ポータル機能を使う

最終更新日: 2022年3月29日
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はじめに

さまざまな情報を一つのポータル画面に集約して表示することができます。

図1 ポータル画面の例

ポータル機能を有効にする

システム管理者でWagbyアプリケーションにログオンします。管理処理タブから「ポータル管理...」を選択します。

図1 ポータル管理を行う

はじめに「ポータル設定」を開きます。

図2 ポータルの設定

更新ボタンを押下し、設定画面を開きます。

図3 ポータル設定画面へ

「ポータル利用」を有効にします。その他の設定は標準値をそのまま使います。

図4 ポータル機能を有効にする

利用するポートレットを選択する

ポータル機能を有効にするとポータルタブが用意されます。続いて、ポータルタブ内に表示する「ポートレット」(ポータル画面に表示される部品)を選択します。

メニューから「ポートレット設定」を選びます。

図5 ポートレット設定

利用できるポートレットが表示されます。(図6) 今回は「カレンダ」「ログオンユーザ一覧」「お知らせ」の3つのポートレットを有効にします。

図6の画面から「一覧更新」ボタンを押下します。

図6 ポートレット一覧

一覧更新画面で、それぞれのポートレットを有効にします。(その他の設定欄は標準値を使うとします。)

図7 ポートレットを有効にする

3つのポートレットをそれぞれ有効にした例を図8に示します。

図8 3つのポートレットを有効にした

ここまでの設定により、メニューに「ポータル」タブが追加されます。また、3つのポートレットが表示されるようになります。

図9 ポートレットが表示された

表示エリアと表示順

ポートレットには「表示エリア」という設定があります。表示エリアはポータル設定画面(図4)の「表示エリア分割数」で "2" または "3" を指定できます。表示エリア分割数が "2" のとき、図12のようになります。各ポートレットの表示エリア指定に基づき、最初の位置が確定します。

さらにポートレットには「表示順」という設定があります。同じ表示エリアでは、表示順の若い方が上に配置されます。

図10 ポートレットの表示エリア

ドラッグ&ドロップでポートレットの配置を変える

ポートレットの配置位置をドラッグ&ドロップで変更することができます。(図11,図12)

図11 ポートレットの配置位置の変更(ドラッグ)
図12 ポートレットの配置位置の変更(ドロップ)

配置変更後に再度、ログオンすると、最後に変更された配置が有効になります。

ポートレットにはサイズ(縦、横)が規定されています。ドラッグ&ドロップしても、このサイズは維持されます。

ポートレットの位置を固定にする

アプリケーションの利用者が、ポートレットの移動を行えないように設定することもできます。
「ポートレットを固定」の設定を有効にしてください。ドラッグ&ドロップでポートレットの配置を変えることができなくなります。

この設定はすべての利用者で有効になります。
図13 ポートレットを固定にする

システム管理者以外のアカウントでログオンする

システム管理者がポータルの設定を行うことで、一般ユーザもポータルを利用できるようになります。(図14)

アカウントyamadaは別のブラウザを使っています。ポータルの設定は一部、ブラウザのクッキーに記憶させているため、同一のPCでアカウントを切り替えて試験する場合はブラウザを変えると良いです。
図14 アカウントyamadaでログオンした例

メニュータブとの関係

Wagbyでは、ログオン後はメニューの一番左側のタブが選択される(表示される)という仕様になっています。

ポータルのタブは一番左に配置されるよう固定されています。そのためポータルが有効の場合は、ログオン後、必ずポータルが表示されるようになります。

ポータルの表示エリアの高さを変更する

ポータルはメニューのタブに含まれているため、メニューのタブの高さを変更すると、ポータルの表示エリアの高さを変更できます。詳細は"レイアウト > JavaScriptのカスタマイズ > メニュー表示エリアの高さを変更する" をお読みください。

※ 高さは固定サイズで指定します。ポータルの配置によって自動的に変更することはできません。

ポータルのタブ名を変更する

図4のポータル設定画面で「メニュータブ名称」を変更することができます。

この名称は国際化対応のため、次の書式で管理されています。

{"en":"Portal","ja":"ポータル"}

文字列 "ポータル" の部分を変更してください。この書式の詳細はメッセージの変更・国際化 > 選択肢モデルの特別表記をお読みください。

設定に関する仕様

  • ポートレットの設定はアプリケーション全体で共通となります。ログオンユーザごとにポートレットの設定を変更することはできません。

トラブルシューティング

ポートレット一覧が表示されない

図6に示す、ポートレット一覧が表示されない場合、ポートレットに関する初期データが空となっている可能性があります。

以下の手順でポートレットの初期データのみを再インポートし、ポートレットのデータが表示されるかを確認ください。

  1. システム管理者でログオン後、インポートとエクスポート画面を開きます。
  2. インポートフォルダ名で「data_init」を選択します。
  3. システムによって提供されるモデル一覧から「ポータル > ポートレット > ポートレットタイプマスタ」を選択して、「インポート」ボタンを押下します。

ポートレットのタイトルが空白になっている

ご利用のブラウザの言語情報が適切に設定されるかどうかをご確認ください。日本語環境の場合、日本語が選択されている必要があります。

プリンシパル「一般」を与えないアカウントではポータルが表示されない

ポートレットモデル (jfcportlet) には標準で「一般ユーザ」プリンシパルを自動的に含めています。それ以外のプリンシパルを使ってポートレットを表示させたい場合は、開発者が独自にプリンシパルを設定する必要があります。具体的な手順はつぎのとおりです。

  1. Designerから「モデル一覧 > システムタブ > "ポートレット(jfcportlet)" モデル」の編集を行う。
  2. ポートレットモデル編集画面の"権限" タブを選択する。
  3. "プリンシパル" 列に、開発者が定義した(新たな)プリンシパルを指定し、"検索" 列のチェックボックスを有効にする。