範囲検索を行う

最終更新日: 2023年6月29日
R8 | R9

図1は数値型項目の範囲検索が有効になった画面例です。

検索条件画面

範囲検索を無効にすると図2のようになります。この場合は指定した値に合致するかどうか、という検索になります。

範囲検索を無効にした検索画面

定義方法

モデル項目詳細定義の検索制御タブ内にある「共通>範囲検索を行う」のチェックを解除すると、範囲検索ではなくピンポイントの検索になります。

範囲検索を無効にする

日付型、日付時刻型項目の場合

「検索制御>日付・時刻>日付・日付と時刻のとき条件入力欄を2つにする」を有効にします。(標準では有効になっています。)

日付・日付と時刻のとき条件入力欄を2つにする

文字列型項目の場合

「検索制御>共通>範囲検索を行う」を有効にします。また「共通>条件式」を空欄にします。

文字列の範囲検索では条件式を空欄とする

日付型項目の開始および終了の初期値の設定

検索範囲の初期値に「月初」「月末」を指定することができます。

初期値に月初から月末までと指定する

定義方法

開始部分を「初期値 > 検索画面表示時」に、終了部分を「初期値 > 検索画面表示時(範囲検索の上限項目)」に指定します。それぞれ、特別表記 now を使います。

now:firstday
now:lastday
初期値の設定

月日の自動補完

日付型項目で、年(または年度)を指定すると、自動的に月(および月・日)を補完させることができます。
※この自動補完機能は、検索条件の日付型項目の入力方式を「リストボックス」とした場合に使うことができます。

検索条件の日付項目(リストボックス形式)

例1:「年」で補完する

  1. 開始部分では、年を指定すると自動的に「1月1日」がセットされます。
    開始年月日の設定(月日は自動補完)
  2. 終了部分では、自動的に「12月31日」がセットされます。
    終了年月日の設定(月日は自動補完)

例2:「年度」で補完する

開始月を自由に指定することができます。終了月は開始月-1となります。
下図は年度始まりを4月とした例です。

年度の場合

定義方法

年の場合

「検索制御 > 日付・時刻」で、「日付補助入力」を「リストボックスの利用」とします。上の例では "年月日" を使いましたが、"年月" とすることもできます。(日の部分は入力できませんが、自動的に月初と月末扱いになります。)

年の場合の設定

年度の場合

開始項目「月」(補完)を指定します。
下図では「4」を指定しました。

年度の場合の設定

「開始日」「終了月」「終了日」は自動的にセットされます。これらを指定することはできません。

開始日のみの指定で範囲検索する

開始日付だけ指定して範囲検索を行うこともできます。

例えば、「2022年3月」と指定した場合「2022年3月1日〜3月31日」で検索を行います。

指定した月の1日~最終日までの範囲検索

定義方法

日付補助入力に「リストボックスの利用(年/年月/年月日)」を設定します。(「カレンダの利用」設定時には機能しません。)
あわせて「日付・日付と時刻型のとき条件入力欄を2つにする」の設定を解除します。

開始項目だけを指定した範囲検索

リストボックスのパターンにより検索範囲は次のようになります。

日付補助入力のパターン 入力値 検索範囲
年のみ指定 指定年の1月〜12月
年月 年月指定 指定した月の1日〜月末日
※ 月は必ず補完されます。空白にすることはできません。
年月日 年月日指定 指定した日付
※ 月、日は必ず補完されます。空白にすることはできません。

「日付と時間」型の場合、時間まで指定することで一致するデータを検索することができます。

テキストフィールドを用いた年、年度、年月日の検索

検索画面で、テキストフィールドを用いた日付入力を行うことができます。4つのパターンがあります。

重要

この設定はHTMLテーブルでのみ有効となります。CSSレイアウトの場合、この設定は利用できません。

年のみを指定する

年の入力フィールドは最大入力文字数 4 で用意されます。

年のみを指定

設定は「検索制御 > 日付・時刻 > 日付補助入力機能」で「リストボックスの利用(年)」を選択し、入力部分に "text" と指定します。

年のみを指定する設定

年度のみを指定する

年度の入力フィールドも最大入力文字数 4 で用意されます。

年度のみを指定

設定は「検索制御 > 日付・時刻 > 日付補助入力機能」で「リストボックスの利用(年)」を選択し、入力部分に "text" と指定します。
さらに「開始項目「月」(補完)」に年度の開始月を指定します。

年度のみを指定する設定

年月を指定する(同一フィールド)

年月の入力フィールドは最大入力文字数 6 で用意されます。 入力フォーマットは "yyyyMM", "yyyy/MM", "yyyy-MM" のいずれも入力できます。入力後に "yyyy-MM" に変換されます。

年月指定(同一フィールド)

設定は「検索制御 > 日付・時刻 > 日付補助入力機能」で「リストボックスの利用(年月)」を選択し、入力部分に "input" と指定します。

年月指定(同一フィールド)の設定

年月を指定する(別フィールド)

年の入力フィールドは最大入力文字数 4 で用意されます。月の入力フィールドは最大入力文字数 2 で用意されます。 年を入力すると月は自動的に開始部に "1" が、終了部には "12" が補完されます。

年月指定(別フィールド)

設定は「検索制御 > 日付・時刻 > 日付補助入力機能」で「リストボックスの利用(年月)」を選択し、入力部分に "text_ym" と指定します。

年月指定(別フィールド)の設定

入力支援・入力チェック

  • "令和xx年", "令和xx", "令x" と入力すると、自動的に西暦に変換されます。"明治","大正","昭和" が利用できます。
  • 年の部分に数値4桁の数値ではないものを入力すると、エラーダイアログが表示されます。

範囲検索条件の入力欄のレイアウト

「レイアウト > 範囲検索条件の入力欄のレイアウト」をお読みください。

仕様・制約

  • 範囲検索は、時刻型では機能しません。(設定を行っても検索画面に入力欄は1つしか用意されません。)
  • 本設定を繰り返し項目に適用することはできません。
  • 本設定と暗黙条件は同時に指定できません。
  • 範囲検索が機能しない場合は「検索制御 > 範囲検索を行う」が有効になっているかどうかを確認してください。
  • 「日付・日付と時刻型のとき条件入力欄を2つにする」を設定したときには、範囲検索も有効となっている必要があります。