選択肢モデル最終更新日: 2021年4月1日

選択肢モデルとは

データを登録・検索する時の入力方式のひとつとして、テキスト入力のほかに
セレクトボックスやラジオボタンのような、「用意された選択肢の中から選ぶ」方式があります。
都道府県や血液型など、登録したいデータがいくつかの候補に特定できるような情報は、図のようにテキスト入力ではなく選択方式になっていたほうが便利です。

図1 選択肢の例(セレクトボックス)
これを実現するのが「選択肢モデル」です。

通常、選択肢モデルはリストボックスラジオボタンチェックボックスのいずれかの方式で利用します。

選択肢モデルは、モデル項目として以下の項目があらかじめ定義されています。

項目名役割
主キー数値主キー
内容文字列選択肢として表示される内容
表示優先度数値選択肢の並び順を設定できる。
(数値の降順で表示される)
有効期限文字列値がセットされていた場合には無効扱いとなる

重要

注意事項

  • 選択肢モデルの項目名は変更できません。
  • 選択肢モデルに、項目を新たに追加することはできません。

選択肢モデルの作成方法

「業種」情報を格納する選択肢モデルの作成例です。

  1. 選択肢モデルを追加します。
    モデル一覧画面のギアアイコン > テンプレート の中から
    「選択肢モデル」
    「選択肢モデル(初期データ固定)」
    のいずれかを選択します。
    図2 選択肢モデルの追加
    この2つの違いは以下の通りです。
    タイプ特徴使い方
    選択肢モデル アプリケーション上でデータの追加・変更可能
    =運用中に選択肢を追加変更できる
    運用開始後も内容の変更・追加が想定される選択肢の実装
    選択肢モデル(初期データ固定) アプリケーション上でのデータ変更不可
    =運用中は変更できない
    (再ビルドが必要)
    血液型や都道府県など、内容変更が不要な選択肢の実装
  2. モデル名を設定します。
    図3 モデル名の設定
    以上で、選択肢モデルの作成は完了です。
    モデル項目はあらかじめ用意されているため、定義は不要です。
  3. 次に、初期データの設定を行います。
    選択肢モデルは通常のモデルとは異なり、初期値(初期データ)を設定することができます。
    「初期データ」タブをクリックすると、初期データの設定画面が表示されます。
    図4 初期データの設定
    左端の「No.」は固定(連番)です。画面表示に用いられるのみで、データベースには格納されません。
    「ID」が主キーとなります。
  4. 初期データを複数設定する場合は、ギアアイコン の「新規」をクリックします。
    図5 初期データを複数設定

    ワンポイント

    選択肢の値はアプリケーションの運用開始後でも追加・変更が可能です。
    詳細は「運用中に選択肢を追加する」にて説明しておりますのでそちらをご覧ください。

    注意

    「内容」を空白にすることはできません。(スペースだけの文字列も空白と扱われます。すなわち、内容部が空、という選択肢を用意することはできません。)

選択肢モデルの参照方法

選択肢モデル「業種」を他モデル「顧客」で参照する例です。

  1. 顧客モデルの定義は次のようになっています。
    モデル項目「業種」の型として「他モデルの項目参照」を選択します。 「他モデルの項目参照」を選択すると「モデル項目の型詳細設定」ダイアログが開きます。
    図6 業種モデル項目の情報を設定
  2. 参照先モデルとして、選択肢モデル「業種」を選択します。
    参照先モデル項目は、「内容(content)」を指定します。
    入力タイプのうち、以下3種が選択形式です。
    「リストボックス」
    「ラジオボタン」
    「チェックボックス」
    図7 モデル項目の型詳細設定
    それぞれの実装プレビューは下表の通りです。
    入力タイプ名 プレビュー
    リストボックス
    選択肢の他に「(未選択)」 という値がデフォルトで用意されます。
    これは何も選択していない状態を示します。
    「(未選択)」 を非表示にする方法はこちらをご覧ください。
    ラジオボタン
    項目名の横にある消しゴムボタンをクリックすると、未選択状態になります。
    チェックボックス
    項目名の横にあるチェックボタンをクリックすると、全選択肢にチェックが入ります。
    全選択状態でクリックした場合、すべての選択状態が解除されます。
  3. 必要に応じて、オプションを設定します。
    選択肢に関する設定は下図の①~③です。
    図8 オプションの設定
    各設定に関する説明は以下の通りです。

    ①ソートルール

    選択肢の表示順を決めるルールを設定できます。
    デフォルトは「ID」の「昇順」です。
    各設定項目の説明は以下の通りです。

    表示優先度
    ②の表示優先度項目で指定した項目によってソートされます。
    後から選択肢の並び順を変更したいような場合には、あらかじめこちらを選択してください。
    ※②が未設定の場合、「主キー(ID)の昇順」となります。
    ID
    選択肢モデルの主キー(ID)の値によってソートされます。
    内容
    選択肢モデルの内容によってソートされます。
    参照先モデルの固定ソートキー
    選択肢モデルでは設定できません。

    ②表示優先度項目

    ①のソートルールで「表示優先度項目」を指定した場合、ここでソート条件となるモデル項目を指定します。
    指定する項目の型は数値(整数)である必要があります。
    ※①で「表示優先度項目」を選択していない場合はここで指定した内容は適用されません。

    ③無効判定項目

    「無効な選択肢」と判断する条件(モデル項目)を指定します。
    ここで指定したモデル項目に何らかの値が格納された場合に「無効」とみなされます。
    無効とみなされた選択肢は画面に表示されません。

運用中に選択肢を追加する

選択肢の値は、運用中に追加・変更することができます。
以下は、選択肢モデルの一覧更新画面より追加・変更する手順です。

重要

注意事項
選択肢(初期データ固定)の場合は運用中の変更は行えません。
WagbyDesignerで初期データを変更したのち、再ビルドが必要です。

  1. 選択肢モデルの検索画面を開き、「一覧更新へ」をクリックします。
    図9 選択肢モデルの検索画面
  2. この画面で選択肢の更新・追加・削除が行えます。
    選択肢の追加は、「新規」ボタンをクリックして入力行を追加します。
    また、削除する場合は「削除」列にチェックを入れます。
    図10 一覧更新画面
  3. 更新が完了したら「保存」ボタンをクリックし、更新内容を保存します。
    図11 更新内容の保存
  4. 選択肢モデルを参照しているモデル(ここでは「顧客」モデル)の新規登録画面で、選択肢が追加されたことが確認できます。
    図12 選択肢が追加された

テーブルを作成しない選択肢モデル

選択肢モデル作成時に「選択肢モデル(初期データ固定)」を選択すると、運用中に選択肢を変更することができなくなります。
固定値として扱われるため、内部ではテーブルを作成せず、メモリ上で管理されます。

図26 選択肢モデルの追加メニュー

初期データ固定の選択肢モデルには、次のルールが適用されます。

Designer上の設定は無視されます。強制的に上のルールが適用されます。

注意

本設定は「選択肢モデル」のみで利用できます。(通常のモデルでは利用できません。)

設計上の注意点

初期データ固定とした場合、内部では一切のデータベース操作を無効として扱います。
前述したルールの通り、システム稼働中のデータの追加、更新、削除は行えません。
検索も検索条件を指定した絞り込みは行えず、常に全件のデータを取得します。

これらの制約から、本設定は選択肢としての初期データとして扱うのみとしてご利用ください。

運用上の注意点

  • 選択肢モデルに項目を追加することはできません。同様に、用意されている項目を削除することもできません。