条件分岐
最終更新日: 2020年3月14日
R8 | R9
条件分岐処理に関する7個の関数を紹介します。
引数の条件式の AND 演算を行います。すべての「式」が真(true)のとき、AND演算の結果は真(true)を返します。戻り値の型は真偽値(trueまたはfalse)となるため、IF関数の内部などで利用できます。
AND
AND(式...)
AND(式1, 式2, 式3,...)
例 | 動作 |
---|---|
IF(AND(${x}>0, ${y}>0), "Yes", "No") | (X と Y の値が両方とも 0 より大きければ "Yes" という文字がセットされます。) |
IF
IF(条件式, 条件式が真の場合, 条件式が偽の場合)
条件式が満たされている場合(真)と、そうでない場合(偽)の判定を行います。 条件式に使う記号(比較演算子)は次のとおりです。Excelと全く同じではないのでご注意ください。
記述 | 説明 |
---|---|
X==Y | XとYが等しい |
X>Y | XがYよりも大きい |
X<Y | XがYよりも小さい |
X>=Y | XがY以上 |
X<=Y | XがY以下 |
X!=Y | XとYは等しくない |
!X | Xの否定 (Xがtrueなら、falseになる) |
X==null |
Xは未入力である。 null という表記は文字型または日付/時刻/日付時刻型でのみ利用できます。 |
なお、IF 関数の組み合わせの数の制限はありません。
IF(式, ${value1}, ${value2})
IF(式, IF (式, ${value1}, ${value2}), ${value3})
例 | 動作 |
---|---|
IF(${score} >= 80, "目標達成", "未達") | (score 値が 80 以上であれば "目標達成" という文字がセットされます。) |
IF(EXACT(${str1}, ${str2}), "同じ", "違う") | (文字列の比較については、EXACT 関数を組み合わせてください。) |
IF 関数内における"条件式が真の場合", "条件式が偽の場合" の演算結果は、その式を記述した項目の型となります。
数値型項目に null をセットする場合は IF ではなく参考演算子を使います。"計算式 > 基本的な書き方 > 参考演算子" をお読みください。
N
N(値)
引数の値を数値に変換します。
N(${item1})
例 | 動作 |
---|---|
N(数値) | 数値 |
N(日付) | シリアル値 |
N(true) | 1 |
N(false) | 0 |
N(その他) | 0 |
NOT
NOT(式...)
引数の boolean 値を反転させます。 戻り値の型は真偽値(trueまたはfalse)となります。
NOT(式)
例 | 動作 |
---|---|
NOT(ISBLANK(${x})) | (X が空白の場合は false が戻ります。) |
OR
OR(式...)
引数の条件式の OR 演算を行います。いずれかの「式」が真(true)のとき、OR演算の結果は真(true)を返します。戻り値の型は真偽値(trueまたはfalse)となるため、IF関数の内部などで利用できます。
OR(式1, 式2, 式3,...)
例 | 動作 |
---|---|
IF(OR(${x}>0, ${y}>0), "Yes", "No") | (X と Y の値のどちらか一方が 0 より大きければ "Yes" という文字がセットされます。) |
TRUE
TRUE()
真(true)を返します。
FALSE
FALSE()
偽(false)を返します。