顧客管理 参照連動

最終更新日: 2025年7月29日

参照連動とは

参照連動の動作を下図を用いて説明します。

参照連動のしくみ
  1. サポートモデルでは、顧客モデルの「顧客ID」を取得します。
  2. このタイミングで、顧客モデルの主キーが確定します。(例:顧客IDが1000のデータを参照した。)
  3. この主キーを用いて、改めて顧客モデルの「顧客名」「会社名」を取得(読み込み)します。
  4. 顧客名、会社名をサポートモデルの画面に表示します。

本チュートリアルでは、サポートモデルの外部キー項目をモデル参照型に変更します。そのあと参照連動モデル項目「顧客名」と「会社名」を追加します。

顧客IDをモデル参照に変更する

  1. 「サポート」モデルを編集します。「顧客ID」項目はこれまで数値型としていましたが、これをモデル参照項目へと変更します。
    参照連動を使う場合、連動元となる(キーの)項目が、モデル参照型となっている必要があります。
    顧客IDの型を変更する
  2. 参照先モデルを「顧客」とします。入力タイプを「検索画面」とします。これは参照先である顧客データが数十件以上となった場合でも対応できるようにするためです。(リストボックスやラジオボタンだと画面に選択肢があふれて表示されてしまうことでしょう。)参照先モデル項目はこれまでどおり「顧客ID」とします。
    参照先モデルの設定
  3. 型を変更すると、これまでの設定が初期化(クリア)されます。そのため外部キーの設定を再度、行います。
    外部キーの設定(再)

参照連動項目を追加する

  1. 「顧客ID」と「日付」項目の間に1行、挿入してみます。「日付」項目にチェックをいれたあと、ギアアイコンから(行の)追加を行います。ここでは1行を追加してみます。
    1行追加する(1)
    1行追加する(2)
    1行追加する(3)
  2. 追加した項目を「顧客名」とします。型をモデル参照とします。
    追加行に顧客名を割り当てる
  3. 入力タイプを「参照連動」とします。参照連動の場合、連動する項目名に、キーとなる項目(モデル参照の項目で、主キーが格納されている項目)を指定します。「参照先項目」は、参照先である顧客モデルのどれを表示するか、を指定します。
    顧客名を参照連動とする
    顧客名を参照連動とする(全体)
  4. 同じ要領で、もう一行「会社名」も追加した例です。これも参照連動項目としています。
    会社名も参照連動とする

ビルドと実行

アプリケーションをビルドし、動作確認を行います。
動作確認が完了したら、最後にデータをバックアップします。

  1. アプリケーションをビルドし、ログオンします。
    ビルドとログオンの方法についてはビルド~アプリケーションの起動を参照してください。
  2. ログオン出来たら、前回のチュートリアルでバックアップしたデータを復元します。
    復元方法についてはビルドとデータの復元を参照してください。
  3. 参照連動の動きを確認します。
    登録済みのサポートモデルの詳細画面を表示します。内部では「顧客ID」項目の値をキーとして、顧客モデルを取得しています。その中に含まれる項目「顧客名」「会社名」を表示しています。
    サポート詳細画面

参照連動のしくみ

参照先(顧客モデル)で顧客の顧客名や会社名が変更された場合、サポートモデルでも、変更後のもの(最新データ)が表示されます。

つまり参照連動に設定した「顧客名」「会社名」項目は、サポートモデルに参照したデータを登録するのではなく、 表示時に参照先モデルから値を取得して表示するしくみになっています。そのため、これらの項目はデータベースに保存しないようになっています。

顧客名、会社名はデータベースに保存しない

ワンポイント

この設定を「データベースに保存する」ようにすることもできます。
この場合、登録データを表示するしくみになるため、参照先(顧客)が変更されても表示時に反映されません。データベースに保存された値が表示されるようになります。
詳細はマニュアル「参照連動項目を自モデルに保存する」をお読み下さい。

トラブルシューティング

「よくある質問と回答」をお読みください。