モデル項目の操作

最終更新日: 2022年6月3日

チェックボックスに初期値を設定する

例を示します。案件モデルの「案件状況」項目をチェックボックスとしています。

案件モデル

案件状況モデルは初期データ固定型の選択肢モデルとしています。

案件状況モデルの選択肢

スクリプトのタイプ「モデル」、実行タイミング「登録(初期データ作成)」に、チェックボックス項目の初期値を設定するブロックを用意することができます。

チェックボックス項目は複数の主キーの値をセットすることができるようになっています。そこで「リストを作成」ブロックを使って複数の値を用意します。

チェックボックス項目への初期値設定

ワンポイント

チェックボックス項目に一つの値をセットする場合でも「リストを作成」ブロックを使う必要があります。

案件モデルの新規登録画面を開いた例です。チェックボックスの主キー値1000の項目が選択された状態となっていることがわかります。

チェックボックス項目が選択された状態で登録画面が用意される

複数の値をセットする

「リストを作成」ブロックに備わっているギアアイコンをクリックすると、リストに加える要素を増やすことができます。

リストの要素を追加する(1)

ドラッグ&ドロップ操作で左側の「項目」ブロックを、右側の「リスト」ブロックに含めてください。

リストの要素を追加する(2)

ブロックを一つ、追加する部分が用意されました。追加した主キー値を加えます。

リストの要素を追加する(3)

チェックボックスの値を調べる

チェックボックスの選択状態を元に計算する例を示します。「案件状況」項目をチェックボックスとし、その選択によって「ランク」項目を計算するとします。

「ランク」項目をリストボックスとします。

ランクに関する項目を用意する

ここではランクの初期値を A,B,C の3区分で用意します。

ランクの初期値

「案件状況」項目の値が変わるタイミングでランクを計算するため、案件状況項目の値が変わるタイミングで画面再描画を行う設定を有効にします。この設定により、値変更時に計算スクリプトが実行されます。

値変更時に画面を再描画する

動作確認のためのスクリプト

チェックボックスの選択肢を調べるには「リスト」ブロックを使います。はじめに、デバッグログに選択された値を表示するブロックを使って動作を確認してみます。

リストブロックとデバッグブロッグ

実行した例です。デバッグウィンドウには、案件状況項目の選択肢の主キー値が表示されます。

デバッグウィンドウ

選択肢によって値をセットするスクリプト

次のルールを満たすスクリプトを用意します。

  • 案件状況項目がいずれも選択されていない場合 (案件状況の長さが0)、ランク項目を未設定(null)とします。
  • 選択された案件状況に "見積提出" (主キー:1002) が含まれていれば、ランクを "A" (主キー:1) にします。
  • 選択された案件状況に "説明、デモ実施" (主キー:1001) が含まれていれば、ランクを "B" (主キー:2) にします。
  • 選択された案件状況に "問い合わせあり" (主キー:1000) が含まれていれば、ランクを "C" (主キー:3) にします。
  • 上記以外の選択であれば、ランクを未設定(null)とします。
ランクを設定するスクリプト

ワンポイント

チェックボックス項目が一つもセットされていないという判定は、その項目の長さが0かどうか、で行います。

ワンポイント

リストボックス項目にnullをセットすることで、未選択状態とすることができます。

動作例

動作例を示します。案件状況が未選択のとき、ランクは "(未選択)" です。

ランクの自動設定(1)

案件状況が "問い合わせあり" のとき、ランクは "C" となります。

ランクの自動設定(1)

案件状況に "説明、デモ実施" が含まれると、ランクは "B" となります。

ランクの自動設定(3)

案件状況に "見積提出" が含まれると、ランクは "A" となります。

ランクの自動設定(4)

案件状況が "見積提出" のみであっても、ランクは "A" となります。

ランクの自動設定(5)

リストボックスの表示内容をカスタマイズする

顧客モデルの「氏名」と「氏名かな」の両方の値を連結し、リストボックスの選択肢とした例を示します。

氏名とかなの項目を連結した選択肢

設定方法

顧客モデル

顧客モデルに「(氏名+氏名カナ)」という項目を用意します。これはスクリプト(計算)によって作成されるものとします。

顧客モデル

「(氏名+氏名カナ)」項目の式は次の通りです。「顧客名称」と「顧客カナ」を連結した文字列としています。

「(氏名+氏名カナ)」項目の式

入力画面(登録、更新画面)では、この項目を隠し項目とします。

隠し項目の設定(入力系)

詳細画面でも、同様に隠し項目とします。

隠し項目の設定(出力系)

顧客モデルを参照する側

ここでは顧客モデルを参照する「見積モデル」を用意した例を示します。

モデル参照の設定で、内容部を「(氏名+氏名カナ)」項目とします。

顧客モデルを参照する