項目ルールを定義する(データ辞書としての利用)
最終更新日: 2022年1月27日
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「データ辞書」とは、開発するアプリケーションが管理するデータの説明文をまとめたものを指します。一般的にはデータの型や有効桁数といった情報を一元的に管理する目的で整備します。入力ルールや説明用の補助情報といったものを含めて管理できれば、なお良いとされています。Wagbyの設計情報(リポジトリ)は、データ辞書そのものです。
「データ辞書」は、データ同士の関連情報を持っています。そのため、例えばモデル項目を削除しようとしたとき、この項目を参照している影響範囲を調べるといったことにも活用できます。
モデル項目に関するいくつかの設定を、複数の項目に同じように設定するというケースを考えてみます。
例えば、次のようなルールです。
Wagbyでは、共通で利用できる設計情報を部品化することができます。これを「項目ルール」と呼びます。
すべてのリポジトリは「リポジトリ構造とチーム開発 > リポジトリ一覧をご覧ください。
複数の項目ルールを用意したとき、先頭から順に適用の優先度が高くなっています。同じリポジトリキーに関する設定を含んでいたとき、より上位の項目ルールに含まれているリポジトリ設定が有効になります。
図12で、ドラッグ&ドロップによって項目ルールを並び替えることができます。
モデル項目詳細設定ダイアログの「項目ルール」タブを開きます。用意した項目ルールを適用することができます。
項目ルール名にチェックすることで、適用できます。
一つのモデル項目に、複数の項目ルールを適用することもできます。
設定後、ビルド処理を行ってください。項目ルールが反映されます。
項目ルール設定タブの「閲覧」ボタンを押下すると、この項目ルールが適用されているモデルおよびモデル項目一覧を表示することができます。
項目ルール設定タブの「編集」ボタンを押下すると、リポジトリ情報の追加・変更・削除を行うことができます。
編集後、ビルド処理を行ってください。適用されているすべての項目が一斉に変更されます。
モデル項目の一覧で設定する「項目名」「型」「検索(条件に利用する)」「一覧(表示に利用する)」を設定することができます。
型の設定では、次の値を入力することができます。
Designerで型を変更した場合、いくつかの設定は初期状態に戻ります。しかしこの項目ルール設定では、型を変更してもその他の設定は初期状態に戻さず、維持されます。そのため、型の変更に伴い影響のありそうな関連設定は、開発者自身で注意深く見直しを行なってください。
具体的には、型の変更を行なったとき、この項目ルールを適用しているすべての項目について、次の設定をチェックすることを推奨します。
このように型の変更に伴う影響は大きいため、項目ルールにおける型の指定は「将来、変更する可能性」を考えるのではなく、「この型を使っている項目一覧を洗い出す」目的で利用することがよいでしょう。
データ辞書
項目ルールを定義する
項目ルールとは
ここでは、定義方法と使い方を説明します。
定義方法
今回は「入力制御」を選択します。
今回は「presentation/displayitem/@subformatForEdit:オプション表示(日付)」選択します。
ワンポイント
優先順位
項目ルールを使う
ワンポイント
項目ルールの適用状況を確認する
これによって、どの項目が適用済みかを把握することができます。
項目ルールの内容を変更する
名前と型の扱い
型の設定
区分 設定できる型 入力欄に記載する文字
文字列
文字列
string
郵便番号
string
メールアドレス
mailaddress
URL
URL
ファイル名
filename
数値
整数
number
1バイト整数
byte
2バイト整数
short
4バイト整数
integer
8バイト整数
long
4バイト浮動小数点
float
8バイト浮動小数点
double
日付・時刻
日付
date
日付と時刻
dateTime
時刻
time
他モデルの項目参照
モデル参照(リストボックス)
reference_listbox
モデル参照(ラジオボタン)
reference_radiobutton
モデル参照(チェックボックス)
reference_checkbox
モデル参照(検索画面)
reference_searchWindow
参照連動
reference_lookup
繰り返しコンテナ
繰り返し項目のコンテナ
container
繰り返しコンテナID
繰り返し項目コンテナ用のID
containerId
型の設定に関する注意点
重要
仕様・制約
関連する機能