許容文字種

最終更新日: 2024年10月9日
R8 | R9

実装イメージ

「顧客カナ」項目に入力できる文字種(許容文字種)として、全角カナとスペースを指定した例です。
許容文字種以外(例:ひらがな)を入力するとエラーになります。

入力エラー

注意

許容文字種のチェックはリアルタイムでは行われません。保存ボタン押下後にサーバ側でチェックされます。

定義方法

モデル項目の詳細定義ダイアログで「入力チェック」タブをクリックして開きます。
「許容文字種」欄で、許容する文字種の横のセレクトボックスで「○」を選択します。
一つでも「○」を設定した場合、それ以外の文字種は入力エラーになります。

許容文字種の設定

自動設定される型

数値型項目では、自動的に「半角全角文字(負数は許容)」が「○」になります。
日付型項目では「日付型(yyyy-MM-d,yyyy-MM形式または和暦形式)」が「○」になります。

設定の詳細

許容文字種の設定ルールを説明します。

文字種説明
メールアドレス(「@」はなくてもよい) 入力値にメールアドレス形式の文字列が含まれているかをチェックします。「@」はなくてもよいと判断します。
日付型 次のいずれかの書式で表現された日付かどうかをチェックします。
(yyyyは年(4桁)、MM は月(2桁)、dd は日(2桁)をそれぞれ表しています)
  • yyyy/MM/dd
  • yyyy-MM-dd
  • yyyy.MM.dd
  • yyyyMMdd
  • yyyy/MM
  • yyyy-MM
  • yyyy.MM
  • yyyyMM
  • yyyy年MM月dd日
  • yyyy年MM月
  • yyyy年
  • yyyy
日付型(yyyy-MM-dd) 次のいずれかの書式で表現された日付かどうかをチェックします。
  • yyyy-MM-dd
  • yyyy/MM/dd
  • yyyyMMdd
日付型(yyyy-MM) 次のいずれかの書式で表現された日付かどうかをチェックします。
  • yyyy-MM
  • yyyy/MM
  • yyyyMM
数字-半角全角文字(負数は許容) 入力値が半角文字または全角文字の数字かどうかをチェックします。数字の前にマイナス符号が含まれる場合も、数値として認めます。
数字-半角文字(負数は許容しない) 入力値が半角文字の数字かどうかをチェックします。数字の前にマイナス符号は含まれないものとして扱います。
数字-全角文字(負数は許容しない) 入力値が全角文字の数字かどうかをチェックします。数字の前にマイナス符号は含まれないものとして扱います。
アルファベット-半角全角文字(大文字、小文字を含む) 入力値に半角全角文字のアルファベット(大文字、小文字を含む)が含まれているかをチェックします。
アルファベット-半角文字(大文字、小文字を含む) 入力値に半角文字のアルファベット(大文字、小文字を含む)が含まれているかをチェックします。
アルファベット-半角文字(大文字のみ) 入力値に半角文字のアルファベット(大文字のみ)が含まれているかをチェックします。
アルファベット-半角文字(小文字のみ) 入力値に半角文字のアルファベット(小文字のみ)が含まれているかをチェックします。
アルファベット-全角文字(大文字、小文字を含む) 入力値に全角文字のアルファベット(大文字、小文字を含む)が含まれているかをチェックします。
アルファベット-全角文字(大文字のみ) 入力値に全角文字のアルファベット(大文字のみ)が含まれているかをチェックします。
アルファベット-全角文字(小文字のみ) 入力値に全角文字のアルファベット(小文字のみ)が含まれているかをチェックします。
ひらがな 入力値に平仮名が含まれているかをチェックします。
カタカナ-半角全角文字 入力値に全角あるいは半角のカタカナが含まれているかをチェックします。
カタカナ-半角文字 入力値に半角のカタカナが含まれているかをチェックします。
カタカナ-全角文字 入力値に全角のカタカナが含まれているかをチェックします。
記号-半角全角文字 入力値に全角あるいは半角の記号が含まれているかをチェックします。ここで「記号」とは以下に示す文字をいいます。
! # $ % & \ ( ) ^
~ [ ] . { } ; : + *
_ / - ?
記号-半角文字 入力値に半角文字の記号が含まれているかをチェックします。
記号-全角文字 入力値に全角文字の記号が含まれているかをチェックします。
スペース 入力値に全角または半角スペースが含まれているかをチェックします。

警告の設定

警告を表示しますが、ここで保存ボタンを押下すると登録自体は妨げないという例を下図に示します。

警告の表示

定義方法

許容文字種の設定で、「○」の代わりに「警告」を設定します。

最大文字数の指定

重要

複数の許容文字種を設定する場合、「○」と「警告」を混在させることはできません。いずれかに統一してください。

必要最小文字数の指定

許容文字種の必要最低文字数を指定することができます。

最低文字数制限エラー

定義方法

モデル項目の詳細定義ダイアログで「入力チェック」タブをクリックして開きます。
「許容文字種」の欄のセレクトボックスの横にある入力欄に数値を入力します。
指定しない場合は文字数の制限はかかりません。

必要最小文字数を同時に指定する

フィルタとの関係

許容文字種を指定した場合は、自動的に「文字列(最小)」フィルタが適用されます。
ただし「許容文字種が設定されていても入力フィルタの手動設定を行う」を有効にすると、個別に入力フィルタを指定することができます。

必要最小文字数を同時に指定する

業務仕様によっては、フィルタを手動で変更した方がよい場合があります。

注意

「許容文字種が設定されていても入力フィルタの手動設定を行う」を有効にした上で許容文字種を設定したとき、入力フィルタとの組み合わせが動作しないパターンがあります。
例えば、許容文字種を「半角カナ」とし、入力フィルタを「文字列(一般)」とすることはできません。
「文字列(一般)」フィルタは常に半角カナを全角カナに変換する仕様のため、下図のように絶対に保存できなくなります。

半角カナを入力してもエラーになる

任意の文字を指定する

許容文字として、任意の文字を指定することもできます。
例えば、

  • 半角英数
  • 半角記号
  • 半角スペース
に加えて以下の文字を許容したい場合を例に説明します。
  • 「£」と「€」(環境依存文字)

実装イメージ

許容できる文字でなければ、入力エラーになります。

入力エラー画面の例

定義方法

この場合、「任意の文字」の欄に、許容したい文字を直接指定します。
スペースやコンマ、改行などは不要です。複数の文字を連続して指定してください。

任意の文字を指定する

必要最小文字数を指定する

「規定された記号をN文字以上含む」という要件では、以下のように必要最小文字数を指定してください。
下図の例だと、「€・£のいずれかが2文字以上含まれる」必要があります。

必要最小文字数を指定する

仕様・制約

  • このチェックは「保存」などのボタンを押下したタイミングで、サーバ側で行われます。
    リアルタイムチェックではありません。
  • エラーとなった入力項目は、背景が赤となります。テキスト入力部または日付時刻リストボックスが対象です。
  • 入力対象ではない項目に対する許容文字種チェックを行うことはできません。
    具体的には計算式で求められる項目や、読み込み専用項目、参照連動項目です。
  • 一覧更新画面(親子モデルにおける、子モデル同時更新画面も含む)では、警告指定は動作しません。
  • ブラウザのロケールが "ja" でない場合、「ひらがな」「カタカナ」「カタカナ(半角)」「カタカナ(全角)」の設定欄は表示されません。