チーム開発 Unlimited Team を利用する

最終更新日: 2021年12月7日

Unlimited Team エディション

Unlimited Team は、一つのリポジトリを複数の開発者で共有できる仕組みを備えています。
そのため Unlimited Team をご利用の場合は、svn や Git などのバージョン管理システムを使う必要はありません。

図1 Unlimited Team イメージ

次のような動作になります。

  • Designer に複数の開発者(ログオンアカウント)を登録することができます。
  • 登録できるアカウント数の上限はありません。また、同時にログオンできる開発者数の上限もありません。何人でもログオンして Designer を利用することができます。
  • 一人の開発者があるモデルを編集している場合、そのモデルはロックされます。他の開発者が同時に同じモデルを編集することはできません。
  • 一人の開発者がメニュー、環境設定、権限設定などを行なっている場合、他の開発者は同じ設定を行うことはできません。これらの情報を同時に編集できるのは一名となっています。
  • 一人の開発者がビルド処理を行うと、他の開発者はビルド処理を行うことができません。また、モデルを含むすべてのリポジトリの編集を行うことができません。すなわちビルド処理が完了するまで、Designerにログオンしている他の開発者は待機することになります。 この回避策として Build Use ライセンスを利用することができます。[後述]

Unlimited Team でログオンアカウントの追加・変更・削除を行う

"Designerの機能・その他のツール > Designerにログオンできるアカウントの追加・変更・削除" をお読みください。

Build Use ライセンス

Build Use は、リポジトリの読み込みとフルビルドだけを行うことができる特別なライセンスです。Designer による編集を行うことはできません。Unlimited Team と併用することで次の運用を行うことができます。

  1. Unlimited Team が管理している現時点のリポジトリを、Build Use 開発機にコピーする。
  2. コピーしたリポジトリを使ってフルビルドを行う。
  3. ビルドしたアプリケーションの動作を確認する。

Build Use は次のような開発シーンを想定しています。

  • 夜間ビルド専用機を用意する。バッチ処理で指定時間に Unlimited Team 上のリポジトリをコピーし、その時点のテスト環境をビルドする。E2E テストと併用することで日々の動作確認を行う。
  • テストチームの運用。あるタイミングで Unlimited Team 上のリポジトリをコピーし、その時点のテスト環境をビルド、動作テストを行う。

Unlimited Team 上のリポジトリを Build Use 機へ転送する

ここでは Unlimited Team が動作している開発機を teamserver と呼びます。Build Use が動作している(別の)開発機を builduse と呼びます。

最新のリポジトリを転送する

builduse 機にインストールされた Wagby にて、コマンドプロンプトを開きます。misc フォルダで次のコマンドを実行します。

lib/ant get -DrepoServerHost=teamserver:8920

バックアップされたリポジトリを転送する

builduse 機にインストールされた Wagby にて、コマンドプロンプトを開きます。misc フォルダで次のコマンドを実行します。

lib/ant getzip -DrepoServerHost=teamserver:8920 -Drepofile=../repository/branches/wrb_XXX.zip

ビルドする

builduse 機でフルビルドします。

lib/ant full

ant full コマンドの詳細はこちらをお読みください。