本番機(サーバ)の設定最終更新日: 2021年8月27日

オンプレミス(自社サーバへのインストール)

自社サーバへの Wagby のインストールは、次の手順で行います。

  1. 開発機で「フルビルド」を行います。
  2. Wagbyをインストールしたフォルダに用意されるwagbyappをzip形式ファイルで圧縮します。
  3. 自社サーバ(本番機)に wagbyapp.zip をコピーし、展開します。

展開された wagbyapp フォルダには、Tomcat という Web アプリケーションサーバが含まれています。以下のいずれかの方法を選択します。

Tomcat 単体で運用する。[標準]
最も簡単な方法です。
Linux または Windows OS 上で、Apache Web Server と連携して運用する。
複数のアプリケーションを統合して運用する場合に有効です。 一つの Apache Web Server に複数の Tomcat を連携させることで、利用者からみた URL を統合することができます。
Windows OS 上で、Microsoft IIS と連携して運用する。
上記 Apache Web Server と同じ効果があります。

具体的な手順

サーバの設定は専門的な知識が必要です。Wagby販売パートナーによるサポートサービスをご利用ください。

クラウド

Wagby販売パートナーにご相談ください。

TomcatをWindowsのサービスに登録する

Tomcat を Windows のサービスの登録する方法を説明します。本説明に関するお問い合わせは標準サポートには含まれません。Premium Support をご利用ください。

1. ファイルコピー

この処理をスキップできます

Wagby R8.5.6/R9.0.2以降の Wagby では、この手順は不要です。(Windowsサービスに登録するための x64 版のファイルが最初から添付されています。)

旧バージョンをご利用の場合

R8.5.6/R9.0.2より前のWagbyをご利用の場合、サービス登録の前に、それぞれのOSにあったファイルを次の手順でコピーします。

$(DEVHOME)\misc フォルダ内に用意されている apache-tomcat-8.5.XX-x64.zip を展開します。(XXはバージョン番号です。適切に読みかえてください。)

"-x64" は 64ビットWindows用です。32ビットOSではWagbyの運用は行えません。

このファイルの中に apache-tomcat-8.5.XX\bin フォルダに3つのファイルがあるので、これを$(DEVHOME)\wagbyapp\binフォルダにコピーします。

※1 ビルド時に自動的にファイルのコピーを行いたい場合、$(DEVHOME)\customize\tomact\binフォルダにコピーします。開発サーバと運用サーバのOSの種類が同じであれば、この方法でも問題はありません。
※2 このファイルはWagbyのバージョンによって変わる可能性があるので、customize\tomcat\binフォルダに置いたファイルは、Wagbyのバージョンアップの際には適切に置き換えてください。

2.既存のサービスの確認

コントロールパネルの「サービス」を開き、Tomcatのサービスがないことを確認します。

すでにサービスが存在した場合は「コマンドプロンプト(管理者)」を開き、コマンドプロンプトから wagbyapp/bin フォルダに移動します。binフォルダにある remove_service.bat を実行します。

3.サービスの登録

サービスの登録は「コマンドプロンプト(管理者)」を開き、コマンドプロンプトから wagbyapp/bin フォルダに移動します。binフォルダにある install_service.bat を実行します。

※3 wagbyapp/bin フォルダに移動して実行する必要があります。
※4 環境変数 CATALINA_HOME がセットされて*いない*ことを前提としています。すでに CATALINA_HOME がセットされていた場合、こちらが想定していない動作になる可能性があります。

4.自動起動

OS起動時に、Tomcat を自動的に起動するには、サービスのプロパティを開き、スタートアップの種類を「手動」から「自動」変更します。

TomcatにSSLサーバ証明書を登録する

SSLサーバ証明書の登録は、Wagbyが利用しているTomcatの操作となります。 Tomcat付属のマニュアルを参考にしてください。

本説明に関するお問い合わせは標準サポートには含まれません。上記「サービスメニュー」に記載のパートナーへご相談ください。

利用できる Java のバージョン

Wagbyが対応しているJavaのバージョン

2021年8月時点の情報です。詳細はサポートへお問い合わせください。

Javaバージョン Wagbyサポート対象 Wagby R7系 Wagby R8系 Wagby R9系
Java 7 すべての R7 (動作しない)
Java 8 すべての R7 すべての R8 すべての R9
Java 9 (*2) - R7.12.1からR7.12.4 R8.0.0からR8.0.2 -
Java 9/10 - R7.12.5〜 R8.0.3〜 -
Java 11 R7.12.8〜 R8.1.1〜 R9.0.0〜
Java 12 - R7.12.13〜 R8.2.3〜 R9.0.0〜
Java 13 - R7.12.15〜 R8.3.2〜 R9.0.0〜
Java 14 - R7.12.19〜 R8.5.1〜 R9.0.0〜
Java 15 - (動作しない) R9.0.0〜
Java 16 - (動作しない) R9.0.3〜 [注:後述]
※ R7/R8 は Java 14 まで動作します。Java 15 より JavaScript エンジン Nashorn が同梱されなくなったため動作しません。
※ 正規ライセンス購入時に必要な「申請ID」の作成を Java 9 以降の環境で行えるのは R7.12.7/R8.0.5 よりあとです。それ以前の Wagby は Java 8 でのみ、申請IDの作成を行うことができます。

Javaのバージョンの指定

WagbyDesignerをJava9以降で実行した場合、Javaのバージョンに1.8以前のバージョンを指定することはできません。 (起動時にエラーになります。)ビルドしたアプリケーションを Java 9以降で動作させる場合、必ずそのJavaでビルドしたものを利用してください。

「環境 > サーバ > ビルド > Javaのバージョン」に数字 ("9"または"10"または"11"または"12"または"13") を指定します。1.9という表記ではないのでご注意ください。

Java 16 以降について

2021年8月時点で、Wagbyが採用しているSpringフレームワークがJava16以降に対応していません。そのため Java 16 以降の環境を利用する場合は次の対応を行なってください。

  1. Javaのバージョンの指定を "11" にする。(*)
  2. フルビルドする。

これによって実行環境が Java 16 でも、Java 11 でコンパイルされたクラスファイルとして動作させることができます。

※ Javaバージョン指定を "16" 以上の数字にするとビルドしたアプリケーション (wagbyapp) を実行できません。

警告メッセージについて

Tomcatのコンソールや、コマンドラインツール(import_db.batなど)を実行した際に、次の警告メッセージが表示されることがあります。

WARNING: An illegal reflective access operation has occurred
WARNING: Illegal reflective access by org.springframework.cglib.core.ReflectUtils$1 (file:/C:/Wagby-7.12.1/wagbyapp/webapps/wagby/WEB-INF/lib/spring-core.jar) to method java.lang.ClassLoader.defineClass(java.lang.String,byte[],int,int,java.security.ProtectionDomain)
WARNING: Please consider reporting this to the maintainers of org.springframework.cglib.core.ReflectUtils$1
WARNING: Use --illegal-access=warn to enable warnings of further illegal reflective access operations
WARNING: All illegal access operations will be denied in a future release

これはWagbyがJava9/10/11で非推奨としている機能を使用しているための警告を示すメッセージです。動作に支障はありませんので、無視してください。

InitLoader.jar の実行

インポート・エクスポートを行うコマンドラインツール InitLoader.jar を実行する場合、java コマンドのオプションに --add-modules ...を指定する必要があります。

手動での設定変更が必要な Wagby バージョン (*1)

R7.12.8 以降の Wagby を Java 7 で動作させる場合、開発者は以下に示す修正を手動で行う必要があります。

  • コマンドプロンプトを開き、Wagbyのインストールフォルダ内のmiscフォルダをカレントディレクトリとする。
  • このフォルダ内にあるuse_java7.batを実行する。

use_java7.batを実行すると、下記のようなメッセージがコンソールに出力されます。

Move Java7 un-used jar files to BACKUPDIR ../bak_java7
...
Process Complete.
このコマンドは1回だけ実行できます。再度、実行した場合はエラーとなり、動作しないように制御されています。

このコマンド実行により、Java7では必要ではない、いくつかのJARファイルがWagbyインストールフォルダ内のbak_java7フォルダに移動されます。このあとDesignerを起動し、フルビルドを行ってください。

[ご注意ください] Java7でビルドしたアプリケーション(wagbyapp)は、Java7とJava8でのみ実行できます。Java9以降では動作しません。

手動での設定変更が必要な Wagby バージョン (*2)

R7.12.1 から R7.12.4 および R8.0.0 から R8.0.2 までの Wagby を使って Java 9/10 で開発・運用する場合、開発者は以下に示す修正を手動で行う必要があります。(R7.12.5/R8.0.3 以降の Wagby では、ここに記載している設定や制約は不要です。)

setenv.batの変更 (Windows OS 利用時)

wagbydesigner/bin/setenv.batに下記を追記してください。

set CATALINA_OPTS=%CATALINA_OPTS% "--add-modules" "java.xml.bind,java.activation,java.xml.ws.annotation"

setenv.shの変更 (Linux/Mac OS 利用時)

wagbydesigner/bin/setenv.shに下記を追記してください。

CATALINA_OPTS=$CATALINA_OPTS\ --add-modules\ java.xml.bind,java.activation,java.xml.ws.annotation
この設定を行わないと、WagbyDesigner起動時に"java.lang.NoClassDefFoundError: javax/activation/DataSource"エラーが生じます。
この設定は Java 7/8 では不要です。Java を 7/8 に戻す場合は、この設定も削除してください。

技術情報

Javaの種類

サーバ(本番機)にも JDK をインストールしてください。JRE でのご利用は、サポート対象外です。

起動時のカレントディレクトリ

起動時は、スクリプトのあるディレクトリまでカレントを移動してから実行します。インストールディレクトリを wagby7 としたときの Linux OS での操作例を示します。

cd /home/wagby7/wagbyapp/bin; ./startup.sh

WagbyDesignerも同様です。

cd /home/wagby7/wagbydesigner/bin; ./startup.sh

終了処理 (shutdownスクリプト) も同じようにカレントを移動してから実行してください。