ログオフ」を選択します。
    アプリケーションのログオフ
  8. WagbyDesignerの「アプリケーション停止」ボタンを押下すると、アプリケーションが停止します。
    アプリケーションの停止

ログのダウンロード

ビルドログ欄の右隅のボタンは、ビルドログの内容 (system.log) をダウンロードするために用意されています。Wagby EE サポートチームへログの詳細をお送りいただく場合に、ご利用ください。

ログをダウンロードする

トラブルシューティング

上記の手順通りに動作しない場合は「よくある質問と回答 > チュートリアル」をお読み下さい。