数値関数
最終更新日: 2022年8月3日
R8 | R9
引数の数値の絶対値を返します。戻り値の型は「整数」です。
例
数値のアークコサインを返します。アークコサインとは、そのコサインが数値であるような角度のことです。
例
入力値 item1 は、求める角度のコサインの値を、-1 〜 1 の範囲で指定します。
戻り値の角度は、0 (ゼロ) 〜 PI の範囲のラジアンとなります。
引数の数を加算します。内部ではJavaが提供するBigDecimalクラスを使った演算を行います。浮動小数を含む厳密な計算に向いています。戻り値は数値の文字列表現になります。
例:
このように、引数に数値と文字列表現を混在させることもできます。
ADD関数の戻り値にVALUE関数を適用することで、8バイト浮動小数値に変換することができます。
数値のアークタンジェントを返します。アークタンジェントとは、そのタンジェントが数値であるような角度のことです。
例
入力値 item1 には、求める角度のタンジェントの値を指定します。戻り値の角度は、-PI/2 〜 PI/2 の範囲のラジアンとなります。
指定された x-y 座標のアークタンジェントを返します。
アークタンジェントとは、x 軸から、原点 0 と x 座標、y 座標で表される点を結んだ直線までの角度のことです。
例
入力値 item1, item2 には、それぞれ x 点の x 座標および y 点の y 座標を指定します。
戻り値の角度は、-PI 〜 PI (ただし -PI を除く) の範囲のラジアンとなります。
数値のアークサインを返します。アークサインとは、そのサインが数値であるような角度のことです。
例
入力値 item1 は、求める角度のサインの値を -1 〜 1 の範囲で指定します。戻り値の角度は、-PI/2 〜 PI/2 の範囲のラジアンとなります。
引数の数値の立方根を返します。
例
数値を基準値の倍数に近い値に切り上げます。戻り値の型は 8 バイト浮動小数点型です。
例
時間にも適用できます。
指定した角度のコサインを返します。コサインを求める角度をラジアンを単位として指定します。戻り値の型は 8 バイト浮動小数点型です。
例
数値の双曲線余弦 (ハイパーボリック コサイン) を返します。
例
ラジアンを度に変換します。戻り値の型は 8 バイト浮動小数点型です。
例
引数の数を徐算します。内部ではJavaが提供するBigDecimalクラスを使った演算を行います。浮動小数を含む厳密な計算に向いています。戻り値は数値の文字列表現になります。
例
上記例のように、引数に数値と文字列表現を混在させることもできます。0.12という浮動小数を表現した段階で、すでに誤差が含まれてしまうため、より確実な演算を行う場合は、浮動小数部は "0.12" というように文字列を引数とする方がよいでしょう。
スケールは小数点以下の桁数です。
丸めモードは次の表記を指定できます。省略時は HALFUP (四捨五入) になります。
DIV関数の戻り値にVALUE関数を適用することで、8バイト浮動小数値に変換することができます。
最も近い偶数に切り上げた値を返します。戻り値の型は整数型です。
例
e を底とする数値のべき乗を返します。戻り値の型は 8 バイト浮動小数点型です。
例
数値の階乗を返します。数値に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。戻り値の型は 8 バイト整数です。
例
数値を四捨五入し、ピリオド(".") とカンマ(",") から構成される文字列に変換します。
桁数は四捨五入の位置を示します。省略すると小数第三位で四捨五入します。
桁区切り部分は "true" か "false" を指定します。省略すると false とみなします。
例:3桁目で四捨五入とし、桁区切り(3桁毎に "," を挿入する)を行う。
数値を基準値の倍数に近い値に切り下げます。戻り値の型は 8 バイト浮動小数点型です。
例
時間にも適用できます。
中間のオーバーフローやアンダーフローなしに sqrt(x2+y2) が返されます。
例
IEEE 754 標準に従って、2 個の引数について剰余を計算します。
例
指定した数値を超えない最大の整数を返します。
例
数値の自然対数を返します。戻り値の型は 8 バイト浮動小数点型です。
例
数値の自然対数を返します。戻り値の型は 8 バイト浮動小数点型です。
例
指定された数を底とする数値の対数を返します。戻り値の型は 8 バイト浮動小数点型です。
例
引数と 1 の合計の自然対数を返します。
例
10 を底とする数値の対数(常用対数)を返します。戻り値の型は 8 バイト浮動小数点型です。
例
数値を除数で割った余りを求めます。戻り値の型は整数型です。
例
数値を基準値の倍数に丸めます(四捨五入)。戻り値の型は 8 バイト浮動小数点型です。
例
時間にも適用できます。
引数の数を乗算します。内部ではJavaが提供するBigDecimalクラスを使った演算を行います。浮動小数を含む厳密な計算に向いています。戻り値は数値の文字列表現になります。
例:
このように、引数に数値と文字列表現を混在させることもできます。
MUL関数の戻り値にVALUE関数を適用することで、8バイト浮動小数値に変換することができます。
最も近い奇数に切り上げた値を返します。戻り値の型は整数型です。
例
円周率πの近似値である数値 3.14159265358979 を返します。この数値の精度は 15 桁です。戻り値の型は 8 バイト浮動小数点型です。
例
数値の指数乗を返します。数値、指数には整数または小数値を指定できます。戻り値の型は 8 バイト浮動小数点型です。
例
除算の商の整数部を返します。戻り値の型は整数型です。
例
度をラジアンに変換します。戻り値の型は 8 バイト浮動小数点型です。
例
0 以上で 1 より小さい乱数を発生させます。戻り値の型は 8 バイト浮動小数点型です。
ABS
ABS(数値)
ABS(${item1})
例
動作
ABS(10)
10
ABS(-10)
10
ABS(-3.14)
3.14
ACOS
ACOS(求める角度のコサインの値)
ACOS(${item1})
ADD
ADD(数値,数値)
ADD(数値の文字列表現,数値の文字列表現)
VALUE(ADD("0.001", "123.456"))
VALUE(ADD(0.001, 123.456))
VALUE(ADD(1000, "0.1"))
ATAN
ATAN(求める角度のタンジェントの値)
ATAN(${item1})
ATAN2
ATAN2(x座標値, y座標値)
ATAN2(${item1}, ${item2})
ASIN
ASIN(求める角度のサインの値)
ASIN(${item1})
CBRT
CBRT(数値)
CBRT(${item1})
CEILING
CEILING(数値, 基準値)
CEILING(${item1}, 1)
例
動作
CEILING(2.5, 1)
3
CEILING(-2.5, -2)
-4
CEILING(-2.5, 2)
-2.5
CEILING(1.5, 0.1)
1.5
例
動作
TEXT(CEILING(${time}, "1:00"), "hh:mm")
"12:00"
※ ${time} 項目の型が時刻型で、値が "11:30:00" のとき
DATETIMEVALUE(TEXT(DATE(${datetime}) + CEILING(TOTIME(${datetime}), "1:00"), "yyyy-MM-dd HH:mm:ss"))
2008-3-14 12:00:00
※ ${datetime} 項目の型が日付時刻型で、値が "2008-3-14 11:30:00" のとき
COS
COS(数値)
COS(${item1})
例
動作
COS(60d*PI()/180d)
0.5
※ 実数計算の場合、数字の後ろに "d" を付与してください。
COSH
COSH(双曲線余弦を求める実数)
COSH(${item1})
DEGREES
DEGREES(数値)
DEGREES(${item1})
例
動作
DEGREES(PI())
180
DIV
DIV(数値,数値,スケール[,丸めモード])
DIV(数値の文字列表現,数値の文字列表現,スケール[,丸めモード])
VALUE(DIV(ADD(MUL(10000, "0.12"),MUL(10000, "0.34")),100,2,"HALFUP"))
指定
説明
CEILING
正の無限大に近づくように丸めるモード
DOWN
ゼロに近づくように丸めるモード
FLOOR
負の無限大に近づくように丸めるモード
HALFDOWN
五捨六入
HALFEVEN
末尾が偶数のほうに丸める
HALFUP ※省略時
四捨五入
UP
0 から離れるように丸めるモード
EVEN
EVEN(数値)
EVEN(${item1})
例
動作
EVEN(1.5)
2
EVEN(3)
4
EVEN(-1)
-2
EVEN(0)
0
EXP
EXP(数値)
EXP(${item1})
FACT
FACT(数値)
FACT(${item1})
例
動作
FACT(5)
120
FIXED
FIXED(数値, 桁数, 桁区切り)
FIXED(${item1}, 3, true)
例
動作
FIXED(123.4, 0, false)
"123"
FIXED(1234567, -1, true)
"1,234,570"
FIXED(1234.567, 5)
"1234.56700"
FIXED(1234.567)
"1234.57"
FLOOR
FLOOR(数値, 基準値)
FLOOR(${item1}, 1)
例
動作
FLOOR(2.5, 1)
2
FLOOR(-2.5, -2)
-2
FLOOR(-2.5, 2)
-2.5
FLOOR(1.5, 0.1)
1.5
例
動作
TEXT(FLOOR(${time}, "1:00"), "hh:mm")
"11:00"
※ ${time} 項目の型が時刻型で、値が "11:30:00" のとき
DATETIMEVALUE(TEXT(DATE(${datetime}) + FLOOR(TOTIME(${datetime}), "1:00"), "yyyy-MM-dd HH:mm:ss"))
2008-3-14 11:00:00
※ ${datetime} 項目の型が日付時刻型で、値が "2008-3-14 11:30:00" のとき
HYPOT
HYPOT(数値1, 数値2)
HYPOT(${x}, ${y})
IEEEremainder
IEEEremainder(数値1, 数値2)
IEEEremainder(${item1}, ${item2})
INT
INT(数値)
INT(${item1})
例
動作
INT(8.9)
8
INT(-8.1)
-9
LN
LN(数値)
LN(${item1})
LOG
LOG(数値)
LOG(${item1})
LOG(数値, 底)
LOG(${item1}, ${item2})
LOG1P
LOG1P(数値)
LOG1P(${num})
LOG10
LOG10(数値)
LOG10(${item1})
例
動作
LOG(10)
1.0
LOG(8,2)
3.0
LOG10(10)
1.0
MOD
MOD(数値, 除数)
MOD(${item1}, ${item2})
例
動作
MOD(10,3)
1
MROUND
MROUND(数値, 基準値)
MROUND(${item1}, 1)
例
動作
MROUND(10, 3)
9
MROUND(-10, -3)
-9
MROUND(1.3, 0.2)
1.4
MROUND(5, -2)
5
例
動作
TEXT(MROUND(${time}, "0:30"), "hh:mm")
"11:30"
※ ${time} 項目の型が時刻型で、値が "11:31:00" のとき
DATETIMEVALUE(TEXT(DATE(${datetime}) + MROUND(TOTIME(${datetime}), "0:30"), "yyyy-MM-dd HH:mm:ss"))
2008-3-14 11:30:00
※ ${datetime} 項目の型が日付時刻型で、値が "2008-3-14 11:31:00" のとき
MUL
MUL(数値,数値)
MUL(数値の文字列表現,数値の文字列表現)
VALUE(MUL("123.456", "456.789"))
VALUE(MUL(123.456, 456.789))
VALUE(MUL(1000, "0.1"))
ODD
ODD(数値)
ODD(${item1})
例
動作
ODD(3)
3
ODD(2)
3
ODD(1.5)
3
ODD(0)
1
ODD(-2)
-3
PI
PI()
PI()
POWER
POWER(数値, 指数)
POWER(${item1}, 2)
例
動作
POWER(5,2)
25.0
QUOTIENT
QUOTIENT(分子, 分母)
QUOTIENT(${item1}, ${item2})
例
動作
QUOTIENT(5, 2)
2
QUOTIENT(4.5, 3.1)
1
QUOTIENT(-10, 3)
-3
RADIANS
RADIANS(数値)
RADIAN(${item1})
例
動作
RADIANS(270)
4.712389
RAND
RAND()
ある項目 A で RAND() を複数回用いた場合、最初の RAND() の結果と二つ目以降の RAND() の結果は同じ値となります。
例
RAND()
RANDBETWEEN
RANDBETWEEN(最小値, 最大値)
指定された範囲で一様に分布する整数の乱数を返します。戻り値の型は整数型です。
ある項目 A で RAND() を複数回用いた場合、最初の RAND() の結果と二つ目以降の RAND() の結果は同じ値となります。
例
RANDBETWEEN(${min}, ${max})
RINT
RINT(数値)
引数の値にもっとも近く、計算上の整数に等しい double 値を返します。
例
RINT(${item1})
ROUND
ROUND(数値,桁数)
数値を四捨五入して指定された桁数にします。戻り値の型は「4バイト浮動小数点」または「8バイト浮動小数点」になります。(引数の数値の型によって、戻り値の型も自動的に決まります。)
- 桁数に正の数を指定すると、数値は小数点の右側 (小数点以下) で四捨五入され、小数点以下の桁数が桁数に等しくなります。
- 桁数に 0 を指定すると、数値は最も近い整数として四捨五入されます。
- 桁数に負の数を指定すると、数値は小数点の左側 (整数部分) の指定した桁 (1 の位を 0 とする) に四捨五入されます。
例 小数点2桁に丸める場合
ROUND(${item1}/${item2}, 2)
例 | 動作 |
---|---|
ROUND(2.15, 1) | 2.15 を小数点第 1 位に四捨五入します (2.2) |
ROUND(2.149, 1) | 2.149 を小数点第 1 位に四捨五入します (2.1) |
ROUND(-1.475, 2) | -1.475 を小数点第 2 位に四捨五入します (-1.48) |
ROUND(21.5, -1) | 21.5 を小数点の左側 1 桁の 1 の位で四捨五入します (20) |
この関数は、演算誤差をなくすものではありません。 ROUNDと演算精度についての詳細は"計算式>基本的な書き方>演算精度"をお読みください。
ROUNDDOWN
ROUNDDOWN(数値,桁数)
数値を切り捨てて指定された桁数にします。戻り値の型は「4バイト浮動小数点」または「8バイト浮動小数点」になります。(引数の数値の型によって、戻り値の型も自動的に決まります。)
例 小数点2桁で切り捨てる場合
ROUNDDOWN(${item1}/${item2}, 2)
この関数は、演算誤差をなくすものではありません。 ROUNDと演算精度についての詳細は"計算式>基本的な書き方>演算精度"をお読みください。
ROUNDUP
ROUNDUP(数値,桁数)
数値を切り上げて指定された桁数にします。戻り値の型は「4バイト浮動小数点」または「8バイト浮動小数点」になります。(引数の数値の型によって、戻り値の型も自動的に決まります。)
例 小数点2桁に切り上げる場合
ROUNDUP(${item1}/${item2}, 2)
この関数は、演算誤差をなくすものではありません。 ROUNDと演算精度についての詳細は"計算式>基本的な書き方>演算精度"をお読みください。
SIN
SIN(数値)
指定した角度のサインを返します。サインを求める角度をラジアンを単位として指定します。戻り値の型は 8 バイト浮動小数点型です。
例
SIN(${item1})
例 | 動作 |
---|---|
SIN(PI()/2) | 1 |
SIN(30d*PI()/180d) |
0.5
※ 実数計算の場合、数字の後ろに "d" を付与してください。 |
SINH
SINH(双曲線正弦を求める実数)
数値の双曲線正弦 (ハイパーボリック サイン) を返します。
例
SINH(${item1})
SIGN
SIGN(数値)
引数の数値が正/負/ゼロかどうかを判定します。 数値が正の数のときは 1, ゼロのときは 0, 負の数のときは -1 を返します。戻り値の型は「整数」です。
例
SIGN(${item1})
例 | 動作 |
---|---|
SIGN(100) | 1 |
SIGN(0) | 0 |
SIGN(-100) | -1 |
SIGNUM
SIGNUM(数値)
引数の符号要素を返します。
例
SIGNUM(${item1})
SQRT
SQRT(数値)
正の平方根を返します。なお数値に負数を指定すると、NaN (無効な演算結果を意味する特殊表記)が返されます。戻り値の型は 8 バイト浮動小数点型です。
例
SQRT(${item1})
例 | 動作 |
---|---|
SQRT(16) | 4.0 |
SQRT(-2) | Double.NaN |
SUB
SUB(数値,数値)
SUB(数値の文字列表現,数値の文字列表現)
引数の数を減算します。内部ではJavaが提供するBigDecimalクラスを使った演算を行います。浮動小数を含む厳密な計算に向いています。戻り値は数値の文字列表現になります。
例
VALUE(SUB("123.456", "0.001"))
VALUE(SUB(123.456, 0.001))
VALUE(SUB(1000, "0.1"))
このように、引数に数値と文字列表現を混在させることもできます。
SUB関数の戻り値にVALUE関数を適用することで、8バイト浮動小数値に変換することができます。
TAN
TAN(数値)
指定した角度のタンジェントを返します。タンジェントを求める角度をラジアンを単位として指定します。戻り値の型は 8 バイト浮動小数点型です。
例
TAN(${item1})
例 | 動作 |
---|---|
TAN(45d*PI()/180d) |
1
※ 実数計算の場合、数字の後ろに "d" を付与してください。 |
TANH
TANH(双曲線余弦を求める実数)
数値の双曲線正接 (ハイパーボリック タンジェント) を返します。
例
TANH(${item1})
TRUNC
TRUNC(数値)
数値の小数部を切り捨てて、整数に変換します。戻り値の型は整数型です。
例
TRUNC(${item1})
例 | 動作 |
---|---|
TRUNC(8.9) | 8 |
TRUNC(-8.1) | -8 |