式・スクリプトの説明文を用意する

最終更新日: 2025年5月25日

概要

本ツールはリポジトリファイルの内容をAIモデルが解析し、式およびスクリプトを説明する日本語文章を自動生成します。

本ツールを実行した後に設計書出力(HTML)を行うと、式とスクリプトの説明文が設計書に反映されます。

ダウンロードとセットアップ

本ツールは Premium Support を契約している Wagby ユーザーに提供しています。ご契約者様は Premium Support でお問い合わせください。

入手した zip ファイルを解凍すると Reng-1.0.0.jar というファイルが得られます。これをWagbyインストールフォルダ内の misc フォルダにコピーしてください。

メモ

どのバージョンのWagbyでもご利用できます。

使い方

準備

  1. このツールは Java 17 以降で動作します。旧版のWagbyをご利用で Java8/11 でお使いの場合も、このツールを実行するときは Java17 以降に切り替えてください。
  2. 設計書出力(HTML版)を一度、実行します。miscフォルダ内にhelpersフォルダが作成され、その中にglossary.mdというファイルが作成されます。このファイルがあることを事前に確認しておいてください。
  3. このツールは各 AI モデルが提供する「API KEY」を使います。事前にご利用予定の AI モデルについての API KEY を入手しておいてください。

注意

AI モデルの API KEY 利用は有料です。本ツール利用時にかかる API 料金は、ご利用者様が負担するものとします。

API KEYを登録する

Windows OS ご利用の場合

  1. 「設定 > システム > バージョン情報 > システムの詳細設定」から「環境変数...」を開きます。
    環境変数を開く
  2. システム環境変数で API KEY を設定します。以下は Open AI の例です。
    環境変数の設定(1)
    環境変数の設定(2)
  3. 設定後、このウィンドウを保存します。
  4. コマンドプロンプトを開きます。
    コマンドプロンプトを開く
  5. echoコマンドで、キーの内容を確認します。誤りがあれば(1)からやり直してください。
    echo %OPENAI_API_KEY%
    echoコマンドで内容を確認する

Linux / Mac OS X ご利用の場合

環境変数を設定してください。以下は Open AI の API KEY を .bash_profile に設定した例です。

export OPENAI_API_KEY="(YOUR KEY)"

実行

misc フォルダを開きます。次のコマンドで実行します。

java -jar Reng-1.0.0.jar

実行すると AI モデルと通信を行い、リポジトリに含まれる式とスクリプトを解析し、適切な日本語の説明文を取得します。

注意

この通信(およびAIによる解析の実行)には時間がかかります。コンソールにリアルタイムで解析結果が出力されます。

入力元となるWagbyフォルダを指定する

misc以外のフォルダからこのプログラムを実行することもできます。この場合、コマンドライン引数に、対象となるWagbyフォルダを指定してください。

java -jar Reng-1.0.0.jar ~/prj/Wagby-9.3.3

利用できるAIモデル

本ツールが利用できるAIモデルは OpenAI/Anthropic/Google Gemini です。以下のAIモデルについて、いずれか1つを選択して、関連する変数を設定します。(複数指定することはできません。)

利用するAIモデル必要な環境変数説明省略時の値
Open AIOPENAI_API_KEYAPIキーなし。
設定は必須。
OPENAI_MODEL種別。次の指定が行える。
gpt-5
gpt-5-mini
gpt-5-nanogpt-5
gpt-5.4
gpt-5.4-mini
gpt-5.4-nano
gpt-5.5
gpt-4o-mini
gpt-4.1
gpt-4.1-mini
gpt-5
temperature環境変数ではなく実行時パラメータとして指定できる。gpt-4系の場合は0.2から0.5を推奨。gpt-5の場合は指定しない。[後述]1 (gpt-5前提)
AnthropicANTHROPIC_API_KEYAPIキーなし。
設定は必須。
ANTHROPIC_MODEL種別。次の指定が行える。
claude-sonnet-4-6
claude-opus-4-7
claude-sonnet-4-6
temperature環境変数ではなく実行時パラメータとして指定できる。[後述]0.5
Vertex AI GeminiGOOGLE_CLOUD_PROJECT_IDGoogle Cloud プロジェクトID。別途、認証も必要。(*)なし。
設定は必須。
GEMINI_MODEL種別。次の指定が行える。
gemini-2.5-pro
gemini-2.5-flash
gemini-2.5-flash-lite
gemini-2.5-pro
temperature環境変数ではなく実行時パラメータとして指定できる。[後述]0.5
(*) Vertex AI Gemini を利用する場合、事前に次のような Google Cloud 認証を行ってください。
gcloud config set project <PROJECT_ID>
gcloud auth application-default login
なお、本ツールは Google AI Studio には対応していません。

temperatureを指定する

temperatureを指定する場合は、実行時のパラメータとします。

Open AI (GPT 4系)

java -jar Reng-1.0.0.jar --spring.ai.openai.chat.options.temperature=0.7

Anthropic

java -jar Reng-1.0.0.jar --spring.ai.anthropic.chat.options.temperature=0.7

Vertex AI Gemini

java -jar Reng-1.0.0.jar --spring.ai.vertex.ai.gemini.chat.options.temperature=0.7

出力結果

.cacheフォルダ

cache/vectorstore.json
設計書出力(HTML)によって作成された用語一覧 (helpers/glossary.md) をRAGに登録したファイルです。スクリプトから説明文を作成するときにAIが参照します。

.historyフォルダ

ai-history.properties
AIに問い合わせた「式」の説明文をプロパティ形式で保持します。同じ式であれば再度の問い合わせを抑制するようになります。

.appendixフォルダ

<モデルID>_<スクリプトのタイミング>.md
AIが作成した、スクリプトの説明文です。Markdown形式となります。このあと設計書出力(HTML)を行うと、この内容をhtmlに変換して設計書に含めます。

リポジトリの書き換え

式の説明文は、repository/trunk以下のリポジトリファイルに直接、書き込まれます。

メモ

.appendixフォルダ以下のmdファイルや、repository/trunk以下のリポジトリファイルに含まれる説明文を直接、編集することは可能です。編集後、再度、設計書出力(HTML)を行うとその内容が反映されます。

本ツールの実行後に行うこと

本ツールの実行後に再び設計書出力(HTML)を行います。次の変更が反映されます。

  1. 式の説明が日本語文章に変更されます。
  2. スクリプトの説明文が加わります。

仕様・制約

  • 対応している式は「自動計算」「初期値」です。それ以外の式は今後、対応します。
  • 対応しているスクリプトは「トランザクション」です。それ以外のスクリプトは今後、対応します。

変更履歴

1.0.0

2026年5月25日公開。