R6.2.1
[2008.9.12] R6.2.1 を公開しました。次の内容が含まれます。
ワークフローの改善
- 一部の PC 環境で、ワークフローの起動が正常に行われないことがあるという件を修正しました。
- ワークフロー機能を設定したアプリケーションでは、Tomcat の停止が正常に行われないという件を修正しました。
- フロー設定画面において、ノード追加後の再描画で正しくノード入力欄が表示されないという件を修正しました。
- フロー参加者にグループを設定した場合に承認処理が正しく行なわれないという件を修正しました。
- 開始フロー状態、保留フロー状態の一覧表示の並び順を揃えました。
- インポート処理時に、フロー状態にインポートしたデータが反映されないという件を修正しました。
- 実行中フロー数と、自分の承認待ちフロー数を常に表示する Wadget を提供しました。
- システム内に標準のフローパターンを組み込むようにしました。
自動計算式の記述におけるマスタモデル参照とストアモデル参照の扱い
- 自動計算式の記述において、マスタモデル参照とストアモデル参照の扱いルールを規定しました。#id や #content 指定の方法をドキュメント化しています。
その他の修正
- IE6/7 を用いたとき、未利用時と利用時でメニューボタンに表示される文字の色が変わるという件を修正しました。メニューボタンに表示される文字色は黒に統一されます。
- max 関数を用いてコンテナ内項目の最大値を求める自動計算を定義した場合、対象となるコンテナに一つもレコードが存在しないと自動計算結果が -2147483648 となってしまうという件を修正しました。
- マスタモデル参照指定での選択肢の初期ID値設定機能において、チェックボックス利用時はコンマ区切りで複数の値を指定できるようになりました。
- チェックボックスで「チェックされた画像」を非表示にする機能を使ったとき、IE6/7 でレイアウトが崩れるという件を修正しました。
- 縦並びの繰り返しコンテナを利用したときに、モデル項目名(英語)にアンダースコアが含まれていると画面表示が正しく行われないという件を修正しました。
- 全文検索機能を指定したとき、(1) 検索条件を指定した全文検索対象項目が1つもない、(2) 検索条件を指定した非全文検索対象項目が1つもない、のいずれかの場合にビルドエラーになるという件を修正しました。
- 画面レイアウト指定で「縦方向のグループ化」を選択し、かつレイアウト名の後端に隠しラベルが設定されていた場合、R5 系の表示結果と R6 系の表示結果が異なるという件を修正しました。
- CSVアップロード更新機能で、アップロード更新の Status 列を大文字・小文字を区別せず受け付けるように修正しました。
- アカウント一覧検索画面、新規登録、更新画面表示時に入力項目にフォーカスがあたっていないという件を修正しました。
- アップロード更新結果ファイルダウンロードの動作とCSVダウンロードの動作が異なるという件を修正しました。
- 日付を主キーとしたモデルで、コピー登録画面でキャンセルボタンを押下すると実行時エラーが発生するという件を修正しました。(この件は R5.8.5.3 にも含まれます。)
- CSVダウンロード機能で、繰り返しコンテナが一つもない場合に、後続の列がずれてしまうという件を修正しました。(この件は R5.8.5.3 にも含まれます。)
R6.2.0
[2008.9.1] R6.2.0 を公開しました。次の内容が含まれます。
新機能
- ワークフロー機能を提供しました。(オプション)
- 全文検索機能を提供しました。(オプション)
- Web 画面を印刷形式で表示する機能を用意しました。
- 住所文字列を都道府県/市区町村などに分割された要素を扱えるようにする関数 ANORMPART を追加しました。この関数は住所正規化コンバータR5(オプション)との連携時に用いることができます。
- マスタモデル参照のチェックボックス型(または数値型の繰り返し項目)の初期値をコンマ区切りで複数、指定できるようになりました。
- 数値型、日付型を書式指定なしでそのまま文字列型に変換する関数 TOSTR を追加しました。
- 検索条件値に対して何らかの関数式を適用できるようになりました。例えばカナ氏名項目の検索条件値に JPKANANORM 関数を適用して清音化された文字列を検索条件として使う、といった利用が行えます。
- 仮名文字の濁音、拗音を清音に正規化する関数 JPKANANORM を追加しました。
CSVアップロード更新機能の改善
- CSVアップロード更新ではデータの「登録」と「更新」に対応していましたが、R6.2.0 より「削除」も行えるようになりました。
- CSVアップロード更新の処理後に、エラーメッセージをダウンロードできるようになりました。この情報を参照することで、エラーとなったデータの詳細を把握できるようになります。
メール受信機能の改善
- R6.1.0 で追加された「メール本文の自動解析」機能を使わないという指定を行えるようにしました。
- 同じく R6.1.0 で追加された「メール本文の自動解析」機能について、項目名(日本語)に空白が含まれていると正しく解析できないという制約を取り除きました。
- 同じく R6.1.0 で追加された「メール本文の自動解析」機能について、自動採番主キーの項目は明記しなくてもよくなりました。システム側で自動採番されます。
メール送信機能の改善
- 成功時・失敗時のアクション実行時に、「固定値(更新した日付と時間)」を変更しない関数 SKIPUPDATEを用意しました。
カレンダビューの改善
Excel 帳票機能の改善
- 一覧帳票機能において、これまで繰り返し項目は「最後の値」が表示されていましたが、これを「すべての値をコンマ区切り」で表示できるようにしました。
Wagby 定義ファイルの改善
- モデル定義シート中の項目を入れ替えることができるボタンを用意しました。
- プロジェクト環境設定ファイル project_env.xls を見直しました。これまで使われていなかったパラメータ指定を削除しています。
- モデル定義シートで1行目に挿入ボタンで行を追加すると、正しくチェック処理が行われない場合があるという件を改善しました。
- メインシートでマスタ名を変更したときに赤くなったセルの背景色を自動的に戻すようにしました。
- モデル定義シートに「メモ欄」項目を用意しました。開発者の方でちょっとしたメモを記載できます。(生成されるアプリケーションに影響はありません。)
- 「チェック」ボタンの処理を強化しました。
移行処理の改善
- R5 系の定義ファイルからの移行が簡略化されました。R5 系の定義ファイルをワンクリックで R6.2 の定義ファイルに移行できます。
ドラッグ&ドロップ開発の改善
- 既存データを一時的に退避させるフォルダ $(DEVHOME)\export\data_build の扱いを変更しました。従来はシステムが必要に応じて同フォルダ中のファイルを削除することがありましたが、R6.2.0 からはファイル削除を行わないように変更しました。これにより data_build フォルダは常に「ドラッグ&ドロップ開発を行う直前のデータ」が残されるようになります。
その他の改善
- ライセンスキー適用処理の改善を行いました。これまでは一度ビルドした環境でライセンスキーを適用するとビルドエラーとなっていました。これを自動認識し、正しくビルドできるようになりました。
- 項目の型が固定値の場合にも、検索時の初期値設定を行えるようにしました。
- 外部キーで連携している複数の子モデルそれぞれに権限を設定した場合、権限がない場合は一覧タイトル表示も行わないようにしました。
- 「参照先モデルのコードを手入力して値を参照する」を定義した項目で「IME制御(日本語入力)」の設定が効かないという件を改善しました。
- 管理画面からの「インポートエクスポート機能」が高速化されました。これまでは指定されたモデル数毎に処理用のオブジェクトを内部で生成していましたが、R6.2.0 から一つのオブジェクトで複数モデルの対応を行えるようになりました。(InitLoader コマンドの -t オプションで、複数のテーブルを指定できるようになっています。)
R6.0.x/R6.1.0 で見つかった不具合の修正
- 日付型項目について、検索時の初期値定義が無効になるという件を修正しました。
- 画面ボタン名の数と定義しているウィザードの数が一致しない定義を行った場合、定義ファイル変換エラーとなるという件を修正しました。
- ツールチップヘルプボタンがあるときサブウィンドウ検索が行えないという件を修正しました。
- 休日設定のカレンダビューから鉛筆アイコンクリックで更新画面を開いた場合、キャンセル押下時、入力項目がクリアされるという件を修正しました。
- カレンダビューで休日を登録時、カレンダビューの鉛筆クリックで新規登録画面を開いた場合に初期値(日付)がセットされないという件を修正しました。
- Excel帳票機能(詳細表示)で、繰り返しコンテナのデータが存在しない場合でも、数値項目にゼロ「0」が出力されるという件を修正しました。R5 系ではこの場合、空白が出力されていました。
- 「他のストアモデルの参照の絞込条件」を設定した項目が参照しているモデルで一覧表示画面を作成しないと定義すると、エラーが発生するという件を修正しました。
- 外部キー連携において、参照先と異なる項目名を定義した場合、参照元で一覧更新の設定を行うとビルドエラーが発生するという件を修正しました。これは R6.1.0 で改善された「外部キー設定において、参照先と参照元の項目名を一致させるという制約が解除されました。」の対応漏れになります。
- メニューを多階層にして中間の階層に画面を一つも紐付けなかった場合に、Wagby定義ファイルの変換処理でエラーになるという件を修正しました。
R5 系から課題となっていた件の改善
- トランザクションの指定において、トランザクション設定を行った項目より後ろに参照系項目があるとビルドエラーになるという件を修正しました。(この件は R5.8.5.2 にも含まれます。)
- 整数型の必須項目で入力した値を消去し、その後 画面を再描画すると消去したはずの値が元に戻ってしまうという件を修正しました。(この件は R5.8.5.2 にも含まれます。)
- コンテナ内で他のストアモデルの参照の絞込条件を指定したコンボボックスを定義すると定義ファイル変換エラーになるという件を修正しました。(この件は R5.8.5.2 にも含まれます。)
- 横並びレイアウトの中に含まれる項目について、ラベル部の表示比率は反映されるが、値部分の表示比率が反映されないという件を修正しました。
ライセンス変更
- Wagby Mini ライセンスは廃止となりました。
- Wagby 無償体験版ライセンスの内容が変更されました。ほとんどのオプション機能が備わった Wagby をご利用いただけます。