AIOCRデモ
最終更新日: 2023年6月19日
アライズイノベーション株式会社が提供する「AIRead on Cloud」APIを活用した、注文伝票のOCR自動読み取りサンプルを用意しています。アドオンギャラリーから「AIOCRデモ」を選択し、インストールすることですぐに試すことができます。
インストールすると、次のようなモデルが含まれます。
FAXで送付されてきた注文書画像を AI OCR で読み取り、入力欄に自動設定します。
今回、利用する注文伝票のサンプル画像です。この画像を読み込みます。
アプリケーションの画面イメージです。上の画像を読み込んで、値を自動設定します。
お試しには別途、AIRead on Cloud の評価用キーが必要です。この入手方法は、アライズイノベーション株式会社へお問い合わせください。
同社から「ユーザID」と「トークン」を入手します。
環境タブのアプリケーション設定で、AIReadの「ユーザID」と「トークン」を設定し、保存ボタンをクリックします。
図2のサンプル画像(注文書)を読み取るための AIRead の設定を行います。この設定はアライズイノベーションよりサンプル定義が用意されていますので、こちらを使うものとします。保存する定義IDは "order" とします。(後述するスクリプトの設定で、この定義ID名を使います。)
インストールしたアドオンは、アプリケーションの「Add-on」タブ内にメニューが表示されます。
AI OCR を試す前に、あらかじめ読み込まれる顧客マスタと商品マスタを登録しておきます。
顧客コード "100" とします。注文書のFAX画像に含まれる得意先コードに合わせます。
商品コード "123", "234", "543", "678" を用意します。注文書のFAX画像に含まれる商品コードに合わせます。
注文書の新規登録を行います。新規登録画面を開いた直後は、右側の入力欄は空白となっています。
用意されたサンプル画像をアップロードします。
新規登録のタイミングでスクリプトが実行されます。詳細画面へ遷移後、画像の値が読み込まれていることがわかります。
注文書の明細部も値がセットされていることがわかります。
読み込まれた値を修正したい場合は、更新画面を開いて編集してください。
今回のデモで用いた注文書の読み込み方針を示します。
注文書モデルの新規登録のタイミングで、次のスクリプトを実行します。
ここで「AIReadの定義 "order" で項目 "画像" を読み取る」ブロックを実行すると、AIRead on Cloud の API に(注文書の)画像項目のファイルを送ります。その結果、例えば次のような JSON 文字列が返戻されます。
Wagbyが用意した「AIRead読み取り」ブロックは、このJSON文字列を連想配列に変換します。そのため、スクリプト内では "order.tok_cd" のように「変数名 + "." + AIReadで定義した名前」で値を参照することができるようになっています。
ここで、いくつかの値に空白が混ざっていることに注意してください。例えば tok_cd (得意先コード) は "1 00" と、途中に空白が含まれています。
AIRead は学習によって読み取り精度が改善されますが、未学習の状態ではこのように空白が含まれることがあります。スクリプトではこの対応として、SUBSTITUTE 関数を使って空白1文字を空文字に置換しています。
初回リリース。
※ 2023.6.19, AIReadブロックの機能拡張。アドオンギャラリーは変わらないが、10.15.2 で AIRead ブロックの使い方が変更された。
サンプルアプリケーション「注文書」
機能概要
AIReadの準備
評価用キーの入手
定義ID "order" の作成
メニュー
(準備)顧客と商品の登録
顧客
商品
注文書の新規登録
(上の例では「包装方法」で読み込んだ値が正しくありません。このようなデータを手動で修正します。)
スクリプトの詳細
読み込み方針
注文書モデルの新規登録スクリプト
{
tok_cd=1 00,
haikb=1,
Month=1 0,
timekb=3,
Tel=03 - 2345 - 6789,
id=order,
detail=[
{Amount=30, Itemcd=123, Wrapping=20},
{Amount=150, Itemcd=678, Wrapping=クo},
{Amount=80, Itemcd=543, Wrapping=ノ00},
{Amount=95, Itemcd=234, Wrapping=3o},
],
Day=3 1
}
値に空白が含まれている場合の対応
変更履歴
1.0.0 (2021年9月27日)