ビルドしたアプリケーションを転送する

最終更新日: 2025年1月6日
R8 | R9

S3への接続準備

ここまでの設定で、開発者がフルビルドした Wagby アプリケーションを転送するための送り先が準備されています。はじめに、この(送り先)情報を Designer に登録します。

図1 デプロイ

Designerからの転送

転送先の設定

Designerの "運用 > デプロイ" を開きます。

アプリケーション app1

"運用 > デプロイ > 転送先設定" に、上で作成したS3の認証情報を指定します。

設定欄
URLs3://wagby-cf-pipeline-wmsa (S3バケット名)
ラベルWmsaApp1Test (※任意の文字列)
アカウントAWS管理者の Access Key
パスワードAWS管理者の Secret Access Key

アプリケーションのフルビルドと転送

フルビルド

本ガイドでは Aurora (MySQL 8.0) を使うようになっています。そのため開発するアプリケーションも MySQL 8 を用いるようにフルビルドされたものとします。このアプリケーションを転送する例を説明します。

ビルド画面で "ビルド終了後アプリケーションを起動する" のチェックは解除してください。ここまで確認できたところで、app1 をフルビルドします。

転送

転送先選択にてWmsaApp1Testを選択し、アプリケーション転送ボタンをクリックします。

注意

転送処理はアプリケーションの規模やネットワーク回線の状況により増減します。弊社環境でモデル1つを定義して転送した際、約20秒かかりました。

メールによる進捗状況の通知

前ページで NotifyEmailAddress パラメータを指定していた場合、転送処理の途中で(指定したメールアドレスに)メールが送信されます。例を示します。

Subject: AWS Notification Message
Date: Tue, 14 Jul 2020 04:20:18 +0000
From: AWS Notifications 
To: foo@example.com

"アプリケーション 'https://app1test.wmsa.wagby.com' ステージ 'Source' のステータスが 'SUCCEEDED' になりました。 execution-id:f88958b8-954a-4369-9052-f4bc7f306638"

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ステージは Source, Build, Deploy の3種類があります。

ステージ説明
SourceS3からデータを取得した。
BuildDockerイメージを作成し、ECRへ登録した。
DeployECSへデプロイした。

これらのステージが終了したときに、ステータス(状態)がメールで送信されます。ステータスは成功したときはSUCCEEDEDとなります。

内部では他のステータスもあります。通常は発生しないものです。詳細はこちらをお読みください。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/codepipeline/latest/userguide/detect-state-changes-cloudwatch-events.html

また、下記コマンドを実行して、CodePipelineの実行を確認することができます。下記コマンドの実行結果が "InProgress" の場合は実行中です。"Succeeded" の場合は成功しております。

C:\Wagby\Wagby-9.2.7\s3uploadfiles>aws codepipeline list-pipelines
  {
      "pipelines": [
          {
              "name": "WmsaApp1Test-Cluster1-7JSIVNIP2I13-Codepipeline-1EXMFKFDVOJ0Z-AppPipeline-VKmCgfddEhXR",
              "version": 1,
              "created": "2025-01-05T23:37:44.196000+09:00",
              "updated": "2025-01-05T23:37:44.196000+09:00"
          }
      ]
  }
C:\Wagby\Wagby-9.2.7\s3uploadfiles>set PIPELINENAME=WmsaApp1Test-Cluster1-7JSIVNIP2I13-Codepipeline-1EXMFKFDVOJ0Z-AppPipeline-VKmCgfddEhXR
C:\Wagby\Wagby-9.2.7\s3uploadfiles>aws codepipeline list-pipeline-executions --pipeline-name %PIPELINENAME% --query pipelineExecutionSummaries[0].status
"Succeeded"

動作の確認

デプロイが完了したら Web ブラウザで https://app1test.wmsa.wagby.com/ を開きます。ビルドしたアプリケーションの動作を確認してください。