R7.11.0

最終更新日: 2020年3月14日

機能

No 分類 内容 変更箇所
ENH941401 新機能 スクリプトで検索条件をカスタマイズできるようにする。これを用いて OR 検索を実装できる。 [G] サーバサイドJavaScript
ENH958001 新機能 一覧表示のグリッド形式で OnDemandGrid モードを用意する。スクロールバー操作に連動して必要なデータを読み込むようになる。 [G] Grid.js
ENH970401 新機能 一覧更新のグリッド形式表示を用意する。 [G] Grid.js
ENH935101 新機能 テキストエリア(リッチ)に表示されるツールバーのアイコン表示を制御できるようにする。 [G] JSP
ENH935201 新機能 テキストエリア(リッチ)の高さを指定できるようにする。 [G] JSP
ENH967501 新機能 ラベル部分のスタイルを指定できるようにする。 [G] JSP
ENH970101 新機能 CSVアップロード更新が全て終わった後に実行されるスクリプトを記述できるようにする。 [G] サーバサイドJavaScript
ENH941201 改善 ログ(system.log)に、利用者のブラウザ種別情報も含めるようにする。 [FW] JFCUtils
ENH959901 改善 SPLIT関数の区切り文字を複数指定できるようにする。 [FW] ExcelFunction
ENH960101 改善 項目コピー機能をモデル参照型へも対応させる。 [G] ヘルパクラス
ENH960401 改善 一覧更新画面で「更新処理を許可する」設定を無効にした場合、内部でのロック取得処理を行わないようにする。メモリ使用率が向上する。 [G] UpdateListXXXController
ENH961201 改善 存在しないフロー参加者設定のIDがフローイベントテーブルに登録されていた場合にモデル名と主キーをログに出力する。 [FW] WorkFlowManager
ENH961401 改善 Excel帳票の制約で1セルは1024文字が上限だったが、これを32767文字へと変更する。 [FW] 帳票出力部
ENH961801 改善 サブウィンドウ検索画面からサジェスト項目へ値をセットした場合、手入力で値を空にすると連動する項目もクリアされるようにする。 [G] JavaScript
ENH962601 改善 SQL 式を設定した(DB非保存)の項目を参照連動項目の参照先として指定できるようにする。 (自動生成部)
ENH963201 改善 SQL式に不等号を直接、記述できるようにする。 [G] *.hbm.xml
ENH964705 改善 R7.10.2で追加した複合キー項目の主キー値、および単一キーのチェックボックスを画面遷移パラメータとして記述する方法で、参照連動先がチェックボックスというパターンにも対応させる。 [G] JSP
ENH965401 改善 オリジナルボタンを使ってアップロード更新へ遷移するときに、ステータスを確認する画面を開くためのパラメータ(イベント)を用意する。 [FW] DbUploadUpdateBaseController
ENH966201 改善 親子同時更新において、子モデルの検索時に検索条件が設定されていない場合に、検索を行わず、警告メッセージを出力するようにする。子モデルに紐づくデータが大量の場合の、意図しないデータベースアクセスを抑制させるため。 [FW] DbUpdateListController
ENH970601 改善 「管理処理 > このアプリケーションについて」にJavaScriptエンジンの情報を含める。 [FW] showAboutApp.jsp
ENH971301 改善 ログオン画面の背景画像がブラウザにキャッシュされないようにする。(カスタマイズで画像を差し替えた場合の対応。) [FW] logon.jsp
ENH972201 改善 テーブルを作成しない選択肢モデルで、これまでデータ取得時にトランザクションが開始されていたが、これは不要であった。このトランザクション開始を抑制することでパフォーマンスを改善する。 [FW] JFCPropagationSupportsEntityService
ENH972301 改善 モダンカレンダビューで日付をダブルクリックするとダイアログを経由して新規登録画面へ遷移する方法を提供する。 [FW] common.js
ENH972501 改善 一覧表示のグリッド形式で、繰り返しコンテナ内の項目を表示できるようにする。 [FW] JFCUtils
ENH974201 改善 計算処理に関する生成コードにおいて、データベースから読み込んだ値を一時的にメモリに保持する仕組みにLRUMapを利用するようにする。メモリ使用効率を改善する。 [G] ヘルパクラス
ENH974301 改善 一括処理ではこれまで成功したデータの数を画面にメッセージとして表示していたが、エラーが生じた場合の数も同時に表示するようにする。またエラー発生時のログが warn と error の両方出力されていたため、これを error に統一する。 [G] showListXXXController
REG945005 デグレード 他モデル参照(チェックボックス)で「選択されなかった項目名を表示する」設定時、一つも選択しなかった場合に何も表示されない状態となる。R7.10で対応したチェックボックスの有効期限の扱いに関する修正(FIX9450)の影響。 [G] ヘルパクラス
FIX913908 不具合 集計ビューで、8バイト浮動小数点をメジャーに指定すると、計算エラーが生じ、画面表示が崩れる場合がある。 [FW] XMLUtil
FIX956501 不具合 一覧表示をグリッド表示にしたモデルを他モデル参照検索画面で参照すると検索画面の一覧が表示されない。 [G] JSP
FIX956601 不具合 一覧表示グリッドで「行クリックで詳細表示画面に遷移する」設定と一括処理を行なった場合に行選択のチェックボックスにチェックを付けると詳細表示画面へ遷移する。 [FW] Grid.js
FIX958101 不具合 ワークフローとグループ権限(または暗黙条件)の設定を併用し、詳細表示画面で閲覧不可データを表示すると実行時エラーが発生する。 [G] ShowXXXController
FIX958201 不具合 「ワークフローのフロー参加者のみの閲覧制限」で閲覧不可データがキャッシュに残ってしまい、閲覧できてしまうことがある。 [G] ヘルパクラス
FIX958301 不具合 「ワークフローのフロー参加者のみの閲覧制限」で閲覧不可データが親モデルの詳細画面内の子モデル一覧に表示される。 [G] ShowArrayXXXProcessBean
FIX958401 不具合 「ワークフローのフロー参加者のみの閲覧制限」機能はこれまで検索画面のみで有効だったが、これを詳細画面/更新画面/削除時でも動作させる。 [FW] CriteriaConverter
FIX959301 不具合 一覧表示グリッドで詳細ボタンと一括更新の行選択列の非表示設定が保存されない。 [FW] Grid.js
FIX959701 不具合 一覧更新画面、同時更新画面で画面再描画が発生するとロックオブジェクトがメモリに蓄積される。(別画面遷移時にロックオブジェクトは解放されるためメモリリークではないが、再描画が何回も行われるとメモリを消費する。) [FW] DbUpdateListBaseController
LockUtils
FIX961301 不具合 計算によって求められた値を使った絞り込み項目について、詳細表示画面の前へ・次へボタンを押下すると項目値の表示が「存在しないデータ (-)」となる。 [G] ヘルパクラス beforeShow メソッド
FIX962401 不具合 参照連動のサジェスト項目の値が、連動元の値を空にしてもクリアされない。 [G] JavaScript
FIX962501 不具合 絞込の設定を行っている他モデル参照項目において、同項目に連動する参照連動自モデル保存項目の値が画面リロード時に消えてしまう。 [G] ヘルパクラス
FIX962701 不具合 項目のクリアボタンに関する生成コードで、項目名と参照先モデルIDが同じときビルドエラーになる。 [G] ヘルパクラス
FIX962801 不具合 検索条件の初期値で空文字「""」をセットすると空文字を検索する WHERE 句が発行される。空文字は無視するようにする。 [FW] CriteriaUtils
FIX963401 不具合 JOIN,SUM,MAX/MIN,FIRST/LAST関数でチェックボックス型項目のID部を用いる #ID 指定が無視される。 [G] ヘルパクラスcalcメソッド
FIX965501 不具合 全文検索を指定したモデルでソートキーを変更した場合に、詳細画面の件数表示や前へ次へボタンが正しく表示されない。 [FW] DbCursorBaseController
FIX966801 不具合 「日付・時刻・郵便番号型のヘルプボタンを表示する」設定が検索画面で動作しない。 [G] conditionXXX.jsp
FIX966901 不具合 サジェスト項目のonBlurイベントのJavaScriptコードで括弧が重複して出力されサジェストが動作しない。 [G] JSP
FIX972601 不具合 子モデル同時更新画面のタブレイアウト制御が、子モデルではなく親モデルの設定を参照している。 [G] JSP
FIX972801 不具合 Enterキーの取り扱いを「タブキー扱い」としたとき、画面表示時に入力不可となっていた項目が入力可となってもカーソル移動対象の項目として扱われない。 [G] JavaScript
FIX972901 不具合 Enterキーの取り扱いを「タブキー扱い」としたとき、ラジオボタンの項目移動をタブキー押下時と異なる。タブキー押下時は次の入力項目に移動するようにする。 [G] JavaScript
FIX973601 不具合 タブレイアウトに表示条件を設定したとき、条件が偽のときに画面全体が描画されない場合がある。 [G] JSP
FIX973701 不具合 親子モデルで子モデルをタブレイアウトで表示したとき、親モデルの詳細表示画面が再表示されると選択されていたタブが維持されない。 [G] JavaScript
FIX973901 不具合 一覧更新で他モデル参照項目に他項目比較チェックを適用するとコンパイルエラーとなるコードが生成される。 [G] XXXUlpInputCheckHelper
FIX974001 不具合 リッチテキストエリアで太字の設定を切り替えるとフォントサイズ等の設定が無効となる場合がある。 [FW] fontsize_[lms].css
FIX974401 不具合 自動生成されたクラス CacheManager がスレッドセーフでない。このクラスはDBから読み込んだ値をメモリに保持するキャッシュ機構を提供する。現時点でスレッドセーフでないことによる不具合は生じていないが、念のためスレッドセーフ化しておくものとする。 [G] CacheManager
FIX974501 不具合 日本語と英語など複数の言語環境が混在した場合に、日付型を主キーにしたときの文字列表現がロケール毎に異なる。そのため言語圏の異なる人が同じワークフローのデータを閲覧することができない可能性があった。主キーの文字列表現は言語環境によらず固定とするようにする。 [FW] JFCUtils
SPC957001 仕様変更 この変更は影響が大きかったため、R7.11.1で元に戻します。この要求は仕様を見直した上で、将来のWagbyで対応します。計算式の中で参照連動項目を用いたとき、参照先が基本型かつ必須でない場合、式を展開するメソッド内の型が基本型のため null を扱うことができない。ラッパークラスを使うようにしてnullを許容できるようにする。例えば、次のような式を記述できる。(ここで agreementPrice, masterPrice は参照連動項目。)
IF(${agreementPrice}==null,IF(${masterPrice}==null,null,${masterPrice}),${agreementPrice})
この影響で、基本型の判定がより厳密になります。具体的には、8バイト浮動小数点型であれば「0」ではなく「0.0」と、常に小数点を記述するようにしてください。旧リポジトリファイルを移行してビルドエラーとなった場合、ビルドエラーが生じた箇所のクラス名とメソッド名から、当該式の数値表記部の見直しを行なってください。
FW : フレームワーク、G : 自動生成されるコード

Wagby Designer

No 分類 内容
ENH841501 新機能 モデルをまたがった項目コピー機能を提供する。
ENH960501 改善 モデル項目一覧表示をグリッド形式とする。OnDemandGrid 利用により、大量の項目を定義したモデルで表示時間が短縮される。
ENH960601 改善 他モデル参照のポップアップから参照先モデルへ遷移後に参照元モデルへ戻るボタンを表示する。
ENH971401 改善 「ログオン画面を開く」ボタン押下で開くURLのホスト名をWagbyDesignerの接続先ホスト名とする。(これまではlocalhost固定であった)
ENH956901 エラーチェック 参照連動の「連動する項目名」に、参照連動項目を指定したときにエラーとして扱う。
ENH957301 エラーチェック 参照連動を検索条件としたとき、参照連動先が他モデル参照(リスト、ラジオ、チェック、検索)のとき、拡張検索を無効とする。
ENH961001 エラーチェック 参照連動自モデル保存の参照先項目がチェックボックスの場合、ソートキーを指定するとエラーとして扱う。
ENH961601 エラーチェック 一覧表示項目で絞り込み設定があり、絞り込み元が一覧表示に含まれていない場合、警告を出力する。
ENH961701 エラーチェック 数値型項目の入力項目の種類が数字型でないとき、出力フォーマット指定は無効という警告を出力する。
ENH963701 エラーチェック 同じモデルが外部キー子モデルかつ参照先トレースリンクという設定を検出した場合、エラーとして扱う。
ENH967101 エラーチェック 「DB 非保存」かつ「SQL 式が設定されていない」項目のソート設定を無視するようにする。
FIX961901 不具合 フローパターンの登録・更新・コピー登録画面の全クリアボタンを押下してもフロー設定コンテナ内の入力項目の値がクリアされない。
FIX966401 不具合 メニューのボタンの画像ファイルパスとCSSスタイル設定がクリアできない。
FIX973001 不具合 メニュー編集画面で、選択肢モデルテンプレートが表示される。(表示されるべきではない)
FIX973101 不具合 メニュー編集画面で、クラスタ機能が無効の場合でもロック情報検索モデルが表示される。(表示されるべきではない)
SPC960501 仕様変更 モデル項目の移動操作は、対象項目をチェックしてから(移動操作を)行うようになった。これは一覧表示をグリッド形式に変更したため。

初期リポジトリ

No 分類 内容
ENH962001 改善 ポートレットモデルで、オリジナルボタンにプレビューボタンを配置する設定となっていたが、使われていなかったため廃止する。(動作に影響なし)

カスタマイズ

No 分類 内容
ENH956301 データベース サブデータベースへの Hibernate Session を取得する方法を提供する。
ENH958601 REST バージョン2を用意する。JSONオブジェクトのキー名をキャメルケース形式から、項目名をそのまま出力する。(モデルごとに旧方式であるバージョン1を利用することもできる。) なおバージョン1は、Wagby R8 で廃止される予定です。
ENH958901 スクリプト 登録、更新、詳細表示の直前に呼び出されるスクリプトを作成できるようにする。
ENH973301 生成コード カレンダビューのデータ操作部を、これまでのプロセスビーン方式(R6)から、サービスオブジェクト方式(R7)とする。

移行ツール

No 分類 内容
FIX969301 不具合 R7.10で追加された項目ルールのフォルダ.userDefinedItemが移行されない。
FIX964001 不具合 R6定義ファイルからの移行時に、「テーブルを作成する」が未指定のマスタモデルを移行すると、移行後には「テーブルを作成する」となってしまう。この場合は移行後の選択肢モデルで「テーブルを作成する」を未チェック、「初期データで固定とする」をチェックするようにする。
FIX969501 不具合 R6定義ファイルからの移行時に、生成されるexport/data_R6template/init/jfcreporttemplateのxmlファイルが不正になることがある。ファイル名が空で、拡張子 .xls だけがファイル名として用意される。
FIX973201 不具合 R6定義ファイルからの移行時に「統計情報」のメニュー情報が含まれない。

その他

No 分類 内容
LIB957901 ライブラリ 同梱する Tomcat を 8.0.38 から 8.5.9 にバージョンアップする。
LIB959601 ライブラリ JasperReports利用時、ログに「Unpatched iText found, cannot use glyph rendering」の警告が出ることがある。これを防ぐため itext.jarを 5.5.0 から 2.1.7.js4 へ変更する。
ENH958701 国際化 リポジトリ文法チェック処理のエラーメッセージリソースの英語版を用意する。
ENH959201 国際化 自動生成処理のエラーメッセージリソースの英語版を用意する。
DB963901 データベース 利用できる外部データベースに DBMaster を追加する。(DB Master についての詳細は DBMaker Japan へお問い合わせください。)
SPC974101 ソフトウェア仕様許諾契約書 同梱するソフトウェア仕様許諾契約書の改訂を行なった。
  • 日本国内のみ、という利用制限条項を変更。
    (注:国内の販売パートナーが取り扱えるのは日本国のみ。)
  • プロジェクトライセンスの開発PCの箇所を削除。
    (注:この文言はR6向けであり、R7では不要であった。)
  • 標準サポート窓口の変更。
    (注:標準サポート窓口は販売パートナーが担うようになるため。)
  • リースに関する制限を削除。

バージョンアップ時の注意点

初期データインポート

  • ENH958601にあわせて、JavaScript 変数の末尾の "_"を取り除いたため、初期データ (data_init) に含まれるポートレットのデータが変わっています。バージョンアップ時は旧データをインポートするときに「ポートレット」を含めず、R7.11.0 に含まれているポートレットのデータをインポートするようにしてください。(*1)
1. ポートレットのJavaScriptをカスタマイズしている場合は、R7.11.0 の JavaScript をベースに手動でマージしてください。

Tomcat バージョンアップの影響

!-- wagby-support 77048, 2017.10.10 -->

Linux OS 環境で、ビルドしたアプリケーションの「管理画面」から「エクスポート」を実行したとき、ファイルのパーミッションが変わります。Tomcat 8.5 よりデフォルトのファイルパーミッションが変更されたことが原因です。

http://tomcat.apache.org/tomcat-8.5-doc/changelog.html#Tomcat_8.5.0_(markt)

"Update: Tighten up the default file permissions for the .tar.gz distribution so no files or directories are world readable by default.Configure Tomcat to run with a default umask of 0027 which may be overridden by setting UMASK in setenv.sh. (markt)"

この対応として、setenv.sh に環境変数 UMASK を指定すると任意の値を指定できます。例 export UMASK=022

CentOS 6 等で /etc/init.d に格納する起動スクリプトにてUMASKを指定する場合、suコマンドに指定するコマンド内で指定する例を示します。

su -l ${SERVICE_USER} -c "export JAVA_HOME=${javahome}; export UMASK=022; cd ${SERVICE_HOME}/bin ; sh ./startup.sh"