R9.2.2への移行

最終更新日: 2025年6月23日

参照連動の連動元項目に式が設定されていた場合の動作 (SPC13760)

参照連動の連動元項目に式が設定されていた場合、連動元項目の計算後に再度、参照連動を呼び出します。しかしR9.1.6/R9.2.2より、その式が「定数」または「式中の項目が一つのみ、かつその項目(式でもモデル参照でもないこと)を参照するのみ」だった場合は参照連動をスキップするように動作が変更されました。これはパフォーマンス向上のためです。

この影響で、例えば連動元項目に直接、計算式で "1" などの(参照先モデルの主キーの)値を指定している場合は、参照連動が動作しなくなります。

この場合、ビルドログに次のようなメッセージが記録されます。

[WARN jp.jasminesoft.jfc.gen.HelperGenerator_beforeBase process_refitem_WithRelatedItemAfterCalc] モデル XXX の項目 YYY に式 ${ZZZ} が設定されていますが、式中の項目 ZZZ は式がなく参照連動の設定もされていないため、値の変更による参照連動をスキップします。詳細はSPC13760で検索してください。

回避策

自動計算式ではなく、初期値(登録画面表示時、詳細画面表示時)にそれぞれ(定数または参照先モデルの主キーの)値を指定してください。

複数の繰り返しコンテナを一つのタブにまとめるレイアウト (ENH13539)

複数の繰り返しコンテナを一つのタブにまとめるレイアウトで、そのタブを表示順に沿って配置できるようになりました。これまでは常に画面下部に配置されていました。

R9.2.1までの挙動に戻す

この挙動を元に戻す、つまり常に画面下部に配置するようにする方法は次のとおりです。

  1. WagbyDesignerを停止します。
  2. wagbydesigner/webapps/wagbydesigner/WEB-INF/classes/gencompatibility.properties ファイルをテキストエディタで開きます。
  3. リソースキー jp.jasminesoft.jfc.tools.xls2appschema.builder.presentation.PUtils.addPanelgroup.appendtype=bottom を追加します。
  4. 修正したファイルを保存後、WagbyDesignerを再起動します。

親子モデル同時更新画面で、子モデルの操作結果が "更新はありませんでした" の場合、子モデルのメッセージを画面に表示しない (SPC13768)

これまでは、すべての子モデルについて "xxの更新はありませんでした。" というメッセージが表示されていましたが、更新がない子モデルについてはメッセージを表示させないようになりました。

R9.2.1までの挙動に戻す

この挙動を元に戻す、つまり常に更新がないというメッセージを表示する方法は次のとおりです。

  1. Wagbyアプリケーションを停止します。
  2. wagbyapp/webapps/${プロジェクト識別子}/WEB-INF/classes/jfcbase.properties ファイルをテキストエディタで開きます。
  3. jp.jasminesoft.jfc.controller.DbUpdateListBaseController.isOutputUpdateListChildNoChangeMessage=true の行を有効にします。標準では先頭にセミコロンが付与され、無効となっています。
  4. 修正したファイルを保存後、Wagbyアプリケーションを再起動します。

動作確認後、この行を含むファイルを customize\resources\myjfcbase.properties として保存するとよいでしょう。ビルド処理で自動的に追加されます。(myjfcbase.properties には、元のファイルとの差分情報だけを記述します。)