住所正規化コンバータ(R7/R6)との連携方法

最終更新日: 2022年2月9日
R8 | R9

R7

以下の点をご確認ください。

  • 住所正規化コンバータ R7.1.3 以降のバージョンであること。
  • インターネット接続が有効になっていること。
  • Apache Maven というソフトウェアが事前にインストールされていること。

準備

  1. 住所正規化コンバータR7に含まれているsample-apps.zipから「webapp」フォルダを展開します。
    webappsフォルダの展開
  2. 住所正規化コンバータのライセンスファイルや住所マスタファイルが存在するパスを、住所正規化コンバータの設定ファイルに記載します。詳細は webapp フォルダに含まれている "README.txt" をお読みください。(上図に含まれていることがわかります。)

注意

ライセンスファイルや住所マスタファイルのパス指定が誤っている場合、住所正規化コンバータは正しく動作しません。

起動

コマンドプロンプトを開きます。以下のコマンドを実行します。

mvn clean spring-boot:run
サーバプログラムの起動(1)
※ mvn コマンドは Apache Maven をインストールした環境で利用できます。初回の実行で、インターネット環境から必要ないくつかのファイルをダウンロードします。

コマンド実行が成功すると、サーバプログラムが起動します。標準ではhttp://localhost:8080/で接続できるようになっています。

サーバプログラムの起動(2)

動作の確認

動作確認用のWebフォームを使います。テストデータを入力し「正規化処理を開始」ボタンをクリックしてください。

動作の確認(1)
動作の確認(2)

動作の確認 その2

ブラウザのアドレスバーに直接、次の文字列を入力することもできます。結果は JSON 形式で返されます。

住所からの正規化

http://localhost:8080/anorm/v1/anorm?address=[住所文字列]

例えば次のようになります。http://localhost:8080/anorm/v1/anorm?address=宜野湾市宇地泊902-1

郵便番号からの正規化

http://localhost:8080/anorm/v1/anorm?zipcode=[郵便番号7桁]

例えば次のようになります。http://localhost:8080/anorm/v1/anorm?zipcode=9012227

動作の確認(3)

Chromeブラウザの拡張機能 "JSON Viewer" を使って整形することもできます。

JSON Viewer

これらの動作確認ができれば、同一マシンに wagbyapp(Wagbyアプリケーション)と住所正規化コンバータを配置した状態で、wagbyapp から住所正規化コンバータを呼び出すことができます。

ワンポイント

Wagbyから住所正規化コンバータを利用する場合、この REST API 機能を使います。

R6

住所正規化コンバータ R6.1.0 以降のバージョンをご利用いただけます。

Apache Tomcat の設定

Apache Tomcat を入手する

Apache Tomcat のサイトから最新の Tomcat を入手します。

ダウンロードして展開した apache-tomcat フォルダを "AnormR6Tomcat" に改名しました。

webappsフォルダの設定

標準で添付されている webapps フォルダ以下のファイルを削除します。

webappsフォルダ以下の標準ファイルを削除する
空になったwebappsフォルダ

入手した住所正規化コンバータサーバモジュールを webapps フォルダに展開します。

webappsフォルダにanormが展開された

展開後のwebappsフォルダを示します。

展開後のwebappsフォルダ

web.xmlの編集

anorm/WEB-INF/web.xml を編集します。(Windows OS 付属のメモ帳は使えません。TeraPadなど別のテキストエディタを使ってください。)

"jmasterDirPath" を適切に編集します。住所正規化コンバータが提供する住所マスタである jmaster のパスを指定してください。(Windows OS では、フォルダの区切り文字は円マークを二つ入力します。)

jmasterのパスを指定する

catalina.batの編集

binフォルダに含まれているcatalina.batファイルを編集します。

catalina.batファイル

コメントが終わった部分に、メモリサイズを指定します。

set JAVA_OPTS=-Xmx1024m -Xms1024m

住所正規化コンバータR6は、標準で1Gバイトのヒープメモリが必要のため、これを指定しています。

メモリサイズの設定

server.xmlの編集

住所正規化コンバータサーバとWagbyの開発機が「別である」場合は、この手順をスキップすることができます。

ここでは同一マシンで住所正規化コンバータのサーバとWagbyDesignerを動作させている場合を想定し、住所正規化コンバータサーバのTomcatのポート番号を変更する方法を説明します。

重要

ポート番号が重複していると、サーバの起動に失敗します。

server.xmlを開く

ポート番号 "8005" の部分を、"18005" に変更した例です。(重複しない値とする必要があります)

8005番ポートの変更

ポート番号 "8443" の部分を、"18443" に変更した例です。(重複しない値とする必要があります)

8443番ポートの変更

ポート番号 "8009" の部分を、"18009" に変更した例です。(重複しない値とする必要があります)

8009番ポートの変更

住所正規化コンバータサーバ(Tomcat)の起動

binフォルダのstartup.batを実行します。

startup.batファイル

起動後、住所マスタの読み込みが開始されます。コンソールにはマスタの読み込みに関する表示があります。"Server startup in XXX ms" という表示が出たところで、起動に成功しています。

起動に成功した

注意

住所マスタの読み込みメッセージがないまま起動した場合、住所正規化コンバータは正しく動作しません。web.xmlの設定(住所マスタフォルダの位置)を見直してください。

動作テスト

Webブラウザから住所正規化コンバータサーバを開きます。

http://localhost:8080/anorm/
テスト用画面を開く

住所文字列を入力し、「正規化処理を開始」ボタンを押下します。正規化が行われているかどうか確認してください。

動作テスト(1)
動作テスト(2)

続いてREST APIのテストを行います。アドレスバーに直接、次のように入力します。(入力パラメータは郵便番号です。)

http://localhost:8080/anorm/v1/anorm?zipcode=1030027

結果がJSON表記で返されれば動作テストは終了です。

RESTAPIのテスト

ワンポイント

Wagbyから住所正規化コンバータを利用する場合、この REST API 機能を使います。