MS-Wordの作成

最終更新日: 2022年8月16日

Word出力を設定した顧客モデルの登録画面です。顧客情報を1件、登録します。

顧客データの作成(1)

データを登録すると、Wordファイルが作成されます。「お客様情報(MS-Word)」項目にセットされます。

顧客データの作成(2)

Wordファイルをダウンロードし、開いてみます。顧客名が出力されていることがわかります。

出力されたWord文書

準備

サンプルの顧客モデル

サンプルとなる顧客モデルを用意します。このモデルは「チュートリアル > Excelファイルからアプリケーションを用意する」をベースに、「お客様情報(MS-Word)」項目を加えたものです。

「お客様情報(MS-Word)」はファイル型としてください。ここに出力されるWord文書が格納されます。

サンプルの顧客モデル

設定方法

  1. 今回は顧客モデルの登録のタイミングで、Word文書を作成してみます。

    更新時にもスクリプトを配置する

    同じブロックを更新タイミングにも配置することで、更新時にWord文書を再作成することができます。

    Wagby関数に用意されているWord出力ブロックは次のとおりです。

    Word出力ブロック
  2. 最初の登録時には、元となるファイルがありません。そこで、出力される時の「ファイル名」をセットします。ここでは "お客様情報.docx" とします。
    拡張子 ".docx" をファイル名の末尾に必ず含めてください。
    ファイル名をセットする

    注意

    このブロックがない場合、ファイルは作成されません。必ず含めるようにしてください。
    また、このブロックは一番上に配置するようにしてください。

  3. 「Word文書で出力」ブロックを配置します。選択できる項目は「ファイル型項目」です。ここに出力されるWord文書が格納されます。
    Word出力ブロック
  4. Word文書は一つ以上の「文章」ブロックで構成されます。 はじめに、一つの文章ブロックを「出力する項目」に配置します。「フォント」「文字位置」「装飾」を設定することもできますが、ここでは未設定としておきます。
    文章ブロックを配置する(1)

    文章ブロックの先頭には、出力する文字列をセットします。モデル項目を直接セットすることもできます。

    文章ブロックを配置する(2)

ファイル名のルール

Word文書を出力するファイル型項目は次のルールがあります。

  • ファイル型項目に名前が指定されていない(図6のブロックがセットされていない)場合、Word文書の出力は行われない。
  • 更新時のスクリプトでWord文書を再作成したとき、既存のファイルの内容が置き換わる。(追記ではなく、新しい内容に置き換わる)
  • ファイル名をセットするブロック(図6)はスクリプトの一番上に配置する。(一番上にない場合、動作しません)

見出しの追加

出力するファイルに見出しをつけた例です。

見出しをつける

設定方法

見出し用の「文章」ブロックを追加します。
今回の例では文字サイズを「15」とし、文字位置を中央に、装飾は太字としました。

見出しブロックの追加

ラベル表示

ラベルを設定した例です。「○○(任意の文字列):(指定したモデル項目の値)」という形式で表示されます。

ラベル表示

設定方法

「ラベル」ブロックを使用します。

ラベルブロック

ブロックの設定例です。ラベル部分に表示したい内容をセットし、その横に表示する項目をプルダウンで指定します。

ラベルブロックの追加

画像の挿入

画像を挿入した例です。画像の下には任意のキャプションを入れることができます。

画像の挿入

設定方法

挿入する画像を登録する項目を用意します。型は「文字列(ファイル名)」とします。

ファイル型項目を用意する

「画像」ブロックを使用します。

画像ブロック

ブロックの設定例です。表示するファイル型項目を選択し、表示時の幅と高さを指定します。「キャプション」は任意です。

画像ブロックの追加

表の挿入

表を挿入した例です。列ごとに背景色を変更することができます。

表の挿入

設定方法

  1. 「表」ブロックを使用します。
    表の横幅と表示位置を指定できます。
    表ブロック
  2. 表ブロックのヘッダ行部分に「ヘッダ一覧」ブロックを接続します。
    「列」ブロック(後述)を使って、1行目の列に表示する内容を指定します。
    背景色は文字列ブロックを使って、6桁のカラーコード("#"を除く)を指定します。ここでは"e4f1fe"としました。
    ヘッダ行の指定
  3. 2行目以降は「行」ブロック内で設定します。行ブロック内に、以下の「行」「列」ブロックを追加して表を作っていきます。
    表ブロック

    それぞれのブロックの役割は以下の通りです。

    番号ブロック種類説明
    1 行を挿入します。表ブロックの「行」部分に接続します。
    2 列:ラベル ラベル部分に任意の内容(文字列など)を指定し、列を挿入します。行ブロックに接続します。
    3 列:項目 指定した項目のデータを表示する列を挿入します。行ブロックに接続します。
    4 列:画像 ファイル型項目を指定すると、その項目に登録された画像を表示します。行ブロックに接続します。
    下図では2行目の1列目を列:ラベルブロックで「顧客名称」という文字列にし、2列目を列:項目ブロックで顧客名称項目の登録データとしています。
    表ブロック
    画像ブロックでは、ファイル型の「画像」項目を指定しています。表示するときの幅を数値で指定します。
    列:画像ブロック
  4. 行と列を下図のように設定しました。
    表ブロック(完成)

メタデータの挿入

Wordファイルのプロパティを指定できます。指定できる情報は次の通りです。
Wordファイルの「ファイル > 情報」タブを開くと表示されます。

  • タイトル
  • コメント
  • 作成者
  • 会社
Wordファイルのプロパティ

設定方法

メタデータ用のブロックを使用します。

プロパティのブロック

「メタデータ」部にこのブロックを接続します。内容部は任意のブロック(ここでは文字列としました)を使って作成します。

メタデータ部にブロックを接続