アプリケーションサーバTomcatの設定や、Javaのバージョンを指定することができます。

「環境」メニューから「サーバ」を選択します。

図1 サーバの設定

この説明は、ビルドするWebアプリケーション (wagbyappフォルダ) に反映されます。すなわち、運用するアプリケーションのための設定です。

JVM最大ヒープメモリサイズ(MB)

Java Virtual Machine(JVM)の最大ヒープメモリサイズを指定することができます。初期値は "512" です。単位は MB (メガバイト) です。

大量のデータを扱う場合や、アプリケーションに同時にログオンする利用者が多い場合は、このメモリサイズを大きくする必要があります。

JVM初期ヒープメモリサイズ(MB)

Java Virtual Machine(JVM)の初期ヒープメモリサイズを指定することができます。初期値は "64" です。単位は MB (メガバイト) です。

HTTPポート番号

Tomcatが使用するHTTPポート番号を指定します。初期値は "8921" です。

Wagbyでは、標準のポート番号として 8921 を使っています。この値を 80 に変えることで、Webブラウザのアドレスバーに入力するURLから ":8921" というポート番号表記をなくすことができます。ただしこの場合、お使いのマシンですでに別のWebサーバが動作していないことを確認してください。たとえばWindows Server系OSの場合、IISというWebサーバが起動していれば、すでに80番ポートを使用しています。この場合はIISを停止してください。
IIS や Apache Web Server と(Wagbyが提供する)Tomcatを同じポート80番で共存させるような設定を行うこともできます。定義方法が複雑なため、本マニュアルでは割愛します。詳細についてはWagby販売パートナーへご相談ください。

AJP1.3ポート番号/パスワード 8.4.2

この設定は Apache Web Server と連携するときに使用します。初期値は空欄となっており、AJP1.3ポートは利用しないようになっています。設定する場合 "8009" が使われることが多いですが、任意です。

さらにポート番号指定時に "AJP1.3 パスワード" を設定することもできます。指定した場合は server.xml の Connector 要素の secret 属性に値が設定されます。接続元にも同じパスワードを設定してください。

参考資料

サーバポート番号/サーバシャットダウンパスワード 8.4.2

Tomcatが使用するサーバポート番号を指定します。初期値は "8005" です。

この値を空白(または負の数)とすると、サーバポートを利用しなくなります。

シャットダウンのパスワード

サーバポートは外部から shutdown 命令を受け付けることができます。このパスワードを設定します。未指定時の初期値は "SHUTDOWN" + プロジェクト識別子(すべて大文字)です。

プロジェクト識別子が "wagby" の場合、シャットダウンパスワードは "SHUTDOWNWAGBY" になります。

リダイレクトポート番号

Tomcatが使用するリダイレクトポート番号を指定します。初期値は "8443" です。

(この設定は通常、変更する必要はありません。)

送信リクエストのセッションIDをチェックする(CSRF対応)

送信リクエストIDのチェックを行うかどうかを選択します。初期値は有効になっています。

この設定はセキュリティレベルを向上させるものです。具体的にはCSRF(Cross Site Request Forgeries)といったログオンユーザの権限を利用したサイト攻撃手法が行えなくなります。

Javaのバージョン

自動生成されるJavaソースコードが、どのJavaでコンパイルできるかを指定します。初期値は "1.8" (Java 8) になっています。Java 9 を利用する場合、Javaのバージョンに "9" を指定します。1.9ではないのでご注意ください。

"1.6" や "1.7" を指定することはできません。Java 8 以上が対象になります。
開発の途中でこのバージョンを変更した場合は、フルビルドを行ってください。サーバサイドJavaScriptのコードも再作成されます。

Wagbyのバージョンと、対応するJavaバージョンの対応表

こちらをご確認ください。

Wagbyは一度データベースから読み込んだ値をメモリにキャッシュします。そのキャッシュサイズを指定することができます。単位はメガバイトとなっており、標準は100メガバイトとなっています。

キャッシュ機構の詳細は "Appendix > キャッシュ処理の詳細" をお読みください。

HttpSession オブジェクトを格納する場所を指定します。「マルチセッション」を利用する場合に設定します。

格納方式説明
HTTP Session マルチセッションを利用しません。選択肢が空白の場合、こちらになります。
Spring Session HashMap
(テスト用)
マルチセッションを利用します。HttpSession をメモリ内のハッシュマップで管理します。テスト用であり、本番運用を行うことはできません。
Spring Session Redis HttpSession を Redis データベースで管理します。マルチセッションを本番で利用する場合は、こちらを使ってください。

Spring Session HashMap の制約

"Spring Session HashMap" は開発中にマルチセッションを試すために用意されています。この方式はセッションタイムアウト(利用者が一定期間操作しなかった場合、自動的にログオフされる機構)に未対応のため、本番運用には用いないでください。(*1)

Spring Session Redis を利用する場合

Redis はキーバリュー型のデータストア製品で、オープンソースで提供されています。次のパラメータを指定することができます。

設定欄説明
Redisホスト名 Redisサーバのホスト名を指定します。
Redisパスワード Redisサーバに接続するパスワードを指定します。
Redisポート番号 Redisサーバに接続するポート番号を指定します。
Spring Session ネームスペース8.2.3 複数のWagbyアプリケーションが1つのRedisサーバを利用する場合、個々のWagbyアプリケーションを識別するためのネームスペースを指定することができます。空白時は "spring:session:" が暗黙的なネームスペースとして利用されます。例えばここに "wagbyapp1" と指定することで、"spring:session:" が自動的に付与された "spring:session:wagbyapp1" というネームスペースで利用されます。なお1つのWagbyアプリケーションで1つのRedisサーバを利用する場合は、本設定は空白でも問題ありません。本設定を行う場合は、(複数の)Wagbyアプリケーションをそれぞれ識別するための文字列を指定する、ということになります。

Wagby アプリケーションを起動する前に、Redis を起動しておく必要があります。 また Wagby アプリケーションを再起動する場合、Redis の保存内容を消去しておくようにしてください。詳細は Wagby Developer Network のページで説明します。

1. マルチセッションは Wagby が内部で利用している Spring framework の機能を使って実現しています。Spring Session HashMap はセッションを格納するデータベースが不要ですぐに動作を確認できる利点がありますが、開発元の Spring チームではこれをテスト用と位置づけており、セッションタイムアウト機構に対応させていません。

アカウント > Windows Active Directory/LDAP による認証 をお読みください。

Wagby Developer Network(R8) > クラスタリングの設定 をお読みください。