申請したワークフローの状態を確認する

最終更新日: 2022年1月31日
R8 | R9

準備

ワークフローを申請できるアカウントに、"フロー状態閲覧" プリンシパルを設定しておきます。

申請者にフロー状態閲覧プリンシパルを設定する

実行

休暇申請ワークフローを申請したアカウント(ここでは "arakaki" とする)で、開始フロー状態を検索します。

開始フロー状態検索

この画面から、どのモデルのどのデータ(主キーで判断)の「処理保留者」が誰かがわかります。

他者のデータを閲覧する場合

自分以外のアカウントが申請者となっているデータを検索したい場合は、図1のプリンシパル設定で、さらに "アカウント閲覧者" も含めるようにしてください。

カスタマイズ事例 - モデル名以外の検索項目を非表示にする

開始フロー状態検索画面で「モデル主キー」「申請者」「処理保留者」を検索条件として表示しないようにする例を紹介します。

検索条件をシンプルにした画面例

定義の変更

  1. 「システム」タブを選択します。その中にある「開始フロー状態(jfcstartworkstate)」モデルを編集します。
    開始フロー状態の定義を編集する

    注意

    システムタブに含まれるモデルは Wagby 内部で利用しています。ここに記載されているカスタマイズ以外は非推奨となりますので、修正作業は慎重に行ってください。

  2. 「モデル主キー」「申請者」「処理保留者」「未申請データ」はそれぞれ、Wagby内部で検索条件として扱える必要があります。よって、これらの項目の検索機能はそのままに、見た目上、隠し項目とすることで対応します。
    開始フローモデルの定義
  3. 「モデル主キー」項目の詳細定義を開きます。「検索制御>隠し項目>全画面」を有効にします。
    モデル主キーの検索項目を隠し項目とする
  4. 「モデル主キー」と同様に「申請者」・「処理保留者」・「未申請データ」項目についても詳細定義を開きます。
    「検索制御>隠し項目>全画面」を有効にします。

カスタマイズ事例 - 一覧表示項目の変更

一覧表示項目のカスタマイズを行った例を示します。下図では「モデル主キー」を隠し、代わりに「説明」という項目を付与しています。
この説明項目は、年休申請モデルの「理由」項目を表示するようにしています。

一覧表示をカスタマイズした例

定義の変更 (1) モデル主キーを隠す

  1. 「システム」タブを選択します。その中にある「開始フロー状態」モデルを編集します。
    開始フロー状態の定義を編集する

    注意

    システムタブに含まれるモデルは Wagby 内部で利用しています。ここに記載されているカスタマイズ以外は非推奨となりますので、修正作業は慎重に行ってください。

  2. 「モデル主キー」項目の詳細定義を開きます。「出力制御>一覧画面>隠し項目にする」を有効にします。
    モデル主キー項目を隠しとする
    「モデル主キー」項目は一覧表示に必要です。そのため一覧表示から解除するのではなく、隠し項目としてください。

定義の変更 (2) 説明項目を加える

  1. 「開始フロー状態」モデルに「説明」という項目を挿入します。型は文字列とします。
    説明項目を挿入する
  2. 「説明」項目の詳細定義を開きます。「値をデータベースに保存する」設定を解除します。(この項目は常に他のモデルの値が表示されるためです。)
    データベースに保存する設定を解除する
  3. 続いて「年休申請」モデルの設定を行います。
    「理由」項目の詳細定義を開きます。
    年休申請モデル
  4. 「理由」項目の「詳細>ワークフロー>開始フロー状態の一覧項目名」の設定をします。
    先程追加した「説明」項目を選択します。これで紐付けが行われます。
    開始フロー状態の一覧項目名の設定

    ワンポイント

    開始フロー状態モデルに追加できる(一覧表示用の)項目は1つだけです。ここにさまざまな情報を含めたい場合、元となるモデル(ここでは「休暇申請」モデル)に自動計算式で複数の項目の値を (1つの項目に) まとめ、この項目と紐付けるようにします。

設定上の制約

  • ここで追加した項目(開始フロー状態の一覧項目名「modelinfo」)を検索条件に指定することはできません。
  • 項目の型は文字列型のみとなります。文字列以外を転記させたい場合、当該モデル(ここでは休暇申請モデル)に転記のための文字列型項目を別途用意し、これを経由させるとよいでしょう。これを隠し項目として用意します。

カスタマイズ事例 - 開始フロー状態専用のプリンシパルを用意する

「開始フロー状態検索」の操作専用のプリンシパルを用意します。
これにより、申請者と承認者それぞれでメニューを分ける運用が行えます。
下図は、開始フロー状態検索のみ利用可能とした例です。図2と比較すると、「保留フロー状態検索」画面が利用できないようになっていることがわかります。

メニューを分割し、開始フロー状態検索のみ利用できるように設定

定義の変更

  1. 「環境>権限>プリンシパル」タブを開きます。
    環境>権限>プリンシパル
  2. プリンシパルを追加します。ギアアイコンより「新規」をクリックします。
    プリンシパルの追加
  3. 次の通り設定します。
    プリンシパル名:{"en":" Show startworkstate","ja":"開始フロー状態閲覧"}
    プリンシパルID:jshparam_startworkstate_show
    カテゴリ:ワークフロー
    プリンシパルの設定
  4. システムモデル「開始フロー状態(jfcstartworkstate)」の編集画面を開きます。
    新しいプリンシパルを用意する
  5. 「権限」タブを開きます。ギアアイコンから「プリンシパル追加」をクリックします。
    新しいプリンシパルを用意する
  6. 先の手順で追加した「開始フロー状態閲覧」プリンシパルを選択します。
    開始フロー状態閲覧プリンシパルを用意する
  7. 閲覧、検索、メニューの3つを有効にします。
    権限の設定

プリンシパルの割り当て

標準で用意されていた「フロー状態閲覧」プリンシパルは、開始フローと保留フローの両方を閲覧できるものでした。
今回、標準のプリンシパルを不活性とし、新しく用意した「開始フロー状態閲覧」プリンシパルを使うようにします。

「開始フロー状態閲覧」プリンシパルを用いる(1)
「開始フロー状態閲覧」プリンシパルを用いる(2)

仕様・制約

  • 開始フロー状態の一覧表示で、並び替え(ソート順制御)を指定することはできません。
  • 開始フロー状態の「ページにおける表示数の設定」や「ページネーション」の変更は、カスタマイズでの対応になります。