本番機(サーバ)の設定
最終更新日: 2023年7月31日
自社サーバへの Wagby のインストールは、次の手順で行います。
展開された wagbyapp フォルダには、Tomcat という Web アプリケーションサーバが含まれています。以下のいずれかの方法を選択します。
サーバの設定は専門的な知識が必要です。Wagby販売パートナーによるサポートサービスをご利用ください。
Tomcat を Windows のサービスの登録する方法を説明します。本説明に関するお問い合わせは標準サポートには含まれません。Premium Support をご利用ください。
Wagby R8.5.6/R9.0.2以降の Wagby では、この手順は不要です。(Windowsサービスに登録するための x64 版の 3 ファイル wagbyapp/bin/tomcat<バージョン番号>.exe, wagbyapp/bin/tomcat<バージョン番号>w.exe, wagbyapp/bin/tcnative-1.dll が最初から含まれています。)手順2へお進みください。
R8.5.6/R9.0.2より前のWagbyをご利用の場合、サービス登録の前に、それぞれのOSにあったファイルを次の手順でコピーします。
$(DEVHOME)\misc フォルダ内に用意されている apache-tomcat-8.5.XX-x64.zip を展開します。(XXはバージョン番号です。適切に読みかえてください。)
このファイルの中に apache-tomcat-8.5.XX\bin フォルダに3つのファイルがあるので、これを$(DEVHOME)\wagbyapp\binフォルダにコピーします。
コントロールパネルの「サービス」を開き、Tomcatのサービスがないことを確認します。
すでにサービスが存在した場合は「コマンドプロンプト(管理者)」を開き、コマンドプロンプトから wagbyapp/bin フォルダに移動します。binフォルダにある remove_service.bat を実行します。
サービスの登録は「コマンドプロンプト(管理者)」を開き、コマンドプロンプトから wagbyapp/bin フォルダに移動します。binフォルダにある install_service.bat を実行します。
OS起動時に、Tomcat を自動的に起動するには、サービスのプロパティを開き、スタートアップの種類を「手動」から「自動」変更します。
SSLサーバ証明書の登録は、Wagbyが利用しているTomcatの設定を変更することで対応します。詳細は、Tomcat付属のマニュアルを参考にしてください。
SSLサーバ証明書を設定する場合、セキュリティ向上策として TLS 1.0/1.1 を無効にすることを推奨します。Java Nio Connector を使った SSL 接続で SSLHostConfig 要素を使って TLS 1.2 のみを使うように設定した例を示します。
本説明に関するお問い合わせは標準サポートには含まれません。上記「サービスメニュー」に記載のパートナーへご相談ください。
WagbyDesignerをJava9以降で実行した場合、Javaのバージョンに1.8以前のバージョンを指定することはできません。
(起動時にエラーになります。)ビルドしたアプリケーションを Java 9以降で動作させる場合、必ずそのJavaでビルドしたものを利用してください。
「環境 > サーバ > ビルド > Javaのバージョン」に数字を指定します。詳細はリンク先のマニュアルをお読みください。
R9.2.0以降は、Java 16 以降に対応しています。例えばJava17を利用する場合、Javaのバージョンを "17" と指定してください。
R9.0.0〜R9.1.xは、Java11として動作させてください。具体的にはJavaのバージョンを "11" と指定してください。これにより開発・実行環境が Java 16 以降であっても、コンパイルされたクラスファイルは Java 11 用としてビルドされるため、動作します。
Tomcatのコンソールや、コマンドラインツール(import_db.batなど)を実行した際に、次の警告メッセージが表示されることがあります。
これはWagbyがJava9/10/11で非推奨としている機能を使用しているための警告を示すメッセージです。動作に支障はありませんので、無視してください。
インポート・エクスポートを行うコマンドラインツール InitLoader.jar を実行する場合、java コマンドのオプションに --add-modules ...を指定する必要があります。
R7.12.8 以降の Wagby を Java 7 で動作させる場合、開発者は以下に示す修正を手動で行う必要があります。
use_java7.batを実行すると、下記のようなメッセージがコンソールに出力されます。
このコマンド実行により、Java7では必要ではない、いくつかのJARファイルがWagbyインストールフォルダ内のbak_java7フォルダに移動されます。このあとDesignerを起動し、フルビルドを行ってください。
[ご注意ください] Java7でビルドしたアプリケーション(wagbyapp)は、Java7とJava8でのみ実行できます。Java9以降では動作しません。
R7.12.1 から R7.12.4 および R8.0.0 から R8.0.2 までの Wagby を使って Java 9/10 で開発・運用する場合、開発者は以下に示す修正を手動で行う必要があります。(R7.12.5/R8.0.3 以降の Wagby では、ここに記載している設定や制約は不要です。)
wagbydesigner/bin/setenv.batに下記を追記してください。
wagbydesigner/bin/setenv.shに下記を追記してください。
サーバ(本番機)にも JDK をインストールしてください。JRE でのご利用は、サポート対象外です。
起動時は、スクリプトのあるディレクトリまでカレントを移動してから実行します。インストールディレクトリを wagby7 としたときの Linux OS での操作例を示します。
WagbyDesignerも同様です。
終了処理 (shutdownスクリプト) も同じようにカレントを移動してから実行してください。
日付の書式に違和感がある場合、環境変数 LANG を ja_JP.UTF8 に設定するとよいでしょう。例を示します。
オンプレミス(自社サーバへのインストール)
具体的な手順
クラウド
TomcatをWindowsのサービスに登録する
1. ファイルコピー
この処理をスキップできます
旧バージョンをご利用の場合
2.既存のサービスの確認
3.サービスの登録
4.自動起動
TomcatにSSLサーバ証明書を登録する
Tomcat 9 系https://tomcat.apache.org/tomcat-9.0-doc/ssl-howto.html
Tomcat 8.5 系https://tomcat.apache.org/tomcat-8.5-doc/ssl-howto.html
TLS 1.0/1.1 を無効にする
<Connector port="8443" protocol="org.apache.coyote.http11.Http11NioProtocol"
maxThreads="150" SSLEnabled="true">
<SSLHostConfig protocols="TLSv1.2">
<Certificate certificateKeystoreFile="conf/localhost-rsa.jks"
type="RSA" />
</SSLHostConfig>
</Connector>
Premium Support
利用できる Java のバージョン
Wagbyが対応しているJavaのバージョン
Javaバージョン
Wagbyサポート対象
R7系
R8系
R9.0.0〜R9.1.x
R9.2.0〜
Java 7
◯
すべての R7
(動作しない)
Java 8
◯
すべて
(最新のJava 8を使うこと。古いJava 8では動作しないことがあります。)(動作しない)
Java 9 (*2)
-
R7.12.1からR7.12.4
R8.0.0からR8.0.2
-
Java 9/10
-
R7.12.5〜
R8.0.3〜
-
Java 11
◯
R7.12.8〜
R8.1.1〜
R9.0.0〜
Java 12
-
R7.12.13〜
R8.2.3〜
R9.0.0〜
Java 13
-
R7.12.15〜
R8.3.2〜
R9.0.0〜
Java 14
-
R7.12.19〜
R8.5.1〜
R9.0.0〜
Java 15
-
(動作しない)
R9.0.0〜
Java 16
-
(動作しない)
R9.0.3〜R9.1.x
注:Javaバージョンに"11"を指定すること。詳細は「Java16以降について」を参照。)R9.2.0〜
Java 17
◯
Java 18〜
-
Javaのバージョンの指定
Java 16 以降について
警告メッセージについて
WARNING: An illegal reflective access operation has occurred
WARNING: Illegal reflective access by org.springframework.cglib.core.ReflectUtils$1 (file:/C:/Wagby-7.12.1/wagbyapp/webapps/wagby/WEB-INF/lib/spring-core.jar) to method java.lang.ClassLoader.defineClass(java.lang.String,byte[],int,int,java.security.ProtectionDomain)
WARNING: Please consider reporting this to the maintainers of org.springframework.cglib.core.ReflectUtils$1
WARNING: Use --illegal-access=warn to enable warnings of further illegal reflective access operations
WARNING: All illegal access operations will be denied in a future release
InitLoader.jar の実行
手動での設定変更が必要な Wagby バージョン (*1)
Move Java7 un-used jar files to BACKUPDIR ../bak_java7
...
Process Complete.
手動での設定変更が必要な Wagby バージョン (*2)
setenv.batの変更 (Windows OS 利用時)
set CATALINA_OPTS=%CATALINA_OPTS% "--add-modules" "java.xml.bind,java.activation,java.xml.ws.annotation"
setenv.shの変更 (Linux/Mac OS 利用時)
CATALINA_OPTS=$CATALINA_OPTS\ --add-modules\ java.xml.bind,java.activation,java.xml.ws.annotation
技術情報
Javaの種類
起動時のカレントディレクトリ
cd /home/wagby7/wagbyapp/bin; ./startup.sh
cd /home/wagby7/wagbydesigner/bin; ./startup.sh
OS環境変数
Linux系
export LANG=ja_JP.UTF8