概要
最終更新日: 2020年11月9日
R8 | R9
ビルドした Wagby アプリケーション (wagbyapp) を含めた Docker コンテナを用意し、Fargate で運用します。
利用する AWS の説明は次の通りです。
WagbyDesignerが提供する「ドメインアプリケーションの転送処理」の実体はCode Pipelineとなっています。
CloudFormationを使って用意したベース構成を図3に示します。このテンプレートをダウンロードして、カスタマイズすることができます。
次ページより具体的な操作手順を説明します。その前に、次の点を決めておきます。
次ページより説明する内容では、上で決めた(御社向けの設定値に読み替えた)値を用いてください。
次のサービスを利用できるよう、事前に準備しておいてください。
本ガイドについてのお問い合わせは Premium Support にて承ります。詳細は Wagby 販売パートナーへご相談ください。
全体図
サービス名 説明
CloudFormation
セキュリティ、DNS、ロードバランサといった基本構成に「名前」を付与し、これらのサービスの組み合わせをテンプレートとして管理できるようにする。ジャスミンソフトから数パターンの雛形を提供する。このテンプレートをカスタマイズして、独自のリソース構成とすることができる。
Route 53
DNS。インターネットに公開する Wagby アプリケーションのホスト名を管理する。サーバ証明書の管理も行える。(AWS Certificate Manager)
VPC
ユーザ専用のプライベートなネットワーク環境を用意する。「サブネット」「ルーティング」「セキュリティグループ」「ネットワークアクセスコントロール」を設定する。Wagbyアプリケーションと、AWSサービスとのネットワーク接続はVPCを経由する。なおオートスケールやマイクロサービスもVPCの管理下で制御される。
ELB
Application Load Balancer (ALB) を兼ね備える。アプリケーション層レベルでの負荷分散を実現する。
S3
CloudFormationを含む、各種設定ファイルを保存する。また運用時のEFSフォルダのバックアップ先としても用いる。
ECS
Dockerコンテナの管理ツール。コンテナオーケストレーションやクラスタ管理を行う。
Fargate
Dockerコンテナを運用する基盤。EC2と異なり、Dockerコンテナを単位とした課金体系となっている。EC2インスタンスタイプの選択や、各サーバへのパッチ適用といった管理作業が不要になる。Wagbyでビルドしたアプリケーション (Tomcatベースのwagbyapp) は最終的に Docker イメージ化された上で、Fargate で起動される。
データベース
フルマネージドなリレーショナルデータベース。本ガイドでは Aurora (MySQL 5.7) としている。
EFS
共有ファイルシステム。Dockerコンテナは停止時にローカルファイルも消失する。このため、保持しておきたいファイルをEFSで管理する。対象は upload_dir フォルダ、export フォルダ、idxdirフォルダ(全文検索インデックス)。
ElastiCache
AWSが提供するRedisサービス。マルチセッション(1つのブラウザで複数のタブを開き、それぞれで操作する)、オートスケール、マイクロサービスを使う場合に必要となる。ログオンユーザのセッション情報 (HttpSessionオブジェクト)を保持する。
MQ
AWSが提供するActive MQサービス。非同期メッセージングサービスを利用する場合に必要。Wagbyが提供する非同期CSV/Excelダウンロード、非同期アップロード更新、非同期帳票出力などがある。オートスケール、マイクロサービス利用時にも必要となる。
CloudWatch Logs
ログファイル (system.log) を一元管理する。複数のコンテナで出力されるアプリケーションのログをAWS管理者が一か所で監視できる。
Code Pipeline
Code Commit,Code Build,Code Deploy を含む。
CloudWatch Events
Code Pipeline でパイプラインの状態の変更を検出し、ドメイン管理者へ通知する。
デプロイ
ベース構成
事前に決めること
決めること 説明 例
ドメイン名 用意するアプリケーションを動作させるドメイン名。新規で用意してもよいし、すでにお持ちのドメインでもよい。 wagby.com
サブドメイン名 上記ドメイン名をベースとしつつ、Wagbyアプリケーションを動作させる専用の名前として用意する。 wmsa
URL 各アプリケーションに割り当てるホスト名を含めたURL。AWSのカスタムドメイン名となる。通常は "アプリ名.サブドメイン名.ドメイン名" となる。これを DNS に登録する。(手順は後述) app1.wmsa.wagby.com
app2.wmsa.wagby.com
開発者メールアドレス CloudWatch Events がビルド処理(デプロイ)の進捗を送る先のメールアドレス。開発者が受け取る (省略)
S3バケット名 CloudFormation の設定ファイルを格納する S3 のバケット名。本ガイドで提供する各種設定の格納先となる。 wagby-cf-pipeline-wmsa
ワンポイント
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