販売管理 売上伝票モデル

最終更新日: 2021年2月19日

用意するモデル

次のモデルを用意します。

Noモデル説明備考
1締切売上伝票モデルで利用します。選択肢モデル
2売上伝票内訳
3売上伝票見積書を参照しつつ、追加項目を加えています。
用意するモデル

1.締切

売上伝票モデルの「締切」項目が参照するマスタです。
選択肢モデルとして用意します。初期値も設定します。

締切モデルの初期値

2.売上伝票内訳

売上伝票モデルの「内訳」に対応する内容を管理します。

売上伝票内訳モデル

3.売上伝票

見積書を指定し、参照連動で値を転記する方式として設計しています。
繰り返しコンテナ全体を参照連動することもできます。

売上伝票モデル

見積番号項目は、見積書モデルを参照しています。

見積番号項目のモデル参照設定

サジェスト

参照先となる見積書モデルでは、見積番号項目にサジェストを適用しています。
これによって売上伝票では見積番号をサジェスト方式で指定できます。

見積書モデルの見積番号項目の設定

メニューへの登録

用意したモデルをメニューに登録します。

選択肢モデルは運用後の編集を前提としない設計のため、メニューには追加していません。

売上伝票検索画面をメニューに追加する

売上伝票の作成

  1. ビルドしたアプリケーションにログオンし、販売管理>売上伝票を押下します。
    メニュー
  2. 売上伝票の検索画面が表示されます。
    「登録画面へ」ボタンを押下します。
    登録画面へ遷移する
  3. 売上伝票の新規登録画面が開きます。
    伝票番号を手動で入力します。
    伝票番号を入力する
  4. 見積番号を指定します。
    サジェスト方式となっているため、「M」と入力するとMで始まるコードの候補が表示されます。
    見積番号を指定する
  5. 見積番号を確定させると、見積書に含まれていた値が参照連動で設定されます。今回の売上伝票では、参照連動された値をさらに書き換えることができるようにしています。
    業務上、値を書き換えることを許容できない場合は、参照連動項目を読み込み専用としてください。
    参照連動で値が転記される
  6. 「保存」ボタンを押下して売上伝票を登録します。
    売上伝票の保存

売上伝票作成時に商品の在庫数を減算する

売上伝票モデルにはトランザクション制御を行っています。
具体的には、売上伝票の登録時に、明細に紐づく各商品の在庫数を減らしています。

本来は倉庫への出庫指示で在庫数を減らすことが望ましいですが、今回は雛形のアプリケーションとして簡易的に実装しています。

実行例

  1. 参照元のトレースを使って、売上伝票から商品へ遷移します。
    参照元のトレース
  2. 初期の在庫数を100としていた場合、これが20減じられ、80になっていることが確認できます。
    在庫数の確認(1)
  3. 明細ごとに制御されているため、もう一つの商品の在庫も適切に減じられています。
    在庫数の確認(2)

設定方法

  1. 売上伝票の新規登録と、それに紐づく各商品の更新をひとまとめに行う「トランザクション」を設定します。
    スクリプトで、以下のように値の減算を行う処理を書きます。
    return 文で何らかの文字列を返したときは、このトランザクションは失敗し、ロールバックされる仕組みです。
    var suryou = product4s.stock;
            var syukko_num = precord.PNumber;
            if (suryou - syukko_num < 0) {
                return precord.PName + "の在庫 "+suryou+" に対して "+syukko_num+" を出庫しようとしました。";
            }
            product4s.stock = suryou - syukko_num;
            return null;
    スクリプトの書き方の詳細はこちらをお読みください。
    トランザクションの設定
    スクリプトの例

月別売上集計

この売上伝票モデルには集計ビューを用意しています。

実行例

  1. 売上伝票の詳細を開き、「売上日報」ボタンを押下します。
    日別の売上を集計する画面
  2. 売上のグラフが表示されます。
    日別の売上を集計する画面

設定方法

売上伝票モデルの画面>ビューより設定を行います。
詳細は集計・グラフをお読みください。

集計ビューを用意する