モデルのワークフロー状態で検索する

最終更新日: 2025年8月1日
R8 | R9

ワークフローを適用したモデルの検索画面で、「ワークフロー状態」を用いた検索を行うことができます。

ワークフロー状態で検索を行う(1)

「決裁」されたデータのみを絞り込んだ例です。

ワークフロー状態で検索を行う(2)

フロー状態は4パターンです。「未申請」「申請・承認」「決裁」「却下」で検索できます。

ワークフローで「取り消し」を行なったデータは、フロー状態検索で「却下」でヒットします。(「取り消し」のみの選択肢は用意されていないため、「却下」での検索は「却下」と「取り消し」の両方がヒットすることになります。)

定義方法

「フロー状態検索」という項目を用意します。(項目名は任意です。)

フロー状態検索項目を追加する

参照先モデルを "フロー状態検索項目 (jfcflowstatus_search_m)" とします。これはシステムが標準で提供するモデルです。

入力タイプも選べますが、複数の状態を指定して検索できるため、チェックボックスの利用を推奨します。

参照先モデルの設定

この項目の「検索制御 > ワークフロー > フロー状態で検索を行う」を有効にします。

フロー状態で検索を行う

「入力制御 > モデル参照 > チェックボックス・ラジオボタンの折り返し数」を "5" とします。これは一行におさまるように表示するためです。

チェックボックス・ラジオボタンの折り返し数を5とする

サブモデルを用いて特定のフロー状態のみ検索させる

ここでは、決裁されたデータのみを検索・表示する方法を説明します。このためにサブモデルを使用します。

サブモデルを作成する

対象モデルにチェックをつけ、ギアアイコンから「サブモデル」を選択します。

サブモデルを作成するモデルを選択する

サブモデルが用意されました。

サブモデルが作成された

サブモデルの場合、画面にメインモデル情報が明記されています。

サブモデルのモデル項目一覧画面

サブモデルのワークフロー設定を解除します。このサブモデルの役割は、あくまでもフロー状態の表示、検索のみに特化したものです。

サブモデルではワークフロー設定を解除する

サブモデルのフロー状態項目の自動計算式を修正します。
サブモデル作成時点では"leave1"が指定されていますが、これをメインモデルである"leave"に修正する必要があります。

フロー状態項目の自動計算式(修正前)
フロー状態項目の自動計算式(修正後)

項目の設定

検索の初期値

ここでは決裁データのみで絞り込むことを意図しているため、検索の初期値を "4" で固定します。システムが提供する選択肢モデル "フロー状態検索項目 (jfcflowstatus_search_m)" は次の値となっています。

ID内容
1未申請
2申請
3承認
4決裁
5却下
フロー状態検索項目モデルの初期データ
検索時の初期値設定

隠し項目

この「フロー状態検索」項目そのものを、検索時は隠し項目とします。これによって検索画面に表示されなくなります。

検索画面で隠し項目とする

メニューを用意する

このサブモデルをメニューに配置します。タイトルや色も変更しておきます。

メニューに配置する(1)
メニューに配置する(1)

サブモデルでワークフロー状態による検索を行った例です。

決裁されたデータのみが表示される

ワンポイント

「ワークフロー進行中のデータは権限のあるユーザにメインモデルでのみ閲覧させ、権限のないユーザにはサブモデルで決裁データのみ閲覧させる」といった使い方ができます。

フロー状態検索項目のカスタマイズ9.2.10/9.3.3

システムが提供する「フロー状態検索項目 (jfcflowstatus_search_m)」の内容を変更した "myjfcflowstatus_search_m" モデルを用意することができます。次のルールがあります。

  • モデルIDは "接頭語 + jfcflowstatus_search_m" としてください。接頭語としてWagbyでは "my" を使うことを推奨します。
  • 選択肢モデル(初期データ固定)としてください。
  • 項目の定義(項目名や型)を変更することはできません。
  • 初期データを変更することができます。ただしID値は変更できません。初期データを減らすこと、または出力内容を変更することのみ可能です。

例を示します。

フロー状態検索項目(独自)モデルの例

この例では、もともとあったID=3の行をのぞいた選択肢としています。また、内容部の文言を変更しています。

フロー状態検索を行う項目の参照先モデルを、上の独自モデルとすることができます。注意:モデルIDが "接頭語 + jfcflowstatus_search_m" ルールにあっていない場合は認識されません。

制約

  • 検索条件に指定した項目(今回の例における「フロー状態検索」項目)を一覧表示に指定することはできません。指定しても無視されます。一覧表示項目にフロー状態を表示させる場合は、図3の「フロー状態」(flowstatus)項目を用いてください。図3の定義では「フロー状態」(flowstatus)項目の一覧表示を有効にしています。
  • フロー状態 (flowstatus) での検索では、詳細画面に用意される「前へ」「次へ」ボタンは機能しません。