設計指針 オプション機能の実現とカスタマイズ、運用

最終更新日: 2020年4月1日

権限

Wagby EEは複数の利用者が同時にログオンして利用します。ログオンアカウント毎に「権限」を付与できます。権限の有無によって閲覧できるデータの制限や、操作の制限を行うことができます。

運用

Wagby EEは標準で次のような非機能要件を備えています。

  • ログオンアカウント管理
  • データのインポートとエクスポート
  • システムログの出力と閲覧
  • 運用支援ジョブ(外部コマンド実行、自動インポート・エクスポート、各種ファイル操作)
  • 運用統計情報のグラフ出力
  • クラスタリング対応

またログオン機能では「Active Directory 連携」「シングルサインオン」「デフォルトログオン」といった設定を有効にすることもできます。

稼働環境

Wagby EEで開発したアプリケーションは OS を問いません。Windows, Linux, Mac OS X など、さまざまなプラットフォームで動作します。(マルチプラットフォーム)

対応データベースも Oracle, SQL Server, DB2 といった代表的な商用データベース製品に加え、オープンソースの PostgreSQL, MySQL に対応してます。

Wagby EEで開発したアプリケーションをクラウド環境で動作させることもできます。オンプレミスとクラウドの両方を選ぶことができます。

まとめ

Wagby EEは今も進化し続けています。3ヶ月に一度のペースでアップデートを行っており、現時点で不足している機能も将来のWagby EEで実現する可能性があります。設計情報(リポジトリ)を資産としているため、新しいWagby EEにリポジトリを移行してビルドすると、新機能が使えるようになります。

Wagby EEが実現しようとしている進化型プラットフォームは、エンタープライズアプリケーション開発の未来像です。 「プログラムを書かない開発」を実現する国産の代表的製品として、是非とも Wagby EEをご活用ください。

次のステップ

Wagby EEの設計情報(リポジトリ)の記述方法はオンラインマニュアルとして公開しています。自社業務要件をどのようにWagby EEのリポジトリとして表現するかを検討することがシステムエンジニアの役割になります。ここから先はオンラインマニュアルをお読み下さい。

カレンダビュー

日付をもったモデルをカレンダ形式で表示することができます。「スケジュール」「営業報告書」「休暇申請」といった、さまざまな業務モデルを一つのカレンダに表示できるため、業務の流れを把握しやすくなります。

集計・グラフ

蓄積されたデータを集計し、グラフに表示することができます。

なお、Wagby EEの集計・グラフ機能は BI ツールと呼ばれる分析・可視化ツールほど高機能ではありません。しかし Wagby EEは定義したモデルがすべて外部からアクセス可能なテーブルとなっているため、これら BI ツールと容易に連携することができます。Wagby EEの標準機能で不足している業務要件については、外部ツールとの連携を行うことでカバーできます。

地図ビュー

住所項目をもっているデータを地図に表示することができます。(外部の地図提供サービスと連携します。)

ワークフロー

Wagby EEで設計したモデルにワークフローを適用することができます。

メール送信・メール受信

任意のタイミング(自動もしくは手動)でメールを送信することができます。メール本文はシステム稼働中に追加・編集することができます。

メール受信機能を使うと、メール経由でデータベースに登録することができます。

ポータル

ログオン後のトップページにポータル画面を用意することができます。

スマートフォン

スマートフォン専用画面を用意することができます。

国際化

Wagby EEは国際化に対応しています。画面に表示する項目名やメッセージを翻訳することで、さまざまな国に対応したアプリケーションを構築できます。

カスタマイズ

Wagby EEの標準機能に含まれていないテーマを、カスタマイズ開発によって対応することができます。例えば次のようなものがあります。

  • トランザクション処理(複数のモデルをまたがる更新)
  • 基幹系からのデータ取り込み。
  • 別システムとの連携。ERP連携を含む。
  • 複雑な業務ロジック。BRMSとの連動や、ストアドプロシージャ呼び出しを含む。
  • 標準とは異なる画面遷移の実現。
  • 複雑な画面レイアウト、画面操作。
  • 外部の帳票システムとの連携によるPDF帳票出力。
  • BIツールとの連携による各種分析、レポート出力。

これらの実現方法はさまざまです。基本的にはJavaやJavaScriptといったプログラム言語を利用することで対応しますが、他社のノンプログラミングツールとの連携といった手法もあります。Wagby販売パートナーはそれぞれ独自のノウハウを持っているため、是非ともご相談ください。

上流工程を支援するツール(ER図作成ツール)や、テスト自動化ツールとの連携も考えられます。Wagby EEは技術情報を開示しているため、外部システムとの連携が行いやすいこともポイントです。