R8.5.0への移行

最終更新日: 2020年7月6日

スキーママイグレーション利用ではテーブル定義の変更が必要

flyway を使ったスキーママイグレーションを利用する場合、"環境 > データベース > メイン > 環境" の "列にデフォルト値を設定する" を有効にする必要があります。 これによって必須項目を追加した場合、自動的にデフォルト値がセットされるようになります。

このデフォルト値は DDL のカラムに定義された値を使います。そのため、本設定を有効にすると必須項目を含むモデルのテーブル構造が変わります。(必須項目にデフォルト値の設定が付与されます。)

flyway を使わない場合、本設定を無効にしてください。(標準では無効になっています。)この場合は移行前のテーブル定義を利用できます。flyway を使う場合、現在のデータベースを drop&create するか、alter table 文を使って手動で修正してください。

制約

  • MySQL利用時、テキストエリアかつ必須項目の場合、"列にデフォルト値を設定する" を有効にするとエラーになります。その項目はデータベースの型に varchar(255) などを手動で再設定するようにしてください。

メソッドのシグネチャの変更

ENH1149701の影響

ENH1149701「CSVダウンロード処理のパフォーマンス改善」により、次のメソッドのシグネチャにtargetItemSet(Set<String>)が追加されました。

  • <モデルID>Helperのcalcメソッド
  • <モデルID>PHelperのs2pメソッド
  • <モデルID>PCSVHelperのtoCsvDataHederCountメソッド

また、次のメソッドのシグネチャが変更されました。

  • <モデルID>DownloadProcessBeanのgetOutputModeメソッド

これらのクラスをカスタマイズしている場合は、メソッドのシグネチャに上の変更を手動で適用してください。

Oracle12c R2 以降へ変更した場合

データベースの選択肢に "Oracle12cR2 and later" が加わりました。これまで Oracle12c を使っていた場合は "Oracle 12c/12cR1" と扱われます。

データベースに Oracle12cR2 以降を利用している場合、選択肢を "Oracle12cR2 and later" に変更することができます。このとき、システムモデルを含む多くのモデルで、テーブル定義が変わります。

これまでの Oracle はテーブル長が30文字までしか利用できなかったため、いくつかのテーブルは短縮されていました。Oracle12cR2 以降は128文字まで利用できるようになったため、短縮テーブル名ではなく、元のテーブル名がそのまま使えるようになります。[詳細...]

システムテーブルの変更

"システム系テーブルの変更履歴一覧 > R8.5.0" をお読みください。