アカウント

最終更新日: 2024年2月17日
R8 | R9

アカウントモデル(juser)

juserはWagbyが標準で提供します。ログオンアカウントとパスワードを管理するモデルです。 WagbyDesignerの「システム」タブ内に含まれています。

図1 システムタブに含まれるjuserモデル

重要

システムタブに格納されているモデルは削除しないようにしてください。また定義済み項目の変更・削除も行わないようにしてください。

初期アカウント

Wagbyでは標準で次のアカウントを提供しています。

アカウント説明削除
admin システム管理者 できない
jobadmin ジョブ管理者 できる(ジョブ運用が行えなくなる)

システム管理者アカウント admin を削除することはできません。このアカウントはすべての権限を持ちます。

グループモデル(jgroup)

jgroupはWagbyが標準で提供します。ログオンアカウントが所属するグループを管理するモデルです。 WagbyDesignerの「システム」タブ内に含まれています。

図2 システムタブに含まれるjgroupモデル

重要

システムタブに格納されているモデルは削除しないようにしてください。また定義済み項目の変更・削除も行わないようにしてください。

使い方

juserモデルの基本
juserモデルが標準で用意している項目を説明します。
パスワード
パスワードの詳細な設定を行うことができます。
グループの使い方
アカウント(juser)は1つ~複数のグループ(jgroup)に所属することができます。グループは権限管理と連動します。
アカウントの管理
Wagbyアプリケーションにログオンできるユーザーアカウントの管理方法です。
CSVダウンロードとアップロード更新
juserの情報を CSV または Excel 形式でダウンロードすることができます。またアップロード更新を行うこともできます。
パスワードリマインダ
パスワードを忘れる、または(複数回、誤ったパスワードを入力して)アカウントがロックされたときに、自分でパスワードを初期化することができます。
IPアドレスによるログオン制限
利用者端末のIPアドレスによってログオンを制限することができます。
juserのサブモデルの作成
juserのサブモデルを作成する方法を説明します。
デフォルトログオン
パスワード入力なしでシステムにログオンできるアカウントを用意することができます。
マルチセッション
ブラウザのタブを複数開いて、同じ Wagby アプリケーションを操作することができます。
Windows Active Directory/LDAP, SSO による認証
ログオンアカウントのパスワード認証に Windows Active Directory, LDAP, SSO を使うことができます。
OpenID Conneect による認証
ログオンアカウントのパスワード認証に OpenID Connect を使うことができます。8.4.0

ログオンのスキップ

ログオン画面をスキップして、任意の画面を開くこともできます。 "Appendix > 外部システムから直接、Wagby の任意の画面を開く > URLを指定する"をお読みください。

カスタマイズに関する制約

juserモデル

  • 項目を追加することはできますが、標準で用意されている項目を削除・変更することはできません。
  • パスワードに関する項目は Wagby 内部で特別な意味をもって管理されています。パスワード項目への設定変更を行うことはできません。また、パスワード項目を他のモデルから参照したり、更新するような変更を行うこともできません。
  • 次の項目を一覧表示・一覧更新画面に含めることはできません。
    • 現在のパスワード(passwdNow)
    • 新規パスワード(passwd)
    • 新規パスワード(確認用)(passwd2)
    • パスワード強制変更 (compulsoryChange)
  • 一覧更新機能を有効にした場合、アカウント名 (userid) を変更することはできません。
  • 一覧更新画面で新規登録を行うことができません。一覧更新機能を有効にした場合、「新規」および「コピー登録」のボタンを表示しないようにしてください。
  • データ権限を設定することはできません。
  • juserモデルのコピー登録画面を有効にしたとき、「パスワード強制変更」項目はコピー登録の対象となりません。

juserのサブモデルの作成

juserのサブモデルの作成 をお読みください。

juserへのスクリプトの設定

開発者が作成したモデルがjuserを参照するような場合に、juserへのスクリプト設定が影響を及ぼす可能性があります。例えば検索に関するスクリプトの設定によって、「モデル参照(検索)」の動作も影響するといった場合が考えられます。ワークフローを使うモデルも内部で juser の検索を行うことがあり、スクリプトが意図しない動作を引き起こすかも知れません。

juserへのスクリプト設定で、特定の SCREENID 以外では動作させないという判定を加えることによってこの問題を回避できます。

var screen_id = p.request.getAttribute("__jfc_screen_nid");//SCREENID関数の値を取得する。
if (screen_id == null || screen_id != "XXX") {
 return; // SCREENID 関数の戻り値が XXX 以外の時は何もしない。
}

なお、入力チェックのスクリプトなど、登録・更新・アップロード更新画面からの動作しか呼ばれないことが自明なものについては、上記のような配慮は不要です。

jgroupモデル

  • 項目を追加することはできますが、標準で用意されている項目を削除・変更することはできません。

カスタマイズした定義を新しいWagbyでも利用できるようにする

juserモデルならびにjgroupモデルに拡張を加えた場合、「移行ツール」を使って新しくバージョンアップされたWagbyに(この設定を)引き継ぐことができます。