概要
Wagbyをバージョンアップする場合、システム系のリポジトリは常に新しいバージョンに含まれるものが利用されます。(旧リポジトリをDesignerで読み込む場合、自動的にシステムリポジトリは新しい方を使うようになります。)
システム系リポジトリの変更では、モデルの追加、および既存モデルへの項目の追加が行われる場合があります。この場合、既存テーブルの drop を行い、再度 create することで変更が反映されます。
drop & create に代わって、開発者は alter table 文を使って手動で変更することもできます。以下の情報を参考に行なってください。
R8.0.0
R7系からR8系に移行する場合の参考情報です。R8.0.0で変更した内容は次のとおりです。
テーブル |
追加・変更された項目 |
型 |
説明 |
juser |
avatarImage avatarImage_jshfilename |
文字列(ファイル) |
アバター画像を格納するための項目が追加された。 |
jfcpreferenceitem |
key -> pikey |
文字列 |
keyという名前をpikeyへ変更。リポジトリで物理カラム名を指定している。 |
jfccspreferenceitem |
key -> pikey |
文字列 |
keyという名前をpikeyへ変更。リポジトリで物理カラム名を指定している。 |
jfcworkflow_setting$script_setting |
condition -> sscondition |
文字列 |
conditionという名前をssconditionへ変更。リポジトリで物理カラム名を指定している。 |
具体的なカラム名や型情報は、ビルドされるアプリケーションに含まれる次のDDLを確認してください。
- wagbyapp/webapps/<プロジェクト識別子>/WEB-INF/export/conf/createddl/juser.ddl
- wagbyapp/webapps/<プロジェクト識別子>/WEB-INF/export/conf/createddl/jfcpreferenceitem.ddl
- wagbyapp/webapps/<プロジェクト識別子>/WEB-INF/export/conf/createddl/jfccspreferenceitemm.ddl
- wagbyapp/webapps/<プロジェクト識別子>/WEB-INF/export/conf/createddl/jfcworkflow_setting$script_setting.ddl
R8.1.2
テーブル |
追加された項目 |
型 |
説明 |
jfcjobstatus |
- |
- |
テーブルの追加。非同期処理対応のため。 |
jfcjobstatususer |
- |
- |
テーブルの追加。非同期処理対応のため。 |
jfcjobexectype_m |
- |
- |
テーブルの追加。選択肢モデル。非同期処理対応のため。 |
jfcjobstatustype_m |
- |
- |
テーブルの追加。選択肢モデル。非同期処理対応のため。 |
jfcworkstate |
mainModelname |
文字列 |
メインモデル名が格納される。PCで申請したワークフローをスマートフォンで承認する機能で利用する。旧データインポートではこの項目は空(null)が設定される。 |
具体的なカラム名や型情報は、ビルドされるアプリケーションに含まれる次のDDLを確認してください。
- wagbyapp/webapps/<プロジェクト識別子>/WEB-INF/export/conf/createddl/jfcjobstatus.ddl
- wagbyapp/webapps/<プロジェクト識別子>/WEB-INF/export/conf/createddl/jfcjobstatususer.ddl
- wagbyapp/webapps/<プロジェクト識別子>/WEB-INF/export/conf/createddl/jfcjobexectype_m.ddl
- wagbyapp/webapps/<プロジェクト識別子>/WEB-INF/export/conf/createddl/jfcjobstatustype_m.ddl
- wagbyapp/webapps/<プロジェクト識別子>/WEB-INF/export/conf/createddl/jfcworkstate.ddl
R8.3.0
テーブル |
追加された項目 |
型 |
説明 |
jfcjobschedule |
exectype |
文字列 |
実行種別。 |
updatedt |
日付時刻 |
更新日時。 |
jfcparticipant_setting |
approval_num |
文字列 |
合議承認数。[詳細...] |
jfcjobscheduleexectype_m |
- |
- |
テーブルの追加。選択肢モデル。オートスケール対応のため。 |
具体的なカラム名や型情報は、ビルドされるアプリケーションに含まれる次のDDLを確認してください。
- wagbyapp/webapps/<プロジェクト識別子>/WEB-INF/export/conf/createddl/jfcjobschedule.ddl
- wagbyapp/webapps/<プロジェクト識別子>/WEB-INF/export/conf/createddl/jfcparticipant_setting.ddl
R8.4.0
テーブル |
追加・変更された項目 |
型 |
説明 |
jprincipal |
no |
整数 |
"環境>権限>プリンシパルタブ"での一覧表示時の並び。 |
name -> principalId |
文字列 |
name という名前を principalId へ変更。 |
category |
整数 |
カテゴリID。[カテゴリについて...] |
isShowInSelect |
真偽値 |
プリンシパル選択欄に表示させるかどうかを指定する。true/falseが格納される。 |
isEditable |
真偽値 |
"環境>権限>プリンシパルタブ"で編集を許可するかどうかを指定する。true/falseが格納される。 |
具体的なカラム名や型情報は、ビルドされるアプリケーションに含まれる次のDDLを確認してください。
- wagbyapp/webapps/<プロジェクト識別子>/WEB-INF/export/conf/createddl/jprincipal.ddl
R8.5.0
テーブル |
追加・変更された項目 |
型 |
説明 |
jfcdomainNew |
id |
整数 |
ドメイン情報を管理するテーブル。idは、このモデルの主キーで、内部ドメインIDと呼んでいる。 |
domainId |
文字列 |
ドメインID。 |
domainName |
文字列 |
ドメイン名。 |
url |
文字列 |
URL。 |
jcategoryNew |
id |
整数 |
プリンシパルのカテゴリ情報を管理するテーブル。idは、このモデルの主キー。 |
no |
数字 |
Designerで表示されるNoの値。 |
order |
数字 |
並び順。 |
categoryId |
文字列 |
カテゴリID。 |
content |
文字列 |
内容部。 |
jfcmodel$domainNew |
name_en |
文字列 |
jfcmodelモデルのチェックボックス項目として用意されたテーブル。name_enはこのモデルの主キーで、かつjfcmodelモデルの外部キーでもある。 |
domainjshid |
整数 |
このモデルの主キー。つまり name_en と domainjshid で複合主キーとなる。内部で管理される。 |
domain |
整数 |
内部ドメインID。 |
jfcjobschedule$domainNew |
id |
数値 |
jfcjobscheduleモデルのチェックボックス項目として用意されたテーブル。idはこのモデルの主キーで、かつjfcjobscheduleモデルの外部キーでもある。 |
domainjshid |
整数 |
このモデルの主キー。つまり id と domainjshid で複合主キーとなる。内部で管理される。 |
domain |
整数 |
内部ドメインID。 |
削除されたテーブル
テーブル |
説明 |
jfcportletType_m |
ポートレットタイプマスタ。開発者が変更することはないため、選択肢モデル(初期データ固定)方式に変更する。 |
R8.5.0へ移行後、このテーブルは手動で削除してください。(残っていても動作に影響はありませんが、使われないテーブルとなります。)
R8.5.2
テーブル |
追加・変更された項目 |
型 |
説明 |
jfcjob$targetmodelsNew |
name |
文字列 |
jfcjobモデルの繰り返しコンテナとして用意されたテーブル。nameはこのモデルの主キーで、かつjfcjobモデルの外部キーでもある。 |
targetmodelsjshid |
整数 |
このモデルの主キー。つまり name と targetmodelsjshid で複合主キーとなる。内部で管理される。 |
targetmodels |
文字列 |
このジョブを実行できるモデルIDが格納される。 |
R9.0.0
テーブル |
追加・変更された項目 |
型 |
説明 |
jholiday |
hdate |
日付を、日付時刻へ。 |
旧データ移行時、hdateに "0:0:0" を付与する。 |
ehdateNew |
日付時刻 |
旧データ移行時、hdateに "23:59:59" を付与する。 |
alldayflagNew |
数値 |
常に有効 "1" とする。 |
juser |
imprintNew |
文字列(ファイル) |
ワークフロー電子印影項目として活用できる。 |
mailaddressNew |
文字列(メール) |
ワークフローのメール送信で活用できる。 |
jgroup |
mailaddressNew |
文字列(メール) |
ワークフローのメール送信で活用できる。 |
juser,jgroupについての補足
R8のマニュアルで、ワークフローに関する説明で juser, jgroup モデルに項目を追加する方法を含めていました。ここで説明していた内容を、そのまま初期リポジトリに含めています。
R8からのリポジトリを移行したとき、juser と jgroup は移行元の定義がそのまま使われます。 移行後、手動で上記項目を含めてもよいですし、特に含めなくとも動作に支障はありません。
jholidayについての補足
R8 のリポジトリを R9 へ移行すると、テーブル定義は R9 付属の jholiday(上の変更が適用されたもの)が使われます。そのため次の対応を行ってください。
- R8 で運用していた休日モデル (jholiday) のデータをエクスポートする。
- データベースの jholiday テーブルを削除する。
- R9 が用意したテーブル定義で再度、テーブルを用意する。スキーママイグレーション (migrate_db) を使う場合、テーブル定義は自動的に変更される。スキーママイグレーションを使わない場合、手動で jholiday テーブルの削除と再作成を行うか、上の情報に従って直接 alter table 命令でテーブル定義を変更する。なお DDL は
wagbyapp/webapps/$(プロジェクト識別子)/WEB-INF/export/conf/createddl/jholiday.ddl
に用意されている。
- テーブル定義変更後、エクスポートした jholiday データをインポートする。
R9.2.0
テーブル |
追加・変更された項目 |
型 |
説明 |
jfcsuspendworkstate |
createuserName |
文字列(参照連動) |
DB保存なし。そのためテーブル定義の変更は生じません。この項目は保留フロー一覧テーブルにも表示されます。 |