モデルの操作

最終更新日: 2020年7月1日
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モデルの操作

WagbyDesignerを使ったモデルの登録、削除方法を説明します。

モデルを作成する

WagbyDesignerのメニューから「モデル」を選択します。「ユーザ」と「システム」の二つのタブがありますが、新規開発するモデルは「ユーザ」タブに格納します。

図1に示すように、ギアアイコンから「新規モデル」を選択します。図2のように新規モデルの定義画面が開きます。

図1 新規モデルを定義する
図2 新規モデルの定義画面

モデル名の変更

「モデル名」は、画面(およびメニュー)に表示される名称です。
「モデルID」は、データベースのテーブル名および生成されるソースコード内の識別子として用いられます。
モデルIDに日本語(ひらがな、カタカナ、漢数字)を使うことはできません。英数字を使ってください。

図3 モデル名とモデルIDの設定

モデル名やモデルIDの変更は即座にリポジトリに反映されます。ビルドを行うタイミングで、変更された名称を使ってソースコードが再生成されます。

モデルの削除

「モデル」メニューからモデル一覧を表示します。削除したいモデルをチェックします。

図4 削除したいモデルをチェックする

ギアアイコンから「削除」を選びます。

図5 削除処理を選択する

確認ダイアログが表示されますので「OK」ボタンを押下します。

図6 削除の確認ダイアログ

モデルが削除されました。

図7 モデルが削除された

モデルのコピー

  1. モデル一覧画面を開き、コピーしたいモデルにチェックを入れます。
    図8 モデル一覧画面
  2. ギアアイコンの「コピー」をクリックします。
    図9 モデルのコピー実行
  3. コピー対象のモデルの下に、コピーしたモデルが追加されます。
    図10 モデルがコピーされた

    重要

    コピーされたモデルのメニューアイコンのテキストには、コピー元のモデル名が使用されます。
    メニューは左から順に、モデル一覧画面のモデル表示順と同じ順番で表示されます。
    このテキストを変更するには、こちらをご覧ください。

    図11 「顧客」検索メニューが2つある

ビルド対象の指定

ビルド対象モデルを個別に指定することができます。「ビルド」列のチェックボックスを指定してください。標準はすべてのモデルがビルド対象となっています。

図12 ビルド対象モデルを指定する

ワンポイント

この指定は設計書出力ツールにも反映されます。チェックされたモデルだけが設計書として出力されます。

モデルとテーブルの関係

モデルに対応した(リレーショナルデータベース用の)テーブルが生成されます。

より正確には、モデル定義に対してデータベース用のDDL (create table, drop table) が自動生成されます。このDDLを使って、データベース上にテーブルを作成・削除することができます。DDLの詳細...

モデルIDの命名規則

  • 1 文字のモデルIDを用いることはできません。モデルIDは 2 文字以上として下さい。
  • 先頭は英文字または「_(アンダースコア)」を指定して下さい。
  • 二文字目以降は英文字または「_(アンダースコア)」、半角数字を指定して下さい。
  • 「_(アンダースコア)」と半角数字のみで構成することはできません。
  • XMLの名前として使用できない文字は指定できません。よって、半角カタカナや全角数字、全角英字、記号は使用できません。(XMLの名前として使用できる文字についてはAppendix 使用できる文字をお読み下さい。)
  • 予約語を指定することはできません。(予約語についてはAppendix 予約語をお読み下さい。)
  • すべての定義されているモデルIDはアルファベット大文字小文字を区別せず、アンダースコアを無視した状態で重複しないように指定して下さい。
    例えば「ab」「Ab」「aB」「AB」「a_b」「A_b」「a_B」「A_B」を指定した場合、これらはすべて重複しているとみなされ、エラーになります。
  • モデルIDの末尾に「P」「C」「CP」「L」「LP」「T」「TP」「ULP」を付加したモデルIDを別に作成することはできません。
    例えば「ab」というモデルIDを用意した場合、別モデルIDとして「abp」「abc」「abcp」「abl」「ablp」「abt」「abtp」「abulp」を定義することはできません。
  • 「システム」タブで用意されているモデルIDを指定することはできません。
  • 接頭語が "jfc" ではじまるモデルIDはシステムが将来、利用するために予約されています。指定することはできません。
  • Wagby が内部で使用している以下のモデルIDを指定することはできません。
    • hour_m
    • minute_m
    • movestep_m
    • jpermission_m
    • jprincipal
    • service
    • master
    • 末尾が「_p」「_c」「_cp」「_l」「_lp」「_ulp」で終わるモデル名

モデルの変更と削除

モデルIDの変更

このモデルを参照している他のモデルがあった場合、変更の前に警告ダイアログが表示されます。OKを押下すると、参照しているすべてのモデルに対して、変更後のモデルIDに置換されます。(計算式内の項目も同様です。)

モデルの削除

このモデルを参照している他のモデルがあった場合、削除の前に警告ダイアログが表示されます。このモデル(内の項目)を計算式内で参照している場合も警告対象に含まれます。

OKを押下するとモデルは削除されますが、影響があると示された他のモデルについては、開発者が手動で適切に修正してください。

運用後にモデルIDの変更、削除を行った場合

データの移行もしくは削除を別途、行う必要があります。[詳細...]

システムモデルとユーザモデル

「システム」タブに含まれているモデルは、Wagbyの管理機能で用いるものです。これを「システムモデル」と呼びます。これに対して、開発者が作成したものを「ユーザモデル」と呼びます。[システムモデルの詳細...]

定義できるモデル数の上限

理論上の制限はありません。
WagbyDesignerが利用するメモリを増やすことで、多くのモデルを含むアプリケーションをビルドすることができます。
またWagbyでビルドしたアプリケーションが利用するメモリを増やすことで、大規模なアプリケーションを運用することができます。